こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫の特殊な鳴き声「クラッキング」と「ゴロゴロ音」の意味について
あなたは
「猫が出す奇妙な鳴き声を聞いたことありますか?」
猫には特殊な鳴き声として
「クラッキング」
と
「ゴロゴロ音」
というものがあります。
初めて聞いたときには
「えっ?何?なに??ナニ???」
とほぼ100%の方がビックリするような鳴き声なので、病気と勘違いしてしまいあわてて動物病院へ連れて行った方もいるとかいないとか(笑)
そんな特殊すぎる猫の鳴き声、
「どんなときに使うのか?」
「どんな意味があるのか?」
とても気になりますよね?
ということで今回は
- そもそも「クラッキング」って何?
- クラッキングには何の意味があるの?
- 飼い主にクラッキングすることも!いったい何故?
- 猫のゴロゴロ音ってどんなの?
- 猫はゴロゴロを用途別に使い分けてる
- 猫のゴロゴロで飼い主の幸せがドバドバ?
について解説させていただこうかなと思います。
この特殊な鳴き声の全貌を知ればドヤ顔で猫の知識を語れることようになることでしょう(笑)
- そもそも「クラッキング」って何?
- クラッキングには何の意味があるの?
- 飼い主にクラッキングすることも!いったい何故?
- 猫の”ゴロゴロ音”ってどんなの?(動画解説付き)
- 1種類じゃない!猫はゴロゴロを用途別に使い分けてる
- 猫のゴロゴロ音で飼い主の幸せがドバドバ?
- まとめ
そもそも「クラッキング」って何?
「クラッキング」
ベテランの猫飼いさん以外には聞きなれない言葉だと思いますが、
これは猫の特殊な行動のひとつで
「カカカッ」と、窓の外に鳥といったエモノとなるものを見つけたときなどにする鳴き声のこと
を言い、おもに室内飼いの猫が出していることが多いです。
クラッキングとは日本での言い方で英語では
「チャタリング(chattering)」
と呼ばれています。
※猫が”カンタンなおしゃべりをしている”という意味。
ネコ科の中で”猫だけが出せる”謎多き鳴き声(動画付き)
クラッキングは
同じネコ科の動物である「ライオン」や「トラ」には出せない、”猫特有の鳴き声”
と言われています。
ただし、猫の中でも主に室内飼いの猫が出すことが多く、元野良猫など外で生活したことがある場合にはあまり見かけないようです。
ウチの猫も子猫のときから飼っていますが、外に出入り自由にしているのでクラッキングをしているのを見たことはありません。
出す声にも猫それぞれの特徴があり
- 「カカカッと鳴く」
- 「ケケケッと鳴く」
- 「歯をカチカチ鳴らす」
- 「ニャニャニャと声が漏れる」
- 「口が小刻みに動くだけ」
といったパターンがあるようです。
中には、「出そうとしてるけど上手に出せない」猫もいるとか(笑)
いずれにしても飼っている猫が急に聞いたこともない鳴き声で小刻みに鳴くので、
初めて見たときには
「ケイレン?何かの病気じゃないだろうか?」
と心配になる方が多いようですが、健康には何も心配はいりません。
むしろ”エモノを見つけて反応している”ので元気な証拠だと思います。
こちらは実際に猫がクラッキングをしているときの動画です。
クラッキングには何の意味があるの?
