クロネコあぐりのブログ

猫に関することを中心にその他自分が気になったことも発信していきます。

ウチの猫に元気でいてほしいから!猫がなりやすい病気と予防法を解説


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猫と一緒に生活をしていくうえで、不安なことのひとつに「猫の病気について」があると思います。

 

ただ、猫の病気と一口に言っても、数えきれないほどさまざまな種類があります。

 

「いつもと様子が少し違うな」

「少し食欲がないな」

 

といったことでも、じつは病気のサインだったりします。

 

そこで今回は、猫がなりやすい病気とその症状についてまとめてみました。

「こういう病気があるんだ」ということを知っておくだけでも、もしもの場合に早期発見、早期治療につながるかもしれません。

 

 

猫がなりやすい病気

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 猫の病気で多いのは、腎臓病や感染症といった病気です。

中でも、特になりやすいもの、なると危険なものを紹介していこうと思います。 

腎臓病(じんぞうびょう)

猫は他の動物と比べて腎臓病になりやすく、多くの猫が腎臓病によってこの世を去っいっています。

この病気は高齢になるほどなりやすく、7歳以上のシニア猫の中で30%~40%は腎臓病にかかっていると言われています。

  

原因

 腎臓病にかかる原因としていろいろ言われているのですが、はっきりとわかっていないというのが実情のようです。

 

人間であれば塩分の摂りすぎなど食生活の乱れが原因としてあったりしますが、猫の場合、気をつけてきちんとした食事をあげていても腎臓病になってしまうことがあります。

私も飼っていた猫が腎臓病が原因で亡くなったことがあるので、次の子には、まだ若いときから腎臓のケアができるような食事をあげていたのですが、それでも10歳くらいのときに腎臓病になってしまいました。

  

症状 

猫がかかる腎臓病には「慢性腎臓病」「急性腎臓病」があり、なりやすいのは慢性腎臓病の方です。

 

慢性腎臓病は、ホントに気づかないうちに徐々に進行していきます。

最初に現れる症状として

  • 水をたくさん飲むようになる
  • オシッコに何回も行き、量も増える
  • 口臭がするようになる

といったことがあります。

この段階ではまだ元気もあり、食欲も衰えていないので気づきにくいですが、すでに腎臓の機能に障害が出ているということです。

 

普段からよく観察しておき、症状が出るようならすぐにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。

 

急性腎臓病は尿結石が尿道や尿管で詰まるなどして、急に腎臓が機能しなくなります。

症状として

  • よだれが多くなり、何回も吐く
  • オシッコの量が見てすぐわかるくらいに減っている
  • オシッコに色やニオイがない

といったことがあげられます。

これらの症状が出たらすぐに動物病院へ連れていきましょう。

  

治療法

慢性腎臓病になってしまうと、残念ながら治るといったことはありません

なので、治療というよりは、症状を抑え、進行を遅らせる対症療法といったことになります。

 

私の飼っていた猫の場合は、動物病院へ通い、皮下点滴をしてもらうといったことを中心にやっていました。

 

現在では、腎臓に直接作用して進行を遅らせるような薬(セミントラやラプロスなど)も出てきているようです。

 

人間の腎臓病のように人工透析や腎臓移植などもできないことはないのですが、腹部にチューブを入れたままにするため、感染症のリスクやストレスがかかることになります。

腎臓移植に関しては、ドナー猫などの問題もありますので、現実的にはかなり厳しいのではないかと思います。

 

どうしてもというのであれば、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。

 

急性腎臓病の場合はすぐに尿毒症を引き起こしたりするので早期の治療が必要です。

状況に合わせた適切な治療で毒性の物質を体外に出せれば、体調が復活する場合もあります

 

猫下部尿路疾患(ねこかぶにょうろしっかん)

猫下部尿路疾患とは、特定の病気の名前ではなく、膀胱や尿道に起こる病気のことを総称して猫下部尿路疾患と言います。

 

猫がかかりやすい病気として常に上位にある病気ですが、その中でも特に多いのが「特発性膀胱炎」「尿路結石」です。

 

特発性膀胱炎(とっぱつせいぼうこうえん)

