こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫が食べると危険な食べ物と植物、食べてしまったときの対処について
自分が食べているものを猫が欲しがったとき「少しぐらいなら良いか」とあげてしまうこと、あると思います。
しかし、
「その食べ物、ホントに猫に食べさせて大丈夫ですか?」
また、一度家の中を見渡してみてください。
「観葉植物のある家、ホントに猫が暮らしやすいと思いますか?」
”おねだりされるがままにあげていた食べ物”や”自分たちの周りにある身近な植物”には
猫にとって毒となる可能性のあるもの
がとても多いんです。
しかも場合によっては命の危険もあるものまで...
「知らず知らずのうちに猫に毒となるものを食べさせていた」
なんてことは絶対に避けたい!
とはいえ、知らないものに対策の立てようはないですよね。
ということで今回は
- 10個を厳選!猫にあげてはいけない食べ物
- 気をつけて!猫が食べると危険な観葉植物6選
- 猫にとって特に危険!ユリ科の植物
- 食べてはいけないものを食べた場合の対処の仕方は?
について解説させていただこうかなと思います。
猫には「あれが危険、これが安全」ということはわかりません。
知識を身につけ、猫を危険から守ってあげれるようになりましょう。
ちなみに猫のフードについてこちらでおすすめを紹介していますのであわせて参考にしてみてください。
10個を厳選!猫にあげてはいけない食べ物
猫に食べさせてはいけない食べ物って...調べてみると思ったよりいっぱいあるんですよね。
その中でも
- 猫が食べると危険な食べ物
- 猫が食べすぎると危険な食べ物
に分けて厳選して紹介していこうと思います。
猫が食べると危険な食べ物
ここであげる猫が食べると危険な食べ物とは、
猫が食べてしまうと命の危険がある
というレベルです。
人間でいうところの「フグの毒」といった極めて強い毒物に相当するようなものになると思います。十分に注意しましょう。
- ネギ類
- チョコレート
- アボカド
- アワビの肝
- カフェイン飲料
これらを猫が食べると”非常に危険”なので絶対にあげないようにしましょう。
また、子猫は好奇心旺盛で危険なものなどの判断もできません。
興味本位で口にしたりするので置きっぱなしにしたりせずにきちんとかたづけるようにしましょう。
ネギ類
「玉ねぎ」「ニラ」「ネギ」といった”ネギ類”を猫が食べてしまうと
赤血球が破壊されてしまうためとても危険です。
- 貧血
- 食欲不振
- 呼吸困難
- 血尿
- 嘔吐
症状が出る量としては、体重1㎏あたりで5gほど
また玉ねぎの持つ毒性は
加熱処理をしても、パウダーなどの加工品にしてもなくならない
ということなので特に注意が必要です。
普通、猫はネギ類のニオイを嫌うので生のネギ類を食べてしまうといったことはないかもしれません。
ただ調理されたものの具材として使われていた場合、ニオイも薄くなっているため気づかず食べてしまうといった恐れがあります。
チョコレート
猫がチョコレートを食べてしまうと中毒を引き起こしてしまうことがあるのでとても危険です。
- 興奮状態
- 尿失禁
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
- 全身けいれん
症状の出る量は体重1㎏あたり5gぐらいとなっています。
また、チョコレートの中でも”ダークチョコレート”がいちばん危険で症状が出やすいようです。
チョコレートなんて自分たちの生活の中でとてもありふれた食べ物であり、どこの家にでもあるようなものですよね。
自分もよく買って食べていますし、家に買い置きがあるようなことも普通にあります。
「こぼした欠片を猫が食べてしまった」なんてことがないように、十分気をつけておきましょう。
アボカド
アボカドは人間にとっては非常に栄養価が高くとてもメリットの多い食べ物です。
しかし、猫がアボカドを食べることで中毒を引き起こしてしまうことがあります。
- 嘔吐
- 下痢
- 呼吸困難
症状が出る具体的な量はまだハッキリとわかっていません。
なので、ほんの少しでも食べてしまうことがないように注意しましょう。
アボカドは猫だけではなく他の動物が食べても中毒を引き起こしてしまうため非常に危険な食べ物となっています。
猫だけじゃなく他のペットを飼っている場合も十分注意しましょう。
アワビの肝
昔から
「猫がアワビを食べると耳が落ちる」
と言われているくらい猫にとって危険な食べ物です。
- 光線過敏症
アワビの肝に含まれている「ピロフェオホルバイトα」という成分が引き起こす場合がある症状です。
「光線過敏症」とは普通の猫であれば特に何でもない