では、猫は何の意味があってあんなに変な声で鳴いてしまうのでしょうか。
ハッキリとした理由や意味は解明されていないようですが、今のところ考えられているのは
- エモノを捕まえることができないもどかしさを表している
- 本能的に漏れている声で狩りをする気持ちを鼓舞している
- 鳥などの鳴き声をマネしている
といったことだと言われています。
ひとつずつ詳しく解説していきますので、どれが最も適した意味か考えてみてください。
エモノを捕まえることができないもどかしさを表している
猫がクラッキングをするときはおもに
- 「窓の向こうに鳥や虫などのエモノを発見した」
- 「レーザーポインターの光など興味を引くものが壁や天井など届かない位置にある」
といった場合に出すことが多いようです。
これらは
「エモノがいるのに窓があるから手を出すことができない」
「何か興味を引くものがあるのに手が届かない」
といった
”狩りをしたい欲求”が高まっているのにどうしようもできない
という状況です。
そのもどかしさを「カカカッ」という鳴き声で表現している
と言われています。
捕まえれる状況であるなら鳴く前にとびかかっているでしょうからね。
ライオンやトラなどが出せないのも
「エモノを目の前にして鳴いていたら気づかれて逃げられる」
からそうなっていったと言われているようです。
本能的に漏れている声で狩りをする気持ちを鼓舞している
猫がクラッキングをするのは鳥や虫などの”エモノ”となるものが対象になっているようです。
「縄張りに侵入してきた他の猫」など、対象が”敵”の場合は「シャーッ!」と威嚇の鳴き声を出しますからね。
猫は狩猟動物です。
室内飼いになって狩りをすることがなくなっても、鳥などのエモノとなる対象を見つけると本能が騒いで気持ちが高ぶってきます。
その興奮して高ぶってきた気持ちをもっと高め
「やるぞ!やるぞ!!」
という感じで
自分を鼓舞する気持ちが「カカカッ」という声になって漏れている
ということのようです。
鳥などの鳴き声をマネしている(動画付き)
この理由は他のとはかけ離れたことになりますが、
アマゾンの方では
「山猫がエモノとしている猿の鳴き声をマネしていた」
という研究報告例があるそうです。
ちょっと考えにくいしれませんが「カカカッ」と鳴くことで
「鳥だよー、仲間だよー、敵じゃないよー」
と油断させようとしているということでしょうか。
実際に
”猫のクラッキングの音と鳥のさえずりは波長が合っている”
らしいので完全に無いとは言い切れないのかもしれません。
※こちらの動画では猫がハトを見つけてクラッキングしているのですが、ハトの鳴き声の後に猫が同じような声でクラッキングをしています。
飼い主にクラッキングすることも!いったい何故?
猫が飼い主である自分に向けてクラッキングをすることがある、って
「猫が”自分をエモノと見ている”ということ?」
と思ってしまいますよね。
でも、違うんです。
飼い主に向けてするクラッキングには
あなたを信頼して不安や緊張を伝えている
という意味があると言われています。
そもそも、子猫のころから室内で飼われている猫は外の世界を何も知りませんよね。
もし小鳥などが飛んできたとしても大きさなどから
「敵ではなくエモノ」
と本能的に感じているかもしれませんが、それ自体は何なのかわからない
”得体のしれないもの”
なんです。
そんなものが飛んできたら、少なからず「不安」や「緊張」といった気持ちが出ますよね。
そのため
「エモノだと思うんだけど、何これ?危険なものかもしれないよ?」
という気持ちを伝えているんだと思います。
また、大人になった猫同士が鳴き声でコミュニケーションをとることはほとんどありません。
猫が鳴き声でコミュニケーションをとるのは
- 「子猫と母猫」
- 「小さいころから一緒にいる兄弟・姉妹の猫」
など、すごく近い関係にある猫だけです。
そんな行動を特殊な鳴き声とはいえあなたにする、ということは
「子猫が母猫に甘えるくらいにあなたを信頼している」
と言えるでしょう。
猫の”ゴロゴロ音”ってどんなの?(動画解説付き)
猫が発するゴロゴロ音
猫を飼っていれば聞いたことのある鳴き声(音?)だと思いますが、この鳴き声は
人間でいう”のど仏”にあたる「喉頭」と言う部分の筋肉が収縮して声帯を震わせることで鳴っている音
と考えらえています...が、詳しくはまだ解明されていないようです。
次はそんな謎多き「ゴロゴロ」に迫っていきましょう。
ちなみに「ゴロゴロがどんな鳴き声か」というのはこちらの動画をみていただければわかると思います。
1種類じゃない!猫はゴロゴロを用途別に使い分けてる
いろんな場面での猫のゴロゴロに耳を澄ませてみてください。
何か”違い”に気づきませんか?
じつはゴロゴロと鳴く「場面」や「状況」によって
音の高さが変わっているんです!