膀胱に炎症が起きてしまう病気で、オシッコをするときに痛みを感じる猫も多く、悪化すると「尿路閉塞」という状態になってしまう可能性もあるので、普段から気をつけたい病気です。

 

原因

猫の膀胱炎は細菌に感染して起こるものや、尿路結石ができてしまったことによるものなどがありますが、特発性膀胱炎の場合は検査を行っても、それらの原因に当てはまらない、つまり、原因がわからない膀胱炎です。

 

猫の膀胱炎のおよそ半数がこの特発性膀胱炎にあたるのですが、原因として考えられるのは環境の変化などによるストレスがあるのではないかと思われます。

 

症状

主な症状としては

  • 頻尿や血尿
  • オシッコが出にくく、するときに痛みで鳴く
  • トイレ以外の場所でオシッコをする 

などがあります。

さらに、オスの場合は、尿道が細いため尿道が詰まる尿道閉塞」を起こしてしまう可能性が高くなります。

 

また、違和感から陰部をしきりに舐めるといった行動をとるようになるので、そういった症状があるときは早めに病院へ連れていき、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。

 

治療法

治療法としては、まず水分をたくさんとらせて、いっぱいオシッコをして膀胱の中を綺麗にすることが必要です。

 

しかし、猫自体があまり水分をとろうとしないため、皮下点滴などをすることで水分を補給してオシッコを促すようにします。

 

尿道が詰まってしまっている場合は、尿道口からカテーテルを挿入して、尿道に詰まっているものを出すようにします。

 

また、原因がわかっている、細菌感染や結石、結晶の膀胱炎の場合は、「投薬」や「療法食」といった治療をします。

 

この病気はかかってしまうと治療しても再発する可能性がとても高いので、普段から

「ストレスを感じないようにすること」

「トイレを我慢させないようにすること」

「水分をたくさんとらせるようにすること」

を気をつけてみてください。

 

尿路結石(にょうろけっせき)

腎臓から尿管、膀胱、尿道に結石ができてしまい、膀胱や尿道を傷つけてしまったり、尿道に詰まったりなどしてしまう病気です。

 

結石は主に「ストルバイト結晶」によるものと「シュウ酸カルシウム結晶」によるものがあり、尿がアルカリ性に傾くとストルバイト結晶に、酸性に傾くとシュウ酸カルシウム結晶になります。

 

結石は砂のような小さいもの(結晶)から尿道で詰まるくらいの数センチになるものまであります。

  

原因 

 猫はもともと、あまり水を飲まない動物です。

そのため濃度が濃いオシッコをするのですが、肥満や運動不足などでさらに水を飲む量が減り、こまめにオシッコに行かなくなるようなことが原因としてあげられます。

 

また、普段の食事の内容によってもオシッコのpH値のバランスが崩れ、結石ができるようになります。

 

症状

主な症状として

  • 頻尿や血尿
  • オシッコが出にくく、するときに痛みで鳴く 
  •  オシッコがキラキラしている

といったことがあげられます。

基本的には、膀胱炎と同じような症状がよくみられます。

オシッコに結晶成分が混ざることで、オシッコがキラキラするようになりますので、そいったことから気づくこともあります。

 

治療法 

ストルバイト結晶であれば、療法食で溶かすことによる治療が基本になります。

シュウ酸カルシウム結晶の場合は療法食で溶かすことができないので、摘出するということになります。

 

また、結石によって尿道が完全に詰まっている場合は、尿毒症を起こす恐れがあるので、普段と比べてオシッコの量や回数が減っているならば、早めにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。

 

予防法として、普段からよく水を飲ませて、こまめにオシッコをするようにさせましょう。

あまり水を飲みたがらない場合は、食事をウェットタイプのものにしたり、カリカリを水でふやかすなどして、できるだけ水分を摂らせるようにしましょう。

 

感染症(かんせんしょう)

細菌やウイルスの感染によって引き起こされる病気で、猫には猫の感染症があります。

ここでは、感染症の中でも猫に多いもの、特に気をつけたいものをいくつかあげてみました。

 

猫カリシウイルス感染症(ねこカリシウイルスかんせんしょう)

一般的に「猫風邪」「猫インフルエンザ」と呼ばれる上部気道感染症の一種です。

母猫から受け継いだ免疫力(移行抗体)が弱くなる生後6週間~10週間前後の子猫が発症しやすい感染症です。

 