”太陽の光を浴びるだけで皮膚炎を起こしてしまう”
というものです。
「ピロフェオホルバイトα」という成分は紫外線と反応して活性化します。
猫の体の中では「耳」が毛も色素も薄いため反応が起こりやすく、「腫れ」「かゆみ」を引き起こすようになり、
悪化すると”耳の外側が壊死”してしまうこともある
そうです。
少しでも食べさせないよう注意しましょう。
カフェイン飲料
猫がコーヒーなどのカフェイン飲料を飲んでしまったらとても危険です。
- ひきつけ
- 動悸
- 興奮状態
- 嘔吐
- ふらつき
猫の体重1㎏あたり150mgを摂取してしまうと”致死量”になってしまうと言われているので気をつけましょう。
コーヒーなどのカフェイン飲料も、自分たちが日常よく口にする飲み物ですよね。
朝、家で飲まれる人も多いと思いますが、
カップに入ったままのコーヒーをそのまま放置する
といったことはしないようにしましょう。
他の危険な食べ物と違って”液体”なので、
「興味をもってしまった猫が誤って飲んでしまう」
といった状況が起きやすいです。
また、思っている以上に「カフェインを含んだ食べ物」が多いので、お菓子などを買った際には原材料を確認するようにした方がいいかもしれませんね。
猫が食べすぎると危険な食べ物
続いて猫が”食べすぎると危険”な食べものをあげていきます。
「少し食べただけで命の危険がある」というわけではありませんが、
食べさせすぎたり、長期的に摂取し続けさせたりしないようにしましょう。
- 生のイカ
- 青魚やマグロ
- 牛乳
- 人間用に調理した食べ物
- ドッグフード
これらの食べ物は
「少し食べたくらいなら症状が出ることはない」
と言われていますが、
”毒を少しづつ体内に蓄積していっているようなもの”
なので「少しならいいかな」と思わずできるだけ食べさせないようにしましょう。
生のイカ
生のイカを猫が食べすぎると体に異変が起きてきます。
- 食欲の低下
- よだれが多くなる
- 足元がふらつく
生のイカ、特に内蔵に”猫が健康維持に必要な栄養素のひとつ”である
「ビタミンB1」を破壊してしまう酵素が含まれています。
少し食べただけではすべてのビタミンB1が破壊されるわけではありませんが、
- 「1度に食べすぎる」
- 「長期的に食べ続ける」
といったことで、どんどん体内のビタミンB1が破壊されていき、そのうち
「ビタミンB1欠乏症」
になってしまい、上記の症状が出るようになるということです。
きちんと加熱処理をすればその酵素は壊れるので食べることは安全になります。
ただし、イカ自体が猫にとって消化に悪い食べ物なのでどっちにしても食べさせない方がいいでしょう。
青魚やマグロ
猫は魚が好きなことが多いですが、その魚が「青魚やマグロ」だと注意が必要です。
- 皮下のしこり
- 発熱
- 元気がなくなる
青魚やマグロなどは「不飽和脂肪酸」というものが豊富に含まれています。
この不飽和脂肪酸は分解されるときにビタミンEを大量に消費してしまうため、食べすぎるとビタミンEが不足するようになってしまい、
「イエローファット(黄色脂肪症)」
というものになってしまう恐れがあります。
イエローファット(黄色脂肪症)とは脂肪が黄色に変色し上記のような症状が現れる病気です。
しこりはお腹にできることが多く、痛みを伴うので触ろうとすると嫌がったり、怒ったりするようになります。
お刺身などを猫に食べさせてあげること自体は問題ありませんがあげる量だけは気をつけるようにしましょう。
牛乳
「猫に牛乳を飲ませる」って普通のことのように思いますよね。
だけど”牛乳”は控えておいた方がいいんです。
- 下痢
- 嘔吐
自分も子供のころ野良の子猫を見つけたときには牛乳をあげていたりしたものですが、
じつは「飲ませない方がいい」ということなんです。
牛乳には「乳糖」と言われる成分が多量にあり、猫はそれを分解する酵素をあまり持っていません。
そのため飲ませすぎると下痢を起こしてしまうようです。
人間でも
「牛乳を一気飲みしてトイレに駆け込んでいる」
人がいますが、あれと同じみたいですね(笑)
また、
猫も乳製品でアレルギーを起こすことがある
らしく、その場合には
- 「嘔吐」
- 「皮膚に湿疹」
の症状が出てきたりします。
そういった危険をさけるためにも、あまり牛乳はあげない方がいいでしょう。
あげるときは「猫用のミルク」がありますので、そちらを飲ませるようにしましょう。
3,434円(Amazon) ※1個あたり143円
人間用に調理した食べ物
「人間用に調理した食べものを猫が食べた」
といって特定の症状が出るわけではありません。
しかし、猫と人間では必要な栄養素が違います。
猫は肉食動物であるため