ゴロゴロにはバリエーションがあったんですね。
では、どんな意味があってどんな音の高さに変わっているのか解説していきましょう。
ゴロゴロ①「リラックス」
まずは、一般的に知られている
”リラックスしている”
という意味のゴロゴロです。
撫でてあげたりしたときに目を閉じながらゴロゴロ鳴いていることが多く、その姿を見ているとこっちもゴロゴロ言いたくなる気持ちにさせられます(笑)
「スリスリ」「フミフミ」とともに
飼い猫の甘える「3種の神器」
として猫好きたちをメロメロにしています。
”喜び”や”幸せ”の感情を周りが見て感じることができるため人間の
「笑顔」にあたるもの
と考えられているようです。
音の高さは、
「ゴロゴロ→」と”中低音のバージョン”
を使います。
普段いちばんよく聞くことがある音で
- 子猫の「元気だよ」の報告
- 飼い猫が「満足!」を伝える
といった場合には自然と出せる中低音のゴロゴロが出てくるようですね。
ゴロゴロ②「コミュニケーション・要求」
猫は生後2日くらいの子猫の時からゴロゴロ音を出せるようになります。
この”子猫のゴロゴロ”は
母猫との意思疎通に使われ「ここにいるよー、元気におっぱい飲んでるよー」というアピール
だということです。
また、一説には
「子猫のゴロゴロの振動を受けることで母猫の母乳の出が良くなる」
とも言われています。
そして、母猫のほうも子猫のためにゴロゴロ音を出して
「ここだよー、ここにいるよー」
と自分の居場所を伝えているようです。
また、子猫が母猫に対してするゴロゴロということで
「何かを要求している」
という意味もあり、
大人になっても何かしてほしいことがあれば飼い主さんに対してすることがあります。
音の高さは
「ゴロゴロ⤴」と”高音のバージョン”
を使います。
この高音バージョンのゴロゴロは
「猫が人と暮らしていく中でつくりだされたゴロゴロ音」
だと考えられているようです。
実際に高音のゴロゴロは
人間の赤ちゃんの泣き声と周波数がほぼ一緒
だと言われています。
そのため、高音のゴロゴロ音を聞いた飼い主さんの多くは
「早くしてあげないと」
という急かされた気持ちになってしまうようです。
ゴロゴロ③「ピンチ」
猫のゴロゴロには良いことの表現ばかりではありません。
時にはまったく逆の意味としてゴロゴロ音を出すことがあります。
それが
- 「強いストレスを感じている」
- 「骨折などの大きなケガをしている」
- 「死の間際に面している」
といったかなりのピンチのときにゴロゴロ鳴くようです。
体調が悪かったり、動物病院の診察台に乗っているときなどゴロゴロと鳴いているのを聞いたことがないでしょうか?
これは他の2つのゴロゴロ音の意味、
- リラックスしているときに出す音
- 母猫とのコミュニケーションで出す音
ということから
- 「猫自身が気持ちを落ち着けようとしている」
- 「信頼できるあなたに苦痛を伝えようとしている」
と考えることができます。
また、
ゴロゴロ鳴くことによる振動が骨に刺激を与えて”自己治癒力を高める効果”もあるのではないか
と考えられています。
音の高さは
「ゴロゴロ⤵」と”低音のバージョン”
を使います。
大きな声で鳴くことができない、または鳴きたくないような状況のときに低いゴロゴロ音で振動を強くして
「あなたに苦しいことを伝え、助けを求めている」
ということではないでしょうか。
また、死の間際に面したときにもゴロゴロと鳴くようですが、これは
「鳴く力が残ってないためゴロゴロ音を出して、”幸せだったよ”と伝えようとしている」
ということもあるのかなと自分では思っています。
猫は体調不良を隠そうとするものです。
いずれにしても、リラックスしているような感じではないときにゴロゴロ音が聞こえるようなら「何か異常がないか」を注意深く観察するようにしましょう。
猫のゴロゴロ音で飼い主の幸せがドバドバ?
猫がゴロゴロと気持ちよさそうにしているのを見ると、なんだかこっちまで
- 「ホッとする」
- 「気持ちが和む」
といった癒された気持ちになることはありませんか?
じつはそれ、間違いではないんです。
猫のゴロゴロには人間に対する効果もあることが証明されています。
猫がリラックスのゴロゴロを出すときの音は
”25Hzの低周波”
だと言われています。
そして人間は
”20Hz~50Hzの低周波”によって緊張がほぐれ、リラックスできる
ということがわかっています。
さらにはその低周波によって「セロトニン」というホルモンの分泌を促す効果があることもわかっています。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、
「不安感を減らし、リラックスさせる」
効果があるホルモンです。
海外ではこの”猫の癒し効果”を使い
「アニマルセラピー」
として医療の現場で活用されているようです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫の特殊な鳴き声「クラッキングとゴロゴロ音」についてどんなものか、どんな意味か、などを解説させていただきました。
今回の内容をまとめると
- クラッキングとは猫が「カカカッ」と出す特殊な鳴き声で猫特有のもの
- クラッキングをする意味は「エモノを捕まえられないもどかしさ」「狩りしたい気持ちを鼓舞している」「鳥などの鳴き声をマネしている」など考えられているがハッキリと解明されていない
- 飼い主にクラッキングをするときは「信頼」や「要求」の意味がある
- 猫のゴロゴロ音はのどを振動させて出す特殊な鳴き声
- ゴロゴロ音には「リラックス」「コミュニケーション・要求」「ピンチ」の意味がありそれぞれ音の高さが違う
- 猫のゴロゴロ音には人間を癒す効果がある
といったところでしょうか。
今だ謎多き鳴き声の「クラッキング」と「ゴロゴロ音」
まだ何か他の意味も込められているのかもしれませんね。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。