こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事では
体の衰えた高齢のシニア猫のサポートと寝たきりになってしまったときの介護のポイント
について触れてるニャ!
あなたの飼っている猫は
「まだ体が思うように動かせていますか?」
元気に走り回って遊び、時にはイタズラをしてしまうようなヤンチャだったウチの猫。
「もうちょっと大人しくしてくれたら」
なんて思っていたあの頃ですが...
猫も年をとり、シニアの年代に入ったころから徐々に体が衰え始め、若いころの元気どころか日常生活でさえも思ったように上手くいかなくなっている様子に
「そろそろ介護をし始めなきゃいけないかな」
といった考えがよぎります。
でも猫の介護なんて経験が無いと
「どんなことをどのようにしてあげればいいのかわからない」
と手の出しようがないですよね。
ということで今回は
- ”高齢のシニア猫が楽に”をサポート!介護のポイント4つで生活しやすくしてあげよう
- シニア猫が”寝たきり”になったときの介護のポイント3つ
- 寝たきりの猫の介護をするときの注意点
について解説させていただこうかなと思います。
いつかは訪れるシニアの年代。
いつまでも一緒に楽しく暮らしていきたいものですね。
”高齢のシニア猫が楽に”をサポート!介護のポイント4つで生活しやすくしてあげよう
猫は年をとって体を動かすのがキツくなってきたとしても、できる限り自分で動いて今までと同じように生活しようとします。
そんな状況をただ「頑張れー!」と見ているだけなのはあまりにかわいそう。
今までと変わらず...とまではキビシイかもしれませんが、
自分たち飼い主が介護(サポート)をして、少しでも楽に生活できるようにしてあげたい!
そこで、介護が必要になると思われる主要な場面、「ごはん」や「トイレ」といったものの介護のポイントをそれぞれ解説していこうと思います。
介護のポイント①シニア猫の「食事」
まずは、最も重要な「食事」の介護のポイントから。
食べやすくするために”食器の高さ”が大切
シニア猫になると
- 体の衰えから頭の位置を下げると前脚への負担が大きくて食べづらくなってしまう
- 飲み込む力も衰えているため、食べた物をスムーズに胃の方へ送ることが難しくなっている
という弊害が出てきます。
なので、
シニア猫の食事では”食器の高さを上げる”ようにしましょう。
”上げる”と言っても顔が上を向いてしまっても食べづらいから、頭と体が地面と平行になるくらいの高さがちょうど良いのニャ!
「猫のフードボウル」についてはこちら詳しく解説、紹介していますのであわせて参考にしてみてください。
”食欲の低下”は工夫で回避しよう
シニア猫になり元気がなくなってくると”食欲が低下”してしまうおそれがあります。
「猫の健康は毎日の食事が大切」
と言われるように食べなくなってしまうと栄養が足らなくなり、みるみる弱っていってしまいます。
なので、
- お湯でふやかして食べやすくしてあげる
- レンジで温めて香りを高めて食欲を刺激する
- 猫用ふりかけなどで味変をしてみる
といった”食べたくなる工夫”をするようにしましょう。
味変のための「猫用ふりかけ」についてはこちらで紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
また、人間と同じように年をとって高齢になると食べれる量が減ってしまうのはどうしようもありません。
食事から摂取する栄養が減ってしまわないように、高エネルギーのキャットフードを食べさせるようにすると良いでしょう。
「シニア猫用のキャットフード」についてはこちらでドライフード、ウェットフードのおすすめを紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
介護のポイント②シニア猫の「トイレ」
続いてはこれも重要な「トイレ」の介護のポイントです。
まずは「トイレのバリアフリー化」を考えよう
猫は高齢のシニア猫になって体が思うように動かなくなってきてもオシッコやウンチをしたくなればトイレまで行こうとします。
しかしそんな状態ではトイレに行って入るだけでも一苦労です。
少しでも楽に、かつ粗相を少なくするためにも
「トイレのバリアフリー化」
は必須だと言っても過言ではないかもしれません。
「トイレのバリアフリー化」の詳しい解説やおすすめのシニア猫用トイレについてはこちらで紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
トイレへの移動から出入りまでを楽にしてあげる
高齢のシニア猫になると間に合わなくて途中で粗相をしてしまったり、体が衰えているためトイレのフチに引っかかったりといったことが目立つようになってきます。
そんな「トイレの失敗」を防ぐために
猫が普段寝ている場所の近くにトイレを移動してあげましょう。
移動する距離を短くしてあげることで
- 「間に合わなくなる」
- 「トイレが遠くて面倒くさくなりガマンしてしまう」
といったことをなくすことができます。
また、トイレには出入りをしやすくするためのスロープをつけてあげると楽になって良いのニャ!
