こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事では
シニア猫に運動をさせる効果と運動をさせるときに意識すること
について触れてるニャ!
シニアの高齢になったあなたの家の猫
「運動してますか?毎日寝てばっかりいませんか?」
若いころとは違い、年をとれば猫だって次第に動くことがなくなってくるものです。
そのため、シニア猫になると
「気づけば1日中寝ている」
なんてこともざらにあります。
そんな暮らしは一見穏やかで幸せそうに見えますが、
シニア猫の健康には決していいものではありません!
あまりに刺激の無い生活では、脳や体の老化が著しく進んでしまいます。
そこで、シニア猫になったころには、
意識的に適度な運動をさせて脳や体に良い刺激を与えてあげることが大事
になります。
だけど、体が衰えてきているシニア猫。
ただやみくもに運動をさせるだけではかえって逆効果になってしまうこともあります。
ということで今回は
- シニア猫の運動は健康面に3つの効果をもたらす
- シニア猫に運動をさせるときはここを意識しよう
- シニア猫の運動で注意しておくこと
について解説させていただこうかなと思います。
猫も人も適度に体を動かし、健康な体を維持できるように努めましょう。
ちなみに、高齢のシニア猫が健康な体をキープするには運動だけではなく食事も重要な要素になります。
こちらで高齢のシニア猫用キャットフードのおすすめを紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
シニア猫の運動は健康面に3つの効果をもたらす
年をとって動くことが少なくなるのは猫に限らず何の動物でも同じかもしれません。
でも、そんな猫に毎日適度な運動をさせてあげることは健康面において3つの大きな効果を得られるんです。
まずはその効果について詳しく解説していきましょう。
【効果①】適度な運動することで「筋力の低下」を防げる
動くことが少なくなれば、当然筋力は低下していきます。
さらに、高齢のシニア猫ともなれば衰えていくスピードは若いころよりも断然早くなることでしょう。
そうなると
年をとり動くことが減る
↓
筋力が低下する
↓
より動かなくなる
といったバッドスパイラルに陥ってしまい、
「トイレに行く」「ごはんを食べる」「水を飲む」といったことを面倒くさがるようになってしまいます。
最悪の場合、そのまま”寝たきり”になってしまうこともあるのニャ...
そんな末路を避けるためにも、毎日適度な運動をさせて筋力の低下を抑えて、いつまでも若々しくいれるようにしてあげましょう。
【効果②】運動で血流が良くなり「内蔵機能の健康」を維持できる
運動をすることで血流が良くなり、体が温まります。
体が温まるということは各内臓の機能も活発に働くことになります。
もともと猫は寒さに弱い動物でもあり、体が冷えると動こうとしなくなるので、
内臓の機能も低下し「消化不良」や「便秘・軟便」といった体調不良を引き起こしてしまう可能性が高くなります。
それでなくても「シニア猫になると便秘や軟便になりやすい」と言われているのに、内臓の機能まで低下してしまえばほぼ確実になってしまうのニャ!
運動をすることで内臓の機能を維持し、
食欲旺盛で快便な「健康優良シニア猫」でいつまでもいれるようにしてあげましょう。
高齢のシニア猫の便秘・軟便の対策等はこちらで解説してあります。
あわせて参考にしてみてください。
ちなみに、ウチの18歳になる猫はよく食べ、よく出します。
動物病院の先生からも「良いウンチですね」と褒められるくらいです(笑)
【効果③】運動により刺激を与えることで「認知症の予防」になる
シニア猫になると大人しくなり、周りの物にあまり興味を示さなくなります。
「周りに興味がない」ということは「脳に何の刺激も無い」ということ。
人間でもそうですが
何も刺激の無い生活を送っていると脳が衰えていきます。
「脳が衰える」ということは「認知症」になる可能性も高くなってしまいますよね。
そこで、
毎日の適度な運動が脳にも適度な刺激を与え、認知症の予防につながる
ようになります。
「猫の認知症」についてはこちらで解説してあります。
あわせて参考にしてみてください。
シニア猫に運動をさせるときはここを意識しよう
シニア猫になるとあまり動くことがなくなるとは思いますが、それでも若いころと同様に「狩猟本能」はいつまでも持ち続けています。
シニア猫に限らず、猫に運動をさせるときはその狩猟本能をくすぐるのが基本のポイントです。
続いては、その基本を踏まえたうえで「シニア猫に運動をさせるときに意識しておくこと」を解説していきましょう。
まずは事前に体調を見て、運動するときは自分手動で決めよう
まず最初に、猫の体調をしっかりと把握してから始めるようにしましょう。
いったん本能に火が点くと我を忘れて動き回ってしまうことも珍しくありません。
健康になるどころか逆に体調不良になってしまう可能性もあるのニャ!