原因

 感染している猫の鼻水やよだれなどに接触することや、感染している猫のくしゃみによる飛沫感染などが主な原因です。

 

猫カリシウイルス感染症を発症した猫は完治した後もウイルスが体内に残る、いわゆる”キャリア”になる猫が多く、そういったキャリア猫によって感染してしまうことがあります。

 

さらに、猫同士だけでなく、感染している猫に触った人間の服や体にウイルスが付着し、他の猫に感染させてしまうこともあります。

 

症状

 主な症状は

  • 口内炎や舌炎など口の中に潰瘍ができる
  • よだれを垂らすようになり口臭がキツくなる
  • くしゃみや鼻水、発熱などが起きる

最近では「強毒全身性カリシウイルス病」というものが出てきており、ひどい全身性の炎症や多臓器不全を起こすこともあるので注意しましょう。

 

治療法

ウイルスに直接作用するような特効薬はまだ見つかっていないため、症状に合わせた対処療法が基本となります。

免疫力を高めるためのインターフェロンの投与や二次感染を防ぐための抗生物質の投与をおこない、十分な栄養補給と適切な温度管理をしていけば、およそ2週間ほどで治るでしょう

 

体力のない子猫やシニア猫、持病を持っている猫などはこじらせてしまうと重症化してしまい命の危険も出てくるので、症状がみられたら早めにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。

 

ヘルペスウイルス感染症(ねこヘルペスウイルスかんせんしょう)

 「猫ウイルス性鼻気管炎」とも呼ばれる、上部気道炎を引き起こす感染症で、通称「猫風邪」の一種になります。

このウイルスに感染すると、体の中に潜み2日~10日ほどで発症します。

 

子猫やシニア猫など抵抗力の低い猫では重症化しやすいため注意が必要です。

 

原因

 感染していて発症している猫の涙、目ヤニ、鼻水などの分泌液にウイルスが多く含まれているので、その分泌液に直接触れてしまうか、くしゃみなどによる飛沫感染が主な原因となります。

 

また、症状が回復したとしても体内に潜伏し、抵抗力が弱まったときに再発することもあります。

そのため、症状が出ていなくてもキャリアになっていることがあるので、その猫から他の猫に感染してしまうこともあります。

 

症状

 主な症状としては

  • 結膜炎や鼻炎になる
  • くしゃみが出て、眼が赤く涙っぽい
  • 発熱、食欲不振

などがあります。

 

また、子猫が感染し、結膜炎が悪化した場合「眼球癒着」という、眼球とまぶたや結膜同士がくっついてしまい離れなくなることがありますので、子猫の感染には注意しましょう。

 

治療法

 結膜炎や鼻炎が主な症状であれば、抗生剤や抗ウイルス薬を飲ませたり、点眼をしたりということになります。

 

発熱、食欲不振などで、脱水や消化器官の動きが弱まっている場合は、体の状態を整える治療も合わせて行います。

 

重症化してしまった場合、何日も食べられない状態が続くようなら、鼻から細いチューブを入れて栄養素や薬を流し込むようになるので、入院が必要になったりします。

 

感染して気づかないままでいると急に重症化してしまうこともあり、特に子猫やシニア猫などの体の弱い猫では命の危険も出てくるので、普段から気をつけて症状を見逃さないようにしましょう。

 

そして、症状が出たときには、早めに動物病院へ連れていきましょう。

 

クラミジア感染症(ねこクラミジアかんせんしょう)

「猫クラミジアという病原体に感染する感染症で通称「猫風邪」の一種です。

 

 生後2か月~6ヶ月の子猫が感染してしまうことが多く、重症化すると命の危険も出てくる病気です。

 

また、猫クラミジア非常に感染力が強いので、多頭飼いをしている場合などは、感染してしまった猫を入院させるなどして、他の猫と隔離することが重要になってきます。

 

原因

主な原因は、感染した猫の涙や目ヤニ、鼻水などに直接触れてしまったり、くしゃみなどによる飛沫感染となります。

 

また、母猫が感染していると、そのまま生まれてくる子猫にも感染する「母子感染」を起こしてしまうこともあります。

 

