こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 成猫のフード選びのポイント
- おすすめの成猫用フード
子猫用から成猫用にフードを買い替えようと思った方
初めて猫を飼うことになった方
「キャットフード...正直どれが良いかわからず迷っていませんか?」
実際、成猫の期間(1歳~6歳)のキャットフードが種類も用途もいろいろ分かれていていちばん選択肢が多いと思います。
ズラーっと並ぶキャットフードを見て、”○○ケア”だとか”○○用”だとか
「え?どれを買ったらいいの?」
って頭を抱えてしまいます。
獣医師じゃないんだからわけもわからずプチパニックですよね(笑)
けど「大切な家族でもある愛猫のごはん」
妥協してテキトーに選ぶことはしたくない!
ということで今回は
- 成猫のフードを選ぶときのポイント
- おすすめの成猫用フード5選
を解説、紹介させてもらおうかなと思います。
猫が毎日安心してごはんが食べれるように、キャットフードを選ぶときの参考にしてみてください。
ちなみに「子猫」や「高齢猫」のフードに関してはこちらで解説しています。
成猫のフードを選ぶときのポイントは?
猫の成長は1歳で成猫の大きさになり、止まります。
なので1歳以上の猫は
子猫のときほどエネルギーを必要としなくなります。
子猫用のフードは成長のために必要な”栄養素”や”カロリー”が高くなっていますので、1歳を過ぎても同じフードをそのまま食べさせ続けていると、あっという間に肥満体型の猫へと変わってしまうでしょう。
そこで、成猫のフードを選ぶときのポイントは
- 健康維持のための栄養バランスのとれたもの
- 肥満や下部尿路疾患の病気をケアできるもの
となります。
それではひとつずつ解説していきましょう。
健康維持のための栄養バランスのとれたもの
成猫のキャットフードは子猫のときのように
「成長を意識した高カロリーなキャットフード」
ではなく
猫に必要な栄養素の
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
がバランスよく配合されたフードがいいです。
エネルギー源となる「たんぱく質」
たんぱく質は
猫のエネルギー源ともいうべき大切な栄養素
ですので
最低でも”26%以上”はあるものが好ましい
です。
肉食動物である猫は動物性たんぱく質が人間の5~6倍必要になってきます。
また大切な栄養素のひとつでもある「タウリン」は毎日の食事からしか摂ることができません。
なので、動物性たんぱく質でありタウリンを多く含む
「肉」や「魚」が主原料になっているフードを選ぶのがいいでしょう。
内臓や筋肉を動かすための「脂質」
脂質も
猫の臓器や筋肉を動かす大切なエネルギー源
となっています。
その他にも
- 消化吸収を助ける
- 健康な皮膚やキレイな被毛を保つ
のにも役立つ栄養素です。
あまりに多すぎてもいけませんが
”最低でも9%以上”
は入っているものを選ぶようにしましょう。
病気への抵抗力を高める「ビタミン」
ビタミンは
健康な皮膚や被毛、病気に対する抵抗力を高める
のに役立っている栄養素です。
ただし、
猫は「ビタミンC」以外、ほとんどのビタミンを体内でつくることができません。
なのでビタミンは毎日の食事から摂る必要があります。
丈夫な骨や歯をつくる「ミネラル」
ミネラルは
丈夫な「骨」や「歯」をつくるのに欠かすことのできない栄養素
です。
とはいえ、「カルシウム」や「リン」、「マグネシウム」などの各種ミネラルがうまく機能していくためにはどれかに偏ってはいけません。
例えば、マグネシウムは摂りすぎてしまうと尿路結石などの「下部尿路疾患」の原因になると言われています。
ミネラルはそれぞれをバランスよく摂ることが大切になります。
不足しがちな「水分」
栄養素とは違いますが
猫にとって水分も大事なもののひとつ
です。
もともとあまり水を飲まない動物なので、気をつけていないとオシッコなど凝縮されて腎臓に負担がかかりやすくなっています。
また、多くの飼い主さんが主食としてあげていると思われる”ドライ”フードにはあまり水分が含まれていません。
常に清潔で新鮮な水をたくさん飲めるようにしておいてあげましょう。
肥満や下部尿路疾患の病気をケアできるもの
多くの飼い主さんは猫が成長期が過ぎるころまでに避妊・去勢手術をされていると思います。
ただ、避妊・去勢手術の最大のデメリットと言われるのが
「手術した後は太りやすくなる」
ということです。
まだ成長期にいる猫なら体を大きくするためにどんどんエネルギーを消費しますが
成長期を過ぎた猫になると油断していたらすぐに肥満になってしまいます。
なので、普段からカロリーや栄養バランスに気をつけて食事の面からきちんと体重管理ができるキャットフードを選んであげましょう。
また、成猫の期間である1歳~6歳の間でいちばんかかりやすい病気と言われているのが
「尿路結石」「膀胱炎」などの下部尿路の病気
です。
それと7歳以上から特にかかりやすくなる「腎臓病」も気をつけておく病気のひとつですのでまだ若い年齢のうちから十分なケアをしていく方がいいと思います。
とはいえ、獣医師でもなく専門の知識もない自分たちのような普通の飼い主ができることといえば、
「毎日の食事からケアしてあげる」
というくらいでしょう。
なので、そういった病気をケアしてあげることも意識して選んであげましょう。
おすすめの成猫用フード5選
