こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫がフードを吐き戻す原因と注意すること
- 猫がフードを吐き戻さないためにできること
あなたの家では
「猫のフードの吐き戻しに困っていませんか?」
「美味しそうに食べてるな~」
と思った矢先
「コゲッコゲッ」
といった異音とともに吐き戻してしまう。
ただ、
猫にとって「吐く」という行為は特別なことではありません。
とはいえ、待ってください。
こんなに普段から吐くことがある動物って猫くらいしかいない気がしません?
ということは猫だけ何か吐き戻ししやすい原因があるのでしょうか?
じゃあ、原因がわかれば吐き戻しの対策もできるということですよね!
ということで今回は
- 猫がフードを吐き戻してしまう3つの大きな原因
- 猫がフードを吐かないよう飼い主がしてあげれる対策は?
- 猫がフードを吐いたときこんなことがあったら注意が必要
について解説させていただこうかなと思います。
吐くことによって猫の体に負担もかかるし、何より掃除をする手間がかかって正直めんどうくさいので吐かせないようしっかりケアしてあげましょう。
猫がフードを吐き戻してしまう3つの大きな原因
フードの吐き戻しを防ぐために、まずは原因から探っていきましょう。
原因として考えられるのは、大きく分けて”3つ”です。
それが
- 早食いのため
- 体の構造のため
- 病気のため
の3つになります。
それでは、ひとつずつより詳しく解説していきましょう。
「早食い」が原因
猫はもともと単独で動く肉食動物です。
ネズミや鳥などの獲物を捕らえた後、ゆっくりと味わって食べていてはニオイにつられた他の動物に襲われる可能性が高くなります。
そのため猫には”早食い”をする習性があります。
また、猫の歯は獲物の肉を引きちぎることに特化しているため嚙み砕くことはあまり得意ではなく、ほとんど”丸のみ”してしまっています。
この
”早食い”と”丸のみ”の2つが合わさることで胃が一気に膨らみ消化が追い付かなくなるため吐き戻してしまう
というわけです。
空腹で胃がカラッポのときなんかは余計に拍車がかかってしまうため胃がビックリして吐き戻してしまう可能性が高くなります。
「体の構造」が原因
二足歩行の人間と違い、四足歩行の猫の体は
”口・食道・胃が地面と平行に横一直線”になっています。
そのため
食べたものが胃まで到達しにくく食道で詰まってしまい吐き戻してしまう
というわけです。
特に高齢になった猫は体が衰えているので余計に詰まりやすくなってしまっています。
また猫は
- 「狭い場所に入ったり通り抜けたりできるよう」
- 「敵から逃げるためにスピードが落ちないよう」
にするため
もともと”胃が小さく”なっています。
なので、
一気にたくさんのフードを食べたときには胃の容量をすぐに超えてしまい吐き戻してしまう
ようです。
毛玉などを日常的に吐き出すため、「のどに詰まって窒息しないよう」吐き出しやすい体の構造になっているのかもしれませんね。
「病気」が原因
「食べたものを吐く」というのは人間でも体調不良のときにあらわれる症状のひとつですよね。
猫も同じで
体調不良により気分が悪くなることで吐き戻してしまう
というわけです。
猫が「吐く」ことが多い病気には
- 毛づくろいで飲み込んだ毛が溜まって胃の中で大きくなってしまう「毛球症」
- 胃や腸に住み着いてしまう回虫などの「寄生虫症」
といったものがあります。
「吐く」ことがある他の猫の病気についてはこちらで解説しています。
猫がフードを吐かないよう飼い主がしてあげれる対策は?
「原因がわかれば対策をしてあげれる!」
ということで、続いては猫がフードを吐き戻ししないようにするためにできることを解説していきましょう。
1日の量を小分けにしてちょこちょこ食べるようにする
あなたは猫のごはんを1日に何回あげていますか?