症状

 主な症状は

  • 結膜炎
  • 粘着性のある目ヤニ
  • 咳やくしゃみ、鼻水が出る

となります。

 

クラミジアは感染してから、3日~10日くらいに片方の目に結膜炎が出てきます。

その後、症状が進行してくると、両目とも結膜炎になってしまいます。

 

クラミジアの結膜炎はウイルス性の結膜炎よりも長引くことが多く慢性化しやすいようです。

 

また、子猫やシニア猫、免疫力が低下している猫などは、重症化すると「気管支炎」「肺炎」などを併発してしまう可能性もあるので注意しましょう。

 

治療法

基本的には、猫クラミジアに有効な抗生物質の投与で病原体を消滅させていきます。

 

目ヤニや鼻水を湿らせたティッシュなどで清潔にし、抗生物質の点鼻や点眼をおこない、薬を飲んで治療していきます。

 

抗生物質の薬は、14日以上継続的に飲み続けることで病原体を完全に消滅させていくことを目指します。

 

なので、途中で症状が出なくなったからといって薬を飲ませるのを止めてしまうと、体内に残ったままのキャリアになってしまい、体力や免疫力の低下したときに再発してしまうことがあります。

 

軽症の猫クラミジアだけであれば、治療を始めて2~3週間で回復していきます。

なので、少しでも症状がみられたら早めに動物病院へ連れていきましょう。

 

猫パルボウイルス感染症(ねこパルボウイルスかんせんしょう)

「猫汎(はん)白血球減少症」「猫伝染性腸炎とも呼ばれ、感染してしまった場合、死亡してしまう可能性が非常に高く、特に子猫の場合だと重症化し数日で命を落としてしまうこともあります。

 

しかも、体の外に出されても最低3か月は生き続け、アルコール消毒や熱湯をかけても死なず、爆発的な感染力を持つとても恐ろしいウイルスです。

 

原因

 感染した猫のオシッコなどの排泄物や唾液などへ接触したり、人間の服や靴の裏などにウイルスが付着して持って帰ってしまい感染するといったことが原因になります。

 

さらに、上でも言った通り、感染猫の体から外に出されても、しばらくは生き続けるため猫が外を歩いているだけで感染してしまうこともあります

 

症状

 主な症状として

  • 高熱が出る
  • 食欲不振
  • 激しい下痢や嘔吐(重症化すると血便がでる)

があげられます。

 しかし、潜伏期間が1~2週間程度あり、感染しても目に見えてわかりやすい症状があまり現れないので急激に悪化してしまうことも多くあります。

 

治療法

抗ウイルス剤といったものはありませんので、細菌感染を防ぐための抗生物質の投与下痢、嘔吐の緩和などの対症療法をおこなうことになります。

白血球の減少がみられた場合は、輸血をすることもあります。

 

初期の軽症段階であれば、下痢や嘔吐がおさまってきた後、猫自身の免疫力によってパルボウイルスが排除されれば、回復します。

 

しかし、すでに重症化してしまっている場合は、回復せずに命を落としてしまうことも多いです。

 

猫パルボウイルスはワクチンを接種していれば、ほぼ感染することはないです。

子猫の場合は特に重症化が早いので、獣医さんと相談して必ずワクチンを接種するようにしましょう。

 

白血病ウイルス感染症(ねこはっけつびょうウイルスかんせんしょう)

白血病ウイルスによって引き起こされる感染症で名前に白血病と入っていますが、それだけでなく「免疫不全」、「リンパ腫」、「貧血」といったさまざまな病気を発症するようになります。

 

免疫力の低い生まれたばかりの子猫が感染すると、そのほとんどが体内でウイルスが増え続けてしまう「持続感染」という状態になってしまいます。

 

持続感染になってしまうと、ほとんどが数年以内に何らかの症状が出て命を落としてしまいます。

 

ただし、年齢が高くなるほど持続感染になりにくく、1歳を超えて免疫力が高くなれば持続感染になる割合は10%~20%と言われています。

 

原因

感染した猫の涙や唾液、オシッコなどの排泄物に含まれたウイルスが口や鼻から入ることで感染してしまいます。

 