また、運動をさせるときは嘔吐することを防ぐため、
食事の前、または食後2~3時間経ってから運動をさせることが基本
になります。
走るより「上下運動」の方が効果的だが”高すぎない”ことを意識しよう
猫の運動能力は「持久力」よりも「瞬発力」に優れています。
そのため猫に運動をさせる場合、
広いところを走り回るより段差のあるところを登ったり降りたりさせた方が効果は高くなります。
ただしシニア猫の場合は体が衰えて各関節も弱ってきていることが多いです。
あまりに高いところに飛び乗ったり降りたりすると関節に負担がかかり、
「バランスを崩して落ちてしまう」
などの事故が起きてしまう可能性があります。
なので、シニア猫の場合はソファやベッドなどあまり高さのない家具を使って上下運動をさせた方がより安全に運動ができるのニャ!
それと関連して、家にキャットタワーや高さのあるケージなどを置いてある場合は高い位置には階段をつけてあげるといった対策をしておいてあげると安心です。
おもちゃが1個だけでは飽きるのが早いので何個か用意してあげよう
シニア猫に運動をさせるのに特別なおもちゃを用意する必要はありません。
若いころから遊んでいたお気に入りがあればそれで十分でしょう。
ただし、
シニア猫になると若いころのように好奇心旺盛な感じはなくなり、毎回同じおもちゃではすぐに飽きてしまうようになります。
また、猫によって反応の良いおもちゃの種類も違ってきます。
どんなおもちゃが反応が良いかをリサーチして、パターンの違うおもちゃを2,3種類用意しておいてあげましょう。
シニア猫の運動で注意しておくこと
シニア猫に運動をさせるときにはやはりいろいろと気をつけておくことがあります。
最後にシニア猫の運動で注意しておくことを解説しておきましょう。
運動のさせすぎには注意しよう
シニア猫ともなれば、人間で言うところの中年以降の世代です。
若いころのように夢中になって遊ばせていると自分でも気づかないくらいにバテバテになってしまいます。
あまりに疲れてしまうと食欲もなくなり帰って健康に良くありません。
シニア猫の運動時間の目安としては1日の内で10分程度に留めておくくらいでちょうど良いのニャ!
運動するときは猫の安全を最優先しよう
シニア猫の運動でいちばん危ないのは
関節に大きな負担がかかること
です。
- 「滑る可能性のある敷物」
- 「振動で落ちてくる可能性のある置物」
といったものは片づけて、”急ブレーキや急旋回”をしてしまう状況をつくらないようにしましょう。
キャットタワーなどの昇り降りをするものも、クッションなど緩衝材を置いて関節の負担を減らすようにしておくと良いのニャ!
猫からの催促にはなるべく応じないようにしよう
ときには猫のほうから
「遊んで~」
と催促してくることもあるかもしれません。
普段動かないシニア猫が自分からやる気になってくれているので嬉しくなって催促のままに遊んでしまいそうですが、それにはなるべく応じないようにしましょう。
猫の催促を毎回叶えてあげていると、猫のほうが
「催促すれば何でもやってくれる」
と思うようになってしまい、
”夜鳴き”などの原因になってしまいます。
運動の開始と終わりはなるべく自分でしっかりと管理するようにしましょう。
ただし、催促ではなく何もないのに鳴き続けているようだとストレスや病気の可能性もありますので注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「シニア猫の運動」について解説をさせていただきました。
今回の内容をまとめると
- シニア猫に運動をさせることは「筋力」「内臓機能」「脳」などの健康に効果的
- シニア猫の運動は食事前にするのが基本
- 猫の運動には上下運動の方が効果が高いがシニア猫の場合は登る高さに気をつける
- 同じおもちゃではすぐ飽きてしまうので、何種類か用意してあげる
- 運動のさせすぎに気をつけ、猫の安全を最優先する
といったところでしょうか。
体を動かすことはいつまでも健康で過ごすためにとても大事なことがわかりました。
ただし、猫の運動を重視するあまり自分が運動不足にならないよう気をつけましょうね(笑)
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。