こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 高齢のシニア猫の「赤ちゃん返り」というものとそこに隠れてる可能性のある病気について
飼っている猫が年をとって高齢になったころから急に甘えてくるようになったり、しつこくつきまとってきたりするようになった経験ってありませんか?
そういった行動を
「猫の赤ちゃん返り」
と言います。
主に人間の子供に見られる行動で、5~6歳くらいまで成長した子供が急にトイレがちゃんとできなくなったり、ワガママを言って困らせたりとまるで赤ちゃんの頃に戻ってしまったかのようになることです。
ただ、猫が赤ちゃん返りになっただけなら特に問題も無く可愛いと思うだけかもしれませんが、高齢のシニア猫が普段と違う行動をとるようになると心配になってくるのが
”病気の可能性”
です。
赤ちゃん返りの行動かと思っていたらじつは病気の初期症状だった、ということも珍しくはありません。
そこで今回は
- まずは知ろう!高齢のシニア猫に多い「赤ちゃん返り」
- それ本当に赤ちゃん返り?高齢のシニア猫の赤ちゃん返りに潜む危険!
について解説してみました。
赤ちゃん返りか病気かの見極めをきちんとできるようになって、苦しんでいる猫を黙って見過ごすことのない飼い主になれるよう努めましょう。
まずは知ろう!高齢のシニア猫に多い「赤ちゃん返り」
”猫の赤ちゃん返り”と言っても、何となく
「子猫の頃に戻ったようになるのかな?」
くらいしかわかりませんよね。
まずは猫の赤ちゃん返りについて
- どんな行動をするようになるのか
- どんな理由からするようになるのか
を知ることから始めていきましょう。
どんな行動を?高齢のシニア猫の赤ちゃん返りに多い主な5つの行動
猫が赤ちゃん返りの状態になってしまうとどんな行動をとるようになるのでしょうか?
まずは猫の赤ちゃん返りに多い主な行動をピックアップしていきましょう。
猫が赤ちゃん返りをしていると多くなる行動として
-
”フミフミ”をするようになる(ウールサッキングをする場合も)
-
頻繁に”ゴロゴロ鳴き”を繰り返すようになる
-
「ニャーーー」と”長めの声でしつこく鳴く”ようになる
-
”粗相やイタズラ”をするようになる
-
急に”攻撃的”になったりする
主にこの5つがあげられます。
猫のもともとの性格によっては他にもさまざまな行動をすることもあるようですが、
基本的には”赤ちゃん返り”ということで、子猫の時期に多い行動をするようになります。
飼っている猫が高齢になるにつれてこういった行動をとるようになったら、赤ちゃん返りを疑ってみてください。
何でなるの?高齢のシニア猫が赤ちゃん返りをするようになる理由
では、何でこんな赤ちゃん返りといった行動をとるようになってしまうのでしょうか?
続いてはその理由について解説していきましょう。
高齢のシニア猫が赤ちゃん返りをしてしまう理由として
- 年を重ねるごとにいろいろと不安になってくる
- 周りの環境が変わってしまった
大きくこの2つがあげられるでしょう。
猫も年をとれば体力の衰えからいろんなことがしづらくなったりできなくなったりします。
「今まで出来ていたことが出来なくなった」
となると、なんだか不安な気持ちになってしまうのは人間でも同じですよね。
また、体力や筋力の衰えた猫はそれを自覚してあまり無理をしようとはしません。
そのため、飼い主であるあなたに「あれやって、これやって」と要求して鳴くようになります。
そんな不安な気持ちや要求することが多くなることから、つい甘える行動をとるようになると思われます。
また、環境の変化も大きな要因になります。
猫は嗅覚や聴覚がとても優れた動物です。
ささいな変化でも敏感に感じ取ってしまうため、環境の変化は大きなストレスになってしまうことが多く、不安を覚えて信頼する飼い主さんに甘えるようになるのでしょう。
それ本当に赤ちゃん返り?高齢のシニア猫の赤ちゃん返りに潜む危険!
猫の赤ちゃん返り。
どれも一見してなんでもないことのように思えますよね。
むしろ甘えてこられるようになったらさらに可愛く感じてしまうことでしょう。
でも、油断大敵です!