例えば、猫同士で毛づくろいをしあったり、ケンカでかみつきあったりすることで感染します。

また、食器やトイレを共有することでも感染してしまうこともあります。

 

母猫が感染している場合、母猫から子猫へ胎盤やお乳などを介して母子感染したり、子猫を毛づくろいしてあげることによっても唾液から感染してしまいます。

 

「4種混合」のワクチンを接種すれば予防できますが、接種後に発熱などの「副反応」が起こったりしますので、接種に関してはかかりつけの獣医さんとよく相談して決めましょう。

 

症状

初期の段階では、「発熱」「くしゃみ」「食欲がない」などの風邪に似た症状が出ます。

その後、持続感染状態になってしまうと

  • 貧血により歯茎が白っぽくなる
  • 口内炎になる
  • 下痢や嘔吐がでる

といった症状が出てきます。

これは、猫白血病ウイルスが引き起こす、免疫抑状態や骨髄の異常、リンパ腫などが発症しているため出てきます。

 

さらに、免疫抑制状態になっているので他の感染症にもかかりやすくなってしまいます。

 

治療法

治療法として、ウイルスを直接排除するようなものはありません。

感染により起こった疾患に対しての対症療法が基本になります。

 

リンパ腫であれば、抗がん剤放射線治療、貧血がひどい場合であれば、輸血やステロイド剤の投与といった感じです。

 

発症してしまうと完治する治療法がないので、対症療法をおこないながら病気の進行を遅らせる治療になります。

 

猫免疫不全ウイルス感染症(ねこめんえきふぜんウイルスかんせんしょう)

一般的には「猫エイズと呼ばれる病気で、正式には「猫後天性免疫不全症候群と言います。

 

猫免疫不全ウイルスの感染によって引き起こされ、発症してしまうと免疫機能が低下していき、さまざまな症状が出てほとんどの猫が100%に近い確率で命を落としてしまいます。

 

ただ、感染してもすぐに症状が現れるというのではなく、まず猫の免疫がウイルスを抑えて何の症状も出ない、キャリアの状態になります。

 

中には、このキャリアの状態のまま、発症せずに天寿を全うする場合もあります。

 

 原因

猫免疫不全ウイルス自体は強い感染力はないので、「空気感染」や「接触感染」はすることはないと思います。

 

1番の原因として、ウイルスは感染している猫の唾液や血液などに含まれているため、他の猫とのケンカにより噛まれることでの傷口からの感染です。

 

なので、去勢していない攻撃的なオス猫で屋外へ出れるような状況だと感染のリスクは高くなると思われます。

 

症状

この病気は感染から発症までに

  1. 急性期
  2. キャリア期
  3. 発症期

の3つの段階に分かれるようになります。

 

急性期

感染して数週間~4か月程度を経過した頃になります。

主な症状として

  • 発熱
  • リンパ節の腫れ
  • 貧血や下痢

などといった症状が出ます。

 

キャリア期

急性期を過ぎて、何も症状が出ない潜伏状態が続きます。

 

持続期間は数か月であったり、10年くらいであったりしますので、中にはこのキャリア期の状態のまま、発症せず天寿を全うする猫もいます。

 

ただ、症状は出てなくても、ウイルスは体の中にいますので、他の猫へ感染させてしまわないように注意しましょう。

 

発症期

免疫不全を発症してしまった状態になります。

発症してしまうと

  • 口内炎や歯肉炎
  • 全身のリンパ節が腫れる
  • 重度の貧血

などの症状が出てきます。

さらには、免疫がほとんど働いていないため日和見感染(ひよりみかんせん)」と呼ばれる、免疫が普通に働いていれば感染しないような、細菌や寄生虫などの病原体に感染してしまい、重病化するようになります。

 

また、ケガをした場合の治りが非常に遅くなるといった状態にもなります。

 

この、発症期になってしまうとほとんどが、およそ1か月~3か月で命を落としてしまうといわれています。

 

治療法

ウイルス自体を排除する治療はないので、症状に応じた対症療法をおこなっていくことになります。

口内炎であれば抗炎症剤を、他の感染症がでれば抗生剤を、といった治療がおこなわれます。

 

感染したとしても、キャリア期のまま発症しない猫もいるので、常に清潔で快適な住居環境をつくって、ストレスのない生活を送れるようにしてあげてください。

 