一般的には「朝と晩の2回」だと思いますが、吐き戻しが気になる猫の場合はもっと細かく分けて1回の量を減らしてあげた方が良いでしょう。
もともと猫は「捕らえた獲物を何回かに分けて食べる習性がある」そうなので、小分けにすることでより本来の猫の食生活に近づけることになります。
ということで、少なくとも
1日分のフードを3回~4回ほどに分けてあげるようにしましょう。
中には1日分を6回に分けてあげている飼い主さんもいるそうですが、あまり回数が多いとあなたの負担が大きくなってしまうのでその辺は自分のできる範囲で考えてみてください。
今あげているフードを変えてみる
単純に今あげているフードが猫に合ってないということも考えられます。
ただ、
「もう何年も同じフードだから合ってないとは考えにくい」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、
猫の成長や年齢に伴い体に合う合わないも変わってくるものです。
「成長による必要な栄養素の違い」や「猫の好みの変化」
そういったことも考え、一度フードの見直しを考えてみてはいかがでしょうか。
また、フードの中には「吐き戻しにケアしたもの」もありますのでそういったものに変えてみるのもいいでしょう。
年代別のフードについてはこちらで解説しています。
ちなみにウチの猫も「吐き戻しケアのフード」をあげています。
それについてはこちらで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
猫用の食器を変えてみる
「猫の口・食道・胃は地面と平行に横一直線になっている」ということでしたが、猫がフードを食べるとき普通の食器では”頭を下げて食べる”ようになるので、より胃の方へ流れにくくなってしまいます。
そこで猫用の食器、特に”高さ”を変えることで
口よりも胃の方が下の位置になるようにしてあげて食べたものが胃に流れやすくなるようにしてあげましょう。
猫の食器(フードボウル)について詳しい解説とおすすめの紹介はこちらにありますので合わせて参考にしてみてください。
猫がフードを吐いたときこんなことがあったら注意が必要
猫がフードを吐くこと自体は珍しいことではないのでそれほど気にすることでもないのですが、吐いたときの状態や状況によっては注意が必要なことがあります。
最後に猫がフードを吐き戻したときに注意が必要なことについて解説していきます。
これらのことがあったら一度動物病院に連れていくようにしましょう。
吐き戻したものに血が混ざっている
吐き戻したフードが赤く染まっていたり、一緒に吐いた唾液などが赤くなっていたりしたら、少し注意が必要です。
”赤い”ということは”血が混ざっていた”と考えられます。
原因としては
- 吐いたことで胃酸が逆流したことにより食道が荒れてしまった
- 回虫などにより胃から出血している
といったことがあげられます。
回虫などが原因の場合は吐いた物の中に混ざっていることがあるのでよく確認するようにしましょう。
何度も吐いたり、吐いた後にまた吐く仕草をする
普通の吐き戻しであれば1回か2回、多くても3回くらいで胃の中のものをすべて吐き出します。
それなのに
何度も吐いているようだと病気が原因による吐き戻しの可能性
が考えられます。
特に消化器系の病気の可能性が高いと思われますのですぐに動物病院へ連れて行きましょう。
また、吐いた後にまだ吐く仕草をして吐きたそうにしている場合は
- 食道に詰まっている
- 毛球症になっている
といった可能性があるので、この場合もすぐに動物病院へ行った方がいいでしょう。
「毛球症」に関しては日々のブラッシングによって防ぐこともできるので、こまめにブラッシングをしてあげるようにしましょう。
下痢や発熱など他の症状も出ている
吐き戻しの他に下痢や発熱などの症状を併発してしまった場合、それはもうただの吐き戻しではありません。
可能性として考えられるのは、病気はもちろんですが
猫にとって毒となるものを誤って食べてしまい中毒症状が出ている
といったことがあります。
中毒となっている原因のものがわからないと治療が難しくなるので猫にとって危険なものは手の届くところに置かないようにしましょう。
「猫にとって危険な食べ物や植物」についてはこちらで解説しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫がフードを吐き戻すこと」について解説させていただきました。
今回のことをまとめると
- 猫がフードを吐き戻す原因は大きく分けて「早食い」「体の構造」「病気」の3つがある
- 猫がフードを吐き戻す対策として「小分けにする」「フードを変える」「食器を変える」といったことがある
- フードの吐き戻し時に「血が混ざっている」「何度も吐く」「他の症状も出ている」といった場合には注意が必要
といったところでしょうか。
フードを吐き戻していると猫にも負担がかかりますし、掃除の手間などであなたにも負担がかかります。
できることなら吐かないようにしてあげたいですね。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。