ゆるやかなスロープをつけてあげることでまたいでトイレへの出入りをすることがなくなるため、引っかかってしまうこともなく楽にトイレに行けるようになります。
「シニア猫用の階段やスロープ」についてはこちらでおすすめを紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
また、「寝たきりではないけど歩くこともキツくなっている」というような場合でも、立ち上がれる限りはどうにかして自分でトイレまで行こうとします。
そんな場合には
- ハーネスをつけておき、歩くときに負荷を軽くしてあげる
- トイレに行きたい素振りを見せたらやさしく抱きかかえて連れて行く
といったような補助をしてあげましょう。
そしてそのままトイレが終わるまで体を支えてあげると、オシッコやウンチがしやすくなります。
介護のポイント③シニア猫の「体のお手入れ」
続いて、シニア猫の「身だしなみ」に関する介護のポイントです。
毛づくろいの代わりにこまめにブラッシングをしてあげよう
シニア猫になって動くことがキツくなってくると、「毛づくろい」すらあまりやらなくなってしまいます。
抜けるはずだった毛が体にとどまり続けて毛玉になると、「毛球症」などの病気を誘発してしまう恐れがあるのニャ!
それを防ぐために
こまめにブラッシングをして抜け毛をしっかり取ってあげましょう。
「猫のブラッシング」についてはこちらで解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
また、ブラッシングをしてあげるときには
ついでにマッサージもしてあげると体への刺激になってなお良いでしょう。
シャンプーは体への負担が大きいので、ドライシャンプーを使う
年をとったシニア猫にシャンプーをするのは体への負担が大きすぎます。
また、体だけではなく”濡れることによるストレス”もかなり大きくなってしまうので、あまりおすすめできません。
しかし、汚れてしまった体をキレイにしてあげたい!
そんなときには水を使わないでシャンプーができる
「ドライシャンプー」
を使ってみましょう。
「ドライシャンプー」についてはこちらで解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
爪や口の中にも注意をしておく
シニア猫の体で他に注意しておくことと言えば
- 爪の伸びすぎ
- 口の中の異常
といったことでしょう。
シニア猫になると爪とぎもあまりしなくなるようになりますが、
爪とぎをせず伸び続けた爪はやがて肉球に突き刺さるようになってしまうおそれがあります。
そうなる前に切ってあげるようにしましょう。
また、猫は「歯周病」にかかりやすい動物だと言われています。
特に、ドライフードが食べにくくなってウェットフードを食べることが増えたようなシニア猫は
口の中に食べカスが残りやすく、歯周病の原因になってしまいます。
シニア猫になって歯みがきを始めるのは少し難しいので、飲み水に混ぜたりするような「口内ケアグッズ」を使って対応するようにしましょう。
「猫の爪切り」と「口内ケア」についてはこちらで解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
介護のポイント④シニア猫の「睡眠」
最後にいちばん多くの時間を使うようになる「睡眠」の介護のポイントです。
長い睡眠時間に対応できるよう、快適な環境づくりを心がけよう
シニア猫になると体を動かさなくなるため、寝ている時間が多くなってしまいます。
そうなると、1日のほとんどを同じ空間で過ごすため、
快適な環境づくりが何よりも重要になります。
シニア猫の睡眠について気をつけたいことは以下のことです。
- 猫ベッドは柔らかすぎるものだと逆に体の負担になる
- 気温や湿度はなるべく一定に保つ
- 周囲の安全は確保しておく
柔らかすぎる猫ベッドは体が沈み込みすぎて起き上がったりするのに負担が大きくなります。
また、猫の寝る場所は気温の変化が激しいようなところでは体の負担が大きいですし、周囲に物があったり落ちて割れるような物があると、寝ぼけて転倒してしまったときなどにケガをするおそれがあります。
「シニア猫の睡眠」についてはこちらで解説とおすすめのシニア用猫ベッドの紹介をしていますので、あわせて参考にしてみてください。
シニア猫が”寝たきり”になったときの介護のポイント3つ
体が衰えて、ついには”寝たきり”になってしまった猫にはすべての面で介護が必要になります。
その介護のポイントを
- 「食事編」
- 「トイレ編」
- 「睡眠編」
とそれぞれ解説していこうと思いますので、参考にしてみてください。
寝たきり猫の介護①「食事編」
シニア猫の食事はとても大事です。
若いころは少々食べなくても体に影響はないですが、年をとってからは食べないことがあるとみるみる体が弱っていきます。
たくさんの量を食べさせるのは難しいかもしれませんが、栄養不足にならないためにもそれなりの量は食べさせるようにしたいところです。
食欲があるようなら食べやすい態勢にして支えてあげよう
寝たきりの状態になっても食欲があって自分から食べようとしてくれる場合は、食べやすいようにサポートをする程度にしておきましょう。
しかし、”横向きのまま”食べさせたり、”顔だけが正面を向いている”ような状態で食べさせてしまうとフードが気管に入ってしまうおそれがあります。
体が弱っている状態ではむせるだけでかなりの負担になりますし、「誤嚥性肺炎」の危険もありますので注意しましょう。
寝たきりの猫でも食事のときは
やさしく抱き起こして”うつ伏せ”の状態にさせてから口元にフードを持って行って食べさせてあげましょう。
アゴの力が弱ってドライフードが食べにくいようなら
- ウェットフードに変える
- ドライフードをすり潰してペースト状にする
といった感じで食べやすい工夫をしてあげましょう。
また、食事をさせたときには同時に
水分を摂らせるのを忘れないようにしましょう。
意識して水分を摂らせないと「脱水症状」を起こしてしまう危険が出てきます。
食欲が無く自分から食べないようなら「強制給餌」の必要も
食欲が無く、フードに見向きもしないようなら強制的に食べさせる必要が出てきます。
ただし「今は食べたくない」と思っているだけかもしれませんので、見極めは慎重にしましょう。
”24時間以上”食べようとしなければ強制給餌を考えなければいけませんが、
「病気になっているから食欲が無い」
という可能性もあるので、まずは動物病院に連れて行きましょう。
「猫の食欲不振」についてはこちらで詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
寝たきり猫の介護②「トイレ編」
寝たきりになってしまっても、当然ですがトイレには行きたくなります。
しかし、寝たきりなのでトイレに行くことができません。
寝たままその場ですることになってしまいますので、猫のためにもしっかりとした対策が必要です。
「ペットシーツ」や「ペット用おむつ」を使って対応しよう
トイレに関しては、寝たきりの猫をトイレに連れて行って無理矢理出させるようなことをするわけにはいきませんので、
出した後の処理をこまめにするように心がける
ということが大切になります。
「ペット用のおむつを使う」というのが汚れることもなくいちばんカンタンな方法ではありますが、
- 猫が慣れるまでストレスになる可能性がある
- 履かせたり脱がしたりが負担になる可能性がある
といったデメリットもあります。
SSサイズ:ウェスト20~30㎝、体重1,5~3,5㎏
Sサイズ :ウェスト25~35㎝、体重3,0~5,0㎏
Mサイズ :ウェスト30~40㎝、体重4,5~6,5㎏
「ペットシーツを使う」という場合には、猫の寝ている場所に敷いてあげるだけでOKなのでストレスは少ないかもしれません。
ただ、
- ペット用おむつより頻繁に取り換えてあげなくてはいけない
- どうしてもある程度のニオイは出る
といったデメリットもあるでしょう。
サイズ:幅33㎝✕奥行45㎝
猫の状態や自分のやりやすさなどから判断して好きな方を選んだので良いと思います。
ただし、どちらの場合でも
猫がオシッコやウンチをした後は体をキレイに拭いてあげる
ということは忘れないように気をつけましょう。
自力で出せない場合は「圧迫介助」でサポートを
寝たきりが長くなると筋力が弱ってきて自力でオシッコやウンチができなくなってしまう可能性も出てきます。
そのときには
「圧迫介助」
という方法で出すのをサポートしてあげましょう。
ただし、この方法は猫に合った正しいやり方で行わないと、逆に猫の体を傷つけてしまうおそれがあります。
決してネットなどで調べた知識だけで行わず、動物病院でしっかりと教えてもらってからするようにしましょう。
なので、ここではやり方については一切触れません。
寝たきり猫の介護③「睡眠編」
シニア猫であり寝たきり、ということで1日の内でいちばん時間を使うことになるであろう「睡眠」ですが、
「ただ寝てるだけなら特にすることないんじゃない?」
と思うのは大間違い。
寝てるときでもしてあげないといけないことがあるんです。
寝る場所の環境を整え、負担が少ないシニア用ベッドにしてあげる
まず最初にやることは
猫が寝る場所の環境を整えてあげる
ということです。
猫が寝る場所を見直して
- 朝晩と日中で大きな気温の変化がないか?
- 静かに落ち着いて寝れるか?
- もしもの時に倒れてくるような家具などはないか?
といったことをよく確認しましょう。
寝たきりの猫は、当然ですが自分で好きな場所を探すことができません。
飼い主であるあなたが、猫の居心地の良さそうな場所を探して環境を整えてあげるようになります。
そして「ベッド」も
寝たきりの猫が寝ることを考えて負担の少ないものにしてあげる
という必要があります。
体圧分散ベッドなど”柔らかすぎず固すぎず”の寝やすいベッドを用意してあげましょう。
「シニア猫の寝る環境とベッド」についてはこちらで解説とおすすめの紹介をしていますので、あわせて参考にしてみてください。
床ずれ防止のために寝返りのサポートやマッサージをしてあげよう
寝たきりの猫は自分で寝がえりをうつことができません。
そのため体の下になっている側ばかりに負担がかかって
「床ずれ」
を起こしてしまうおそれがあります。
※床ずれとは長時間圧迫されることによって血流が悪くなり、皮膚や皮下組織、筋肉に栄養が行き渡らずに”損傷または壊死”してしまうことです。
それを防ぐためには
定期的に人の手で寝がえりを打たせて体の向きを変えてあげる
ことが必要になります。
頻度としてはおよそ”2時間~3時間おき”が理想だと言われています。
そして寝がえりの際には、
同時に猫の体をマッサージして関節や筋肉が固くならないようにしてあげましょう。
マッサージは猫の脚や肉球を揉んだり、関節を少し動かしてあげるくらいのもので大丈夫ですので猫の反応を見ながらイヤがらない程度にしてあげましょう。
寝たきりの猫の介護をするときの注意点
最後に、寝たきりの猫の介護をするときに気をつけておきたいことや気にかけておきたいことなどについて解説していこうと思います。
少しでも快適に暮らしてもらえるよう頑張りましょう。
不安な気持ちにさせないためになるべく近くにいよう
寝たきりで体が動かせない状態になっている猫は、
やはりどこか不安でしょうがない気持ちになっている
と思います。
静かで落ち着く場所がいいとはいえ、誰の存在も感じないところにポツンといたのでは寂しい気になると思いませんか?
心を許しているあなたが近くにいる、または近くに存在を感じることでその不安や寂しさを和らげることができると思いますので、なるべく近くにいてそれなりにスキンシップをとってあげるようにしましょう。
猫の体や寝ている部屋は常に清潔にしてあげよう
猫はもともとキレイ好きな動物です。
そんな猫が毛づくろいもできずに、またお尻の方は自分のオシッコやウンチで汚れているような状況だと
ストレス以外の何物でもありません。
猫が寝ている部屋についても同じことで、ホコリが舞っているような部屋ではストレスですし、なにより猫の体によくありません。
- 部屋はいつもキレイにしてあげる
- 猫の体はブラッシングをこまめに行う
- トイレの後はすぐにキレイに拭いてあげる
といったことを意識して行うようにしましょう。
自分ひとりの介護に限界を感じる前に周りの手を借りるようにしよう
寝たきりの猫の介護はやはりかなりの負担になります。
「食事の世話」「トイレの世話」「床ずれの防止」など毎日欠かさずやらなければいけないわけですからね。
そんな介護を
ひとりでやり続けていたらどうしても限界が来てしまうだろうと思います。
あなたが倒れてしまってはどうしようもありません。
そうなる前に家族や友人など周りの人たちに協力してもらうようにお願いしましょう。
また、ペットシッターなどお世話のプロに頼むのもひとつの手です。
その他にも高齢になった猫のお世話をしてくれる
「老猫ホーム」
のような施設もあるようです。
心苦しいかもしれませんが、どうしようもなくなれば考えてみてもいいかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫の介護」について生活面でのサポートのポイントや寝たきりになった場合の介護をするポイントなどを解説させていただきました。
今回の内容をまとめると
- 身体の衰えたシニア猫のサポートは「食事」「トイレ」「身だしなみ」「睡眠」といったことを中心に考える
- 食事の介護は”食べやすく”を意識、トイレの介護は”行きやすさ”を意識、身だしなみの介護は”清潔さ”を意識、睡眠の介護は”快適さ”を意識することを心がける
- 寝たきりになってしまった場合は「不安を感じさせないようになるべく近くにいる」「限界を感じる前に周りの手を借りるようにする」などのことを意識する
といったところでしょうか。
猫の介護は
「猫がやりやすいように考えて生活環境を見直してあげること」だということがわかりましたね。
”穏やかな老後”を送れるように快適な環境を整えてあげましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。