ストレスのない生活を送ることで、猫の免疫力を高く保てるようになり、ウイルスを抑え込めることにもつながります。

 

また、ワクチンの接種については、100%予防できるものではない、ということもありますので、かかりつけの獣医さんと相談して決めるようにしましょう。

 

猫伝染性腹膜炎(ねこでんせんせいふくまくえん)

猫伝染性腹膜炎ウイルスによる病気で、腸炎や腹膜炎を引き起こします。

腹膜とは胃や肝臓などの臓器の表面とそれら臓器のおさまっている腹腔を包んでいる膜のことです。

 

これらに炎症が起きることでさまざまな症状を引き起こし、1度発症してしまうと数日から数か月でほぼ100%が命を落としてしまう、大変恐ろしい病気です。

 

いまだに謎に包まれた部分も多く、全容解明には至っていません。

原因

猫腸コロナウイルスが原因となる病気なのですが、じつは多くの猫がこのウイルスに感染していると考えられています。

ただ、このウイルスの病原性はとても低いものなので、感染しただけでは特に何も症状は出ません

 

しかし、この猫腸コロナウイルスが体内でまれに突然変異を起こし、猫伝染性腹膜炎ウイルスへと変わってしまうことで発症すると考えられています。

 

猫伝染性腹膜炎ウイルスの感染力は低く、猫同士の感染はないと考えられています。

一方、猫腸コロナウイルスは猫同士で感染しやすく、感染した猫のオシッコなどの排泄物や唾液などに含まれるウイルスが口や鼻から感染すると考えられています。

 

症状

猫伝染性腹膜炎には2つのタイプがあり、「ウェットタイプ」「ドライタイプ」に分けられます。

どちらのタイプでも初期症状として

  • 発熱
  • 食欲不振

といったことが起こりますが、初期の段階ではとても気づきにくい病気です。

 

ウェットタイプ 

発症した猫のほとんどがこのウェットタイプの症状が出てきます。

主な症状として

  • 発熱
  • 腹水や胸水というお腹や胸に水が溜まる状態になる
  •  腹水や胸水が肺を圧迫して呼吸困難になる

といったことが出てきます。

多くの場合、症状がみられてから2か月以内には命を落としてしまいます。

 

ドライタイプ

主な症状として

といったことが出てきます。

ウェットタイプより少し慢性的な経過をたどるようになる傾向があるようです。

 

治療法

症状に合わせた対症療法が基本となります。

 

抗生物質や抗炎症剤などの投与をしながら腹水や胸水を抜いたり、点滴などでの栄養保持をおこなったりといった感じです。

 

残念ながら、猫伝染性腹膜炎完全に治す治療法はないので、1日でも長く生きられるように症状を和らげてあげることぐらいしかできないのが現状です。

 

その他の病気

今まで解説した病気の他にも猫がかかりやすい病気がありますので、少し紹介しようと思います。

 

甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

喉のあたりにある甲状腺から分泌されていて、新陳代謝を促進する働きがある甲状腺ホルモン」が過剰に分泌するようになることで起きる病気です。

主にシニア猫でみられ、10歳以上の猫の10%はこの病気になっているといわれています。

 

新陳代謝が活発になり、エネルギーの消費が過剰になることでさまざまな症状を引き起こす病気なのですが、猫自身は食欲があり活発に動き回るので、発症していることに気づきにくい病気です。

 

原因

主な原因として、組織の細胞が過剰に増殖する、甲状腺の過形成」甲状腺の腫瘍」などがあります。

猫の場合は、甲状腺の過形成であることが多く、その要因は

  • 遺伝的なもの
  • 地理的なもの
  • キャットフードの成分
  • 建物の化学物質

などが考えられています。

 

症状

主な症状として

  • 食欲が旺盛になるのに体重が減る
  • 多量に水を飲み、オシッコをよくする
  • 下痢や嘔吐

といったものが出ます。

 

また、落ち着きがなくなったり、攻撃的になったりと性格の変化が出たりもします。

さらに甲状腺ホルモンは心筋の収縮力を高めて、心拍も早くなるので「肥大型心筋症」「高血圧」などの合併が出ることが多いです。

 