人間の食べるものを食べていると栄養バランスが崩れ体調を壊してしまう原因
にもなりかねません。
それに人間用に味付けされたものは猫にとってはとても塩分が高いものばかりです。
人間用に調理された食べ物をあげるのは止めておきましょう。
ドッグフード
ドッグフードには猫が必要な栄養素があまり含まれていません。
まあ、犬用のごはんなのですから当然といえば当然ですが。
さらにドッグフードには猫に必要な栄養素のひとつである「タウリン」が含まれていません。
犬はタウリンを体内で作れますが、猫は食事から摂る必要があります。
猫がタウリン不足になると
- 「心疾患を起こしてしまう」
- 「視力が低下してしまう」
といった症状が出るので、
「ドッグフードでも食べるからこれでいいや」
というような考えはしないように猫には猫用の「キャットフード」を食べさせるようにしましょう。
気をつけて!猫が食べると危険な観葉植物
猫が口にしてしまうと体調を崩すなどの危険な植物は全部で
”700種類以上ある”
と言われています。
その中で日本にあるものだけ見ても
”200種類はある”
そうです。
これらすべてを覚えるとなると...とても覚えきれるものではありませんね。
そこで、人気の観葉植物から”6つ”ほど抜粋してみましたので紹介していきましょう。
「ポトス」
「ポトス」は観葉植物の中でも特にポピュラーなもので、
「植物に詳しくなくても名前くらいは聞いたことある」
という方も多いと思います。
ただ、このポトス”葉”や”茎”に猫にとって毒となる
- 「シュウ酸カルシウムの針状結晶」
- 「タンパク質の成分」
が含まれています。
ポトスを猫がかじって口にしてしまうと
- 口の中の炎症
- 皮膚炎
- 発熱
- 吐き気
といった症状があらわれます。
「ベンジャミン」
「ベンジャミン」もホームセンターなどですぐ手に入る人気の観葉植物です。
イチジク属のベンジャミンには葉や枝にある”樹液”が猫にとって危険な物質になります。
ベンジャミンの樹液には
- フィカイン
- ソラレン
という物質が含まれていて、猫が食べたり引っかいたりして樹液に触れると
- 中毒症状を起こし、DNAを傷つける
といった症状があらわれます。
「アイビー」
観葉植物のコーナーに行けばよく目にすることのある「アイビー」
ツタが這うように伸びて可愛らしくお世話もカンタンということで人気のある観葉植物です。
アイビーも猫にとっては危険な植物ではありますが、今の段階では
毒となる成分が何なのかハッキリとはわかっていない
そうです。
ただ、猫がアイビーの”葉”を食べてしまうと
- 下痢
- 嘔吐
- 口の痒み
といった症状があらわれます。
伸びたツタが揺れやすく猫の興味を引きやすいため、誤って食べてしまうことが多いようです。
「ドラセナ」
別名を「幸福の木」と言うことで知られ、人気の高い観葉植物のひとつであるドラセナですが、猫にとっては幸福でもなんでもなくむしろ不幸と言えるくらいの植物です。
ドラセナの”葉”と”樹皮”に含まれている
- サポニン
という物質が猫にとって毒となるようで、口にしてしまうと
- 嘔吐
- 下痢
- 手足のしびれ
- 麻痺
といった症状があらわれます。
症状がひどい場合には命を落としてしまうこともあるようです。
「アロエ」
「アロエ」は人間にとって身体にいい作用があるため、ヨーグルトなどの食品に含まれていたり、傷薬としても使われてきた植物です。
しかし、猫にとっては毒となる成分が含まれているので注意が必要になります。
アロエには”皮”と”葉の汁”に含まれる
- バルバロイン
という物質が猫にとって毒になり
- 嘔吐
- 下痢
- 腎炎
といった症状があらわれます。
腎炎になり症状がひどくなれば命の危険も出てくる場合もありますので気をつけましょう。
ただ、毒となるバルバロインさえ口にしなければアロエの有効成分は猫にも効果があるようです。
そのため「アロエを使った猫用商品」というものもあるみたいですね。
「ポインセチア」
クリスマスの時期になると人気の植物で需要が高くなる「ポインセチア」も猫にとっては毒になる植物です。
ポインセチアの特に”葉”と”樹液”に含まれる
- ホルボール
という成分が毒となっていて猫が食べたり、樹液に触れたりすると
- 口の周りの炎症
- 嘔吐
- 下痢
- 皮膚炎
といった症状があらわれます。
このホルボールという成分は人間にとっても有害な成分のようで、誤って食べてしまった子供が命を落としたということもあるそうなので注意しましょう。
※大人でも樹液が皮膚についたりすると皮膚炎を起こすことがあるようです。
猫にとって特に危険!ユリ科の植物
植物の中でも
猫にはユリ科の植物は特に危険です!
