こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫の口臭の原因とおすすめの対策グッズや口臭以外で気になるしぐさや行動について
あなたは
「猫の口がクサい!って思ったとき...どうしてます?」
猫の口臭がキツくなるのは、人間のようにただクサいということはあまりなく、
口の中や体の異常であることが多い
です。
ただクサいだけならともかく、体に異変まで起こっているなんてかわいそうですよね?
「ウチの猫には健康で爽やかな息であってほしい!」
そのためには、普段から予防対策が必要になってくるんです。
ということで、今回は
- 猫の口がクサい!その悲惨な状況の原因とは?
- 猫の口臭対策グッズのおすすめ5選
- 口臭以外で口の中のトラブルを疑う10個の行動やしぐさ
について、紹介と解説をさせていただこうかなと思います。
口の臭い猫として噂にならないように十分ケアしてあげましょう。
猫の口がクサい!その悲惨な状況の原因とは?
”抱っこしたとき”や”あくびをしたとき”など、不意に猫の口のニオイを嗅いで
「え?何でこんなにクサいの⁇」
って思ったことはないでしょうか?
じつは、そのときすでに飼い猫は何かと日々戦っている最中なのかもしれません。
猫が口から異常なニオイを発しているときは、
まず”何らかの病気”を疑いましょう。
口臭を伴うことがある病気には
- 歯周病
- 口内炎、もしくは口腔内腫瘍
- 重度の便秘、もしくは腸閉塞
- 内蔵の病気
といったものがありますが、どれも猫がかかってしまうと治療が大変で、
”時には命の危険すらある”
ものもあります。
それでは、ひとつずつ詳しく解説していきましょう。
「歯周病」が原因で臭う
まず疑うのは口の中の病気です。
その中でも猫が特になりやすいのが
「歯周病」
です。
猫は
「”虫歯”になることはない」と言われているのですが、その反面
「”歯周病”にはとてもなりやすい」と言われ、程度の差はありますが
”3歳以上の80%が歯周病になっている”
と言われています。
その原因は、
「キャットフードが細かくやわらかいため、歯に歯垢が溜まりやすく細菌が増殖しやすい」
ためです。
その細菌が口臭の元になっているのですが、ニオイとしては
「生ゴミが腐ったようなニオイ」
で、歯周病が重くなるほど口臭も比例してキツクなっていきます。
口がクサい場合は猫の歯茎を見てみましょう。
- 「赤く腫れている」
- 「出血している」
- 「歯がグラつく」
- 「痛がる」
といった状態なら歯周病が進行していると考えていいでしょう。
「口内炎もしくは口腔内腫瘍」が原因で臭う
人間の口内炎と違い、猫の口内炎は
”歯茎や粘膜に広範囲で炎症が起きてしまいます”
痛みが強いため、よだれが多く出るようになってしまうのですが、
そのよだれも「生臭いニオイ」がします。
そのため、口内炎になっている猫は毛づくろいした後に”体中が臭う”ので、それで気づく場合も多いようです。
原因はハッキリとはわかっていないのですが、
- 「猫風邪」に感染してしまった
- 「猫エイズ」などの病気で免疫力が下がった
といったことによってなることが多いようです。
また、口内炎ではなく「口腔内腫瘍」になっている場合もあります。
口内炎と間違えやすく粘膜に”しこり”や”潰瘍”ができます。
特に口腔内腫瘍では、悪性腫瘍の
「扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)」
というものが多く、2~3か月で腫瘍の周りに”壊死”や”潰瘍”を起こしてしまいます。
口内炎との違いは、
「急に口臭がキツくなる」
ということ。
ちょっと前まで臭わなかったのに、いきなり何かが腐ったような臭いがしだした場合は要注意です。
「重度の便秘もしくは腸閉塞」が原因で臭う
猫が”重度の便秘”になってしまうとウンチが出ずに溜まっている状態なので、
口からウンチのニオイが上がってきてしまいます。
猫は1日に1回はウンチをします。
”2~3日しなかったら便秘”
と考えていいでしょう。
また、お腹がパンパンになって硬くなってしまうのも便秘の特徴です。
便秘であればまだいいですが、口からウンチのニオイがするときは
「腸閉塞」
になっている可能性もあります。
腸閉塞は”腸の中が何らかの原因で詰まってしまう”ことで発症してしまう病気
ですが、その原因として多いのが、
「猫の誤飲・誤食」
です。
- おもちゃに付いていたひも
- ほつれた糸くず