治療法

この病気の治療法は大きく分けて

  • 甲状腺薬の投与による内科的治療
  • 甲状腺の切除による外科的治療

の2つがあります。

 

内科的治療

主に行われるのは内科的治療の方で、甲状腺ホルモンを抑える働きを持つ「抗甲状腺薬」を投与します。

 

この治療では、投薬を止めてしまうと甲状腺ホルモンが増えてしまうので、毎日投薬し続ける必要があります。

 

また、薬の副作用で下痢や嘔吐などの消化器症状が出ることもありますので、最初は少なめの量から始めて、適正の量まで調整していくようになります。

 

そうして状態が安定したのち、定期的に血液検査をして、血圧や腎臓の状態の把握などしていくことになります。

 

外科的治療

治療は主に内科的治療のため、外科的な治療が考えられるのは、まだ若い猫や内科的治療に反応がなかった猫、そして内科的治療で腎不全が表面化しなかった猫などになります。

 

取り出した甲状腺が両方だった場合は、甲状腺ホルモンが分泌できなくなるので、甲状腺ホルモン薬の投与を行うようになります。

 

片方だけだった場合には、甲状腺ホルモン薬の投与は必要ないので、猫の症状や状態などを考慮したうえで適応時期や手術方法などかかりつけの獣医さんとよく相談して決めましょう。

 

口内炎

猫に比較的できやすく、歯茎や口と喉の境目などに炎症が起こっている状態です。

舌に炎症が起きる「舌炎」や歯肉に炎症が起きる「歯肉炎」と同時に起こることが多く、「歯肉口内炎と呼ばれこともあります。

 

私たち人間でも、1つできただけで食べ物や飲み物がしみて痛いですよね。

しかし、猫の場合、口内炎がたくさんできたり腫れあがったりするため人間以上にツラいかもしれません。

 

 

原因

口内炎の原因になる主なものにウイルスが関連しているといわれています。

なので、他の病気などによって、免疫力が低下している状態になっても発症しやすくなります。

 

その他にも、電気コードを噛んでしまったことなどによるケガやけどなど何らかの要因で口の中に傷を負ってしまうことや、歯の周囲にたまった歯石や歯垢などで「歯周病が起こり、歯肉炎や口内炎が引き起こされることもあります。

 

症状

主な症状として

  • 口臭がキツくなる
  • よだれが多く出る
  • 口やその周辺を痛がったり、触られるのを嫌がったりする

といったことがあげられます。

また、口内炎が進行してしまうと、痛みのために食欲不振になり、体重の減少もみられることがあります。

 

治療法

基本的には対症療法になりますが、ウイルスの感染など原因がわかっている場合はそちらと合わせて治療を行います。

 

主には以下のような治療を行います。

・感染に対する抗生剤の投与、炎症や痛みを抑えるための消炎鎮痛剤の投与などを行います。

 

歯周病が原因ならば、歯石や歯垢を除去して口の中をキレイにします。

その際、全身麻酔で行うことが多いので、体にかかる負担なども考え、獣医さんとよく相談しましょう。

 

・進行してひどくなってしまっていると、抜歯をすすめられることもあります。

その場合、臼歯(きゅうし)と呼ばれる奥歯のみを抜く場合と、全部の歯を抜く場合が   あります。

 

臼歯のみを抜いた場合改善率は60%全部の歯を抜いた場合改善率は90%以上と 言われています。

しかし、グラグラしてない健康な歯を抜くのは非常に大変で、あごの骨が弱っていたりすると、骨折してしまう危険もあります。

 

口内炎はなかなか治療に反応せず、慢性経過をたどることも多いです。

しかし、進行してしまうと食事はおろか、水を飲むのも難しくなり、衰弱していってしまうこともあります。

 

症状が少しでもみられるようなら早めにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。

 

病気にならないための予防法は?

 

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猫がかかりやすい病気、かかると危険な病気を紹介してきましたが、そもそも病気にならないために、もしくは、病気になる確率を下げるためにできることは何があるのでしょうか?