観葉植物とは少し違うかもしれませんが、お花を飾る習慣があるような場合にはユリ科の植物に気をつけるようにしましょう。
主なユリ科の植物には
- ユリ
- テッポウユリ
- オニユリ
- コオニユリ
- カノコユリ
- キスゲ
- カサブランカ
- チューリップ
- スズラン
- ヒヤシンス
といったものがあります。
ユリ科の植物は”花”、”葉”、”茎”などすべての部分が危険で
猫が少しの量でも口にしてしまうと命を落とす可能性がとても高い
ようです。
また、花本体だけではなく
- 花粉を吸い込む
- 飾ってあった花瓶の水を飲む
といったことでも危険ですので十分に注意しましょう。
猫にとってこれほど危険な植物であるユリ科の植物ですが、今現在
どの成分が猫に猛毒となっているのかわかっていません
そのため解毒剤がなく、対症療法しかできないのが現状です。
症状は「ユリ中毒」と呼ばれ
初期症状として
下痢・嘔吐
があらわれ、その後
腎臓が壊死して機能しなくなることで”急性腎不全”を起こす
ようになります。
急性腎不全から「尿毒症」を起こし、短期間で命を落としてしまうことも珍しくはないですし、一命をとりとめたとしても壊死した腎臓が治ることはないので、ずっと腎臓の病気を抱えて生きていくことになります。
猫の近くにユリ科の植物があるだけでもすごく危険です。
家にある場合はすぐに片づけて絶対に近づけないように気をつけましょう
食べてはいけないものを食べた場合の対処の仕方は?
猫が誤って食べてはいけないものを食べてしまったときは
「様子を見る」といったことは”一切考えず”に動物病院へ連絡してすぐに連れていきましょう。
食べてしまった直後は特に変わった様子が見られなくても
いきなり急変することもあります。
私たちのような素人が勝手に判断してしまうのは非常に危険です。
そして動物病院で獣医師の先生に
- 何を食べたか
- どの程度食べたか
- 食べてからどのくらい経っているか
ということを詳しく伝えてください。
それを聞いて獣医師の先生が適切な処置をしてくれます。
後はすべてを任せて無事を祈るしかありません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫が食べると危険な食べ物や植物」について解説させていただきました。
今回の内容をまとめると
- 猫が食べると危険な食べ物は「ネギ類」「チョコレート」「アボカド」「アワビの肝」「カフェイン飲料」
- 猫が食べすぎると危険な食べ物は「生のイカ」「青魚やマグロ」「牛乳」「人用の食べ物」「ドッグフード」
- 猫にとって危険な植物は700種類以上、日本だけでも200種類くらいはある
- 猫にとってユリ科の植物は少しの量でも猛毒であるため絶対に近くに置かない
- 猫が食べてはいけないものを食べてしまったときはすぐに動物病院へ連れていく
といったところでしょうか。
思わぬものが猫にとっては危険なものだったということがわかりましたね。
安易に猫に”おすそわけ”をしないように気をつけましょう。
また、”人の心を和ませる”ことにかけては猫もバツグンの効果を発揮してくれます。
「観葉植物」と「猫」
どちらが大事かもう一度よく考えてみてください。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。