何もないことのように見えても高齢のシニア猫の場合には、思いもかけない病気が潜んでいる場合があるんです。
最後に赤ちゃん返りの主な行動5つから可能性のある病気や注意しておくべきことを解説しておきましょう。
「フミフミやウールサッキング」に潜む危険
フミフミには特に何かの危険が潜んでいることはないでしょう。
これだけであれば普通に赤ちゃん返りをしているだけで問題ないと思います。
ただし、ウールサッキングまでしている場合には少し注意が必要。
衣類などを噛みちぎったりして破片を誤飲してしまう可能性がありますので見つけた際には止めさせるようにしましょう。
「頻繁にゴロゴロ鳴きをしている」に潜む危険
猫のゴロゴロ鳴きと言えば普通、
「嬉しいときやリラックスしているときに出す鳴き声」
といったものだと認識していると思います。
事実、ゴロゴロ鳴きの大半はそういった感情のときに出すものです。
しかし、ゴロゴロ鳴きにはもう一つ意味があります。
それが
苦痛から逃れたいときや不安な気持ちを落ち着ける
といった意味。
何でもないような状況なのにゴロゴロ鳴いているならどこかをケガしていたり体調が悪くなっていたりする可能性があります。
よく確認して、必要であれば動物病院へ連れていくようにしましょう。
「ニャーーーと長めの声でしつこく鳴く」に潜む危険
「ニャーーー」としつこく鳴いてくるというのは単純に甘えてきているというより何か要求があるということが多いです。
その要求は「ごはんが欲しい」だったり「かまって欲しい」だったりするかもしれませんが、あまりにしつこく何回も「ニャーーー」と鳴いてくるようだと
「認知症」
になっている可能性も出てきます。
人間でもあるような、ごはんを食べたのに「ごはんはまだ?」と聞かれたりといったのと同じようなものですね。
また、認知症ではなくても「ニャーーーと鳴きながらいつもそばを離れずにくっついてくる」といった状況のようだと
「分離不安症」
という心の病になっている可能性もあります。
すぐに命の危険があるとかそういう病気ではないですが、よく観察して赤ちゃん返りなのか病気なのかをきちんと見極めるようにしましょう。
「粗相やイタズラをするようになる」に潜む危険
粗相やイタズラをするようになるということは、赤ちゃん返りであれば「あなたの気を引きたい」という考えからの行動かもしれません。
しかし、高齢のシニア猫の場合になるとこれも
「認知症」
になっている可能性が出てきます。
トイレの失敗は認知症のよくある症状のひとつでもありますしね。
また、粗相やイタズラに関しては
「ストレスが溜まっている」
ということや
「トイレへの出入りがキツくなっている」
という可能性も考えられます。
ストレスの原因になるようなものはないか家の中をよく確認し、猫にはストレス発散のためしっかりと遊んであげるなどの対策をしてみましょう。
そしてトイレは、体の衰えた高齢のシニア猫でも出入りがしやすいバリアフリーなものに変えてみることをおすすめします。
「急に攻撃的になったりする」に潜む危険
急に攻撃的になったりするような場合、赤ちゃん返りの可能性より何か異常が発生している可能性の方が高いのではないかと思われます。
まず、いちばんに考えられるのは
「ケガか何かで痛みが出ている」
ということ。
痛むところを触られそうになれば信頼している飼い主さんであっても怒ってしまうことはありますからね。
また、病気として考えられるのは
- 「認知症」
- 「甲状腺機能亢進症」
の2つで、どちらも症状のひとつとして「急に攻撃的になってしまう」ことがある高齢のシニア猫に多い病気です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「高齢のシニア猫の赤ちゃん返りとそこに隠れた危険」について解説してみました。
今回のことをまとめると
- 猫の赤ちゃん返りには「フミフミ」「ゴロゴロ鳴き」「ニャーーーとしつこく鳴く」「粗相やイタズラ」「攻撃的になる」といった行動が出てくる
- 猫が赤ちゃん返りになる理由として「高齢になっていろいろ不安」「環境の変化」といったことがある
- 高齢のシニア猫の場合、赤ちゃん返りに隠れていろんな病気などの可能性があるので気をつけておく
といったところでしょうか。
赤ちゃん返りだけであれば特に困ることもなく、むしろ猫が甘えるようになってきてよけいに可愛く感じるかもしれません。
しかし、その裏に潜む危険の可能性には常に目を光らせておくことも大事なので注意しておくようにしましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。