 

ここでは、恐ろしい病気から猫を守るためにできることを解説していきます。

 

予防接種(ワクチン接種)

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まずは、ウイルスなどの感染症を予防するためにとても重要なものである予防接種から紹介しましょう。

 

猫の予防接種は

3種混合

4種混合

5種混合

7種混合

猫免疫不全ウイルスワクチン

の5つがあります。

これらのワクチンを接種することで、上で解説した感染症を予防することができます。

 

種類別の対応感染症は以下の通りです。

3種混合ワクチン・・・「猫ウイルス性鼻気管炎」「猫カリシウイルス感染症」「猫汎白血球減少症」

4種混合ワクチン・・・上記3つ+「猫白血病ウイルス感染症

 

5種混合ワクチン・・・上記4つ+「猫クラミジア感染症

 

7種混合ワクチン・・・上記5つ+「猫カリシウイルス感染症」の別の型2つ

 

猫免疫不全ウイルスワクチン・・・「猫免疫不全ウイルス感染症」のみ

となります。

予防接種をしたからといって100%病気にならないというわけでありませんが、もし病気になった場合でも症状を和らげることができます。

 

予防接種をする前に獣医師さんと健康状態などから接種する時期を相談しましょう。

生後1歳までは、2,3回行い、それ以降は1年に1回の接種をしていくのが基本になります。

 

 

1つ注意点として、ワクチン接種後の副反応が起こることがあります。

ワクチンは一時的に軽い感染状態にして抗体をつくるので、猫によっては体調が悪くなったりすることもあります。

 

ワクチン接種後はしばらく様子を見守り、何らかの体調不良がでた場合は、獣医さんに相談するようにしましょう。

 

去勢・避妊手術

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去勢・避妊手術をすることで病気の予防になります。

 

また、外に出るオス猫の場合は、攻撃性が低くなるため他の猫とケンカをすることがなくなり唾液や傷口からの感染を防ぐことにもつながります。

メス猫の場合は卵巣と一緒に子宮も切除するので、子宮の病気を予防することができます。

 

デメリットなどはほとんどないので手術した方がいいのですが、ホルモンの影響や発情しなくなることでのエネルギー消費がなくなるので太りやすくなるのでそこだけは注意しましょう。

 

肥満予防

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甘えて催促する姿が可愛くてついついおやつなどを与えてしまいがちですが、肥満になってしまうと糖尿病の原因や心臓への負担が大きくなったりして、いろんな病気にかかる原因になりかねません。

 

また、太ったことにより動くのをめんどうくさがって、水を飲む回数が減ったり、トイレをガマンしたりして膀胱炎などの原因になることもあるので気をつけましょう。

 

かかりつけの動物病院は複数確保しておこう

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急な体調不良などにより病院へ連れていこうと思ったら、いつも連れていく動物病院が休みだったなんてことにならないように、普段からかかりつけの動物病院は複数確保しておくようにしましょう。

 

それだけではなく、複数の動物病院を確保しておくことでセカンドオピニオンの意味合いを持たせることにもなります。

 

いつも行くかかりつけの獣医さんを疑うということじゃありませんが、信用しすぎてしまうのも危ういと思います。

 

これは、私の体験談なのですが、猫の体調が悪くなり、かかりつけの動物病院へ連れていったのですが、10歳を超えたシニア猫だったので、「お年寄りだから、あまり元気がないように見えても心配ない」といわれました。

 

しかし、納得できなかったので他の動物病院へ連れて行ったところ「腎不全」だということがわかりました。

それ以降、そこの動物病院へ行くのは止めましたが、そういったことも起こりうるということです。

 

ストレスのかからない環境をつくって、維持してあげよう

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人間がそうであるように猫にとってもストレスは病気の元になります。

ストレスのない生活をしていれば、ウイルスなどに感染しても免疫力を高く保つことができ、ウイルスの増殖を抑えることにもつながると思われます。

 

部屋をこまめに綺麗にして、トイレなども常に清潔に保っておくようにしましょう。

 

最後に

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いかがだったでしょうか。

猫がかかりやすい病気やかかると危険な病気とそれらの予防法ついて解説してきました。

 

猫自身は体調の変化を細かに伝えることはできませんし、ましてや病気にかからないように体調管理をすることなどできません。

 

猫が病気にならず健康に毎日を過ごせるかは、飼い主であるあなた自身にすべて託されています

それでは、少しでもこの記事が参考になったなら幸いです。