といったものを飲み込んでしまい、腸の機能が正常に働かなくなることがあるようですので気をつけましょう。
腸閉塞だった場合には、動物病院で治療をしてもらわなければなりません。
「内蔵の病気」が原因で臭う
猫の口臭がキツい場合で”口の中に何も異常がなかった場合”
内蔵の病気になってしまっている可能性があります。
口臭がキツくなるような病気には
- 腎不全
- 肝不全
- 糖尿病
- 胃炎・食道炎
といったものがあります。
ひとつずつカンタンに解説をしていきましょう。
猫がかかりやすい他の病気についてはこちら
腎不全
腎臓は血液中の老廃物を尿として体の外へ出してくれる臓器です。
その臓器が弱ったりして正常に機能しなくなると、
”体の外に出すはずの毒素が体の中に溜まってしまいます”
毒素が体の中に溜まってしまうと全身に悪影響を及ぼし、命を落とすことにもつながってしまう病気です。
ニオイとしては「アンモニア臭のイヤなニオイ」がします。
詳しくはこちらで
肝不全
肝臓も体内に取り込んだものから、
「毒素を分解して無毒なものにする」
「栄養素を分解して体の各部位に届けたりする」
といった臓器です。
肝臓が弱ると、
”毒素の分解”も”栄養素の分解”もできなくなるので、体中に悪影響が出ます。
ニオイとしては腎臓と同じく「アンモニア臭のイヤなニオイ」がします。
糖尿病
糖尿病は
「糖をエネルギーとして取り込むことができなくなり、血液中の血糖値が常に高い状態になる」
病気です。
糖尿病がひどくなっていくと「ケトン体」という有害物質が作り出されてしまいます。
このケトン体は「甘酸っぱいニオイ」がするので、それが口臭として出てきます。
詳しくはこちらで
胃炎・食道炎
猫の胃や食道が炎症を起こしてしまったときも口臭がキツくなります。
胃炎や食道炎のときは水素ガスやメタンガスが原因となって臭いが発生するので、
ウンチや納豆のようなニオイがします。
猫の口臭対策グッズのおすすめ5選
猫の口臭がキツくなる原因として上で説明したように
何らかの体の異常
であることが多いです。
そんな体の異常を”予防”または”改善”するために使う、
「猫の口臭対策用グッズ」
は、主に
- 液体歯磨き
- デンタルケアスプレー
- 腸内環境用サプリメント
といったものです。
それぞれのカンタンな解説とおすすめを紹介していきましょう。
液体歯磨き
液体歯磨きは
「歯みがきをイヤがってどうしてもさせてくれない猫のためのデンタルケア用品」
です。
歯垢を取り除く効果は歯みがきをすることにはかないませんが、
歯周病をケアし”口臭の改善”といったことではきちんとした効果が見込めます。
「リデンタ ウォータープラス」
こちらは、
猫が毎日飲む水に混ぜてあげるだけでデンタルケアと口臭対策ができる
ものです。
- 「無香料」
- 「無着色」
- 「アルコールフリー」
- 「天然植物エキス独自配合」
となっていますので、猫の体への負担やストレスもなく”安心安全”です。
精製水
ハーブオイル
ユッカ抽出物
安息香酸ナトリウム(1%未満)
使い方は
- 飲み水500~800mlだとキャップ1杯(5cc)
- 飲み水250mlだとキャップ半分(2.5cc)
を混ぜてあげてください。
「ペットキン 犬・猫用 飲み水に入れるデンタル液 240ml」
こちらは、カリフォルニアの老舗メーカーで
獣医師によるテストが実施されているため安心安全
な液体歯磨きです。
- 無味
- 無色
- 無臭
で警戒心の強い猫でも飲みやすくなっています。
重曹
塩化セチルピリジニウム
グリセリン
グルコン酸亜鉛
アロエエキス
ソルビン酸カリウム
使用方法は
約240mlの飲み水に「キャップ半分」を入れてあげてください。
※慣れないうちは「キャップ4分の1」から始めるといいかもしれません。
デンタルケアスプレー
デンタルケアスプレーは
”猫の口の中に直接スプレーをする”
口臭対策グッズです。
飲み水に混ぜる液体歯磨きと違い、直接猫の口の中に入れるのでイヤがる猫もいるかと思います。
けれど、液体歯磨きの場合は猫が飲んでくれないと効果はありませんが、スプレーだと直接口の中に有効成分を入れることができるので、確実に効果を出すことができます。
「リデンタ 犬猫用・歯石ケアスプレー 50ml」
こちらは、”100%自然由来成分”のオーラルケア用品です。
”抗酸化作用”のある
「プロアントシアニジン」
を豊富に使用しているので歯石のケアもしてくれます。
また
- 「善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことで、腸内環境からも口臭対策」
- 「インドの薬木”ニーム”を使うことで歯を白くしてくれる」
といった効果もあり、使う前と後では”口の中が段違いにキレイになっている”ことでしょう。
精製水
ユッカシジゲラエキス
プロポリス抽出物,高濃度グレープフルーツ種子エキス
高濃度ブドウ種子エキス
ミント
タイム
ニーム
穀物アルコール
使用方法は
1回に2~3プッシュを口の中、または歯や歯茎に直接スプレーします。
「Magic Zeo DAILY +(マジックゼオデイリープラス)」
※オリジナルポケットティッシュ付き
こちらは、
”防腐剤などの薬品不使用でノンアルコールのデンタルケアスプレー”
です。
成分に
”特許技術でつくられたマイナスイオンたっぷりのアルカリ電解水”
「マジックミスト」
を使用していますので
- 歯周病菌の増殖を抑える
- 歯肉の炎症を和らげる
といった効果にも期待できます。
使用方法は
特に制限はなく、1日に何回使っても大丈夫です。
ニオイが気になったときや夜寝る前などに猫の口の中にスプレーしてあげましょう。
腸内環境用サプリメント
腸内環境用サプリメントは文字通り、
腸内の環境を整え、健康な腸をキープしていくためのサポート
をしてくれます。
内臓の病気を防ぎ健康な腸をキープできれば、自然と口臭もしなくなることでしょう。
「マインドアップ 猫口ケア オーラルヘルスパウダー」
こちらは、”猫の口の中と腸内環境をダブルでサポートしてくれる”
腸内環境用サプリメントです。
口腔ケア成分
- 「ラクトフェリン」
- 「ラクトパーオキシダーゼ」
と、腸内環境を整える
- 「味噌由来乳酸菌」
- 「オリゴ糖 」
- 「ビートファイバー」
が配合されているので”口臭の予防”にしっかりケアできます。
1つ1つ個包装になっていて使いやすいところも良いですね。
還元麦芽糖水飴・デキストリン・乳等を主要原料とする食品
ビートファイバー・マタタビ末・乳頭果糖オリゴ糖
乳酸菌末・ぶどう糖・シソエキスパウダー
香料・リン酸三Ca・DL-メチオニン・ラクトフェリン
ph調整剤・グルコースオキシダーゼ
ラクトパーオキシダーゼ(一部に乳成分・小麦・大豆を含む)
使用方法は猫の体重
5㎏未満・・・・1包
5㎏~10㎏・・2包
10㎏~15㎏・3包
15㎏以上・・・4包
をいつものごはんにかけるだけとなっています。
口臭以外で口の中のトラブルを疑う10個の行動やしぐさ
これまで”口臭だけ”に注目して、口の中の異常や内臓の病気などを判断してきましたが、
それ以外にも注意しておくべき行動やしぐさがありますので、
”10個”ほどあげておきたいと思います。
飼っている猫にどれだけ当てはまるかチェックしてみてください。
1個でも当てはまったら、気にかけて様子を見てあげるようにしましょう。
- よだれが多くなっている
- 口の周りを触られるのをいつも以上にイヤがる
- 口を床などにこすりつけるような行動をする
- 前足で口周りをぬぐうようなしぐさをする
- 毛づくろいをしなくなった
- 硬いものを食べようとしなくなった
- ごはんをよくこぼすようになった
- ごはんを食べるのにいつもより時間がかかるようになった
- ごはんを食べるとき変な声を出すときがある
- 前より気性が荒くなった
口の中に痛みが出ることが多いということで特に
「ごはんを食べるときにいつもと違う行動」
をしていることが多いかもしれません。
これらの行動やしぐさが見られたら
口の中の異常や内臓の病気になっている
可能性があるので注意しましょう。
ただし、シニア猫などは年齢のせいでこういった症状が出ていることもありますので、必ずしも病気になっているとは限りません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫の口臭の原因と気になるしぐさやおすすめの対策グッズ」について解説してきました。
この記事をカンタンにまとめるとすると
- 猫の口臭の原因には口の中の異常や内臓の病気が多い
- 猫の口臭対策には「液体歯磨き」「デンタルケアスプレー」「腸内環境用サプリメント」などが有効
- 口臭以外で口の中の異常や内臓の病気を疑うにはごはんを食べるときを観察する
といったことになります。
口臭を伴うような病気には、普段から気にかけ対策を施してあげるだけで大きく違ってきます。
また、口臭に異常を感じたときはまず動物病院へ連れていくようにしましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。