先ほど解説したポイントから成猫のフードを選ぶときは
- たんぱく質は26%以上、脂質は9%以上で各種栄養バランスのいいもの
- 避妊・去勢手術後や下部尿路疾患のケアをできるもの
を意識して選べばいいということになります。
それらを踏まえて、おすすめのフードを5つ選んでみました。
購入の際の参考にしてみてください。
ロイヤルカナン FHN インドア 猫用
2㎏3,100円(Amazon)
こちらは
「たんぱく質25%以上、脂質11%以上」
となっていてその他栄養のバランスもいいです。
インドアの名前の通り、
運動不足になりやすく肥満のリスクが高い「室内飼いの猫用」にエネルギーを低減したもの
になっています。
また下部尿路疾患を考慮した栄養組成になっているので病気のケアにもなります。
加水分解タンパク(鶏、七面鳥)・小麦粉・植物性繊維・ビートパルプ
酵母および酵母エキス・大豆油・フラクトオリゴ糖・魚油・サイリウム
アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-カルニチン)・ゼオライト
ミネラル類(Ca、Cl、Na、K、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)
ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B1、B6、葉酸、ビオチン、B12)・酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
*超高消化性タンパク(消化率90%以上)
ヒルズ サイエンス・ダイエット キャットフード 避妊・去勢猫用 避妊去勢後~6歳 体重管理と健康ケア
2,8㎏2,351円(Amazon)
同じもので「ヒルズ サイエンス・ダイエット<プロ>」のものがありますが、そちらになると値段がちょっと高くなるので買いやすいこちらを紹介しました。
こちらは
「たんぱく質28.5%以上で脂質は8%以上」
となっています。
太りやすい「避妊去勢後用」ということで
通常のものと比べて脂肪分約50%オフ、カロリーも約13%オフ
となっていて避妊・去勢後の体重管理をサポートしてくれます。
「室内猫用」もありますので好みに応じて変えてみてください。
チキンエキス・小麦・米
アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)
ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)
ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)・カルニチン
酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
ピュリナ ワン キャットフード 避妊・去勢した猫の体重ケア 避妊・去勢後からすべての年齢に
2,2㎏1,672円(Amazon)
こちらは
「たんぱく質38%以上ととても高く、脂質は8.5%以上」
となっています。
これも「避妊・去勢後用」ということで
通常のものより約24%低脂肪、約17%低カロリー
になっています。
また
- 「天然の食物繊維を多く配合することによる毛玉ケア」
- 「尿pHを弱酸性にコントロールすることによる下部尿路の健康維持」
といったこともサポートできるようになっています。
他にも「室内猫用」やストルバイト尿石に配慮した「下部尿路の健康維持用」などいろんな種類がありますので好みによって変えてみてください。
酵母・フィッシュミール・セルロース・油脂類(牛脂、大豆油)・大豆たんぱく
大豆外皮・たんぱく加水分解物・ほうれん草
ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)・カラメル色素・ピロリン酸ナトリウム
ビタミン類(A、D、E、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、B12、コリン、K、ビオチン)・アミノ酸類(タウリン)・酸化防止剤(ミックストコフェロール)
*合成着色料・香料は添加していません
ニュートロジャパン ニュートロ ナチュラルチョイス キャット 避妊・去勢猫用 アダルト
2㎏3,192円(Amazon)
こちらは
「たんぱく質33%以上で脂質は14%以上」
となっています。
厳選した自然素材を使い、独自の厳しい検査基準を設けているためとても安全で良質なキャットフードとなっています。
こちらも「避妊・去勢後用」のためカロリーが低く抑えられた配合です。
この他にも「室内猫用」や「減量用」などありますので好みに合わせて選んでみてください。
ポテトタンパク・アルファルファミール・ビートパルプ・オーツ麦繊維
オートミール・タンパク加水分解物・大豆油*・亜麻仁・ユッカ抽出物
ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)
ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、亜鉛、鉄、銅)
アミノ酸類(タウリン、メチオニン)
酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
緑茶抽出物・スペアミント抽出物
*ミックストコフェロールで保存
Orijen(オリジン) キャットフード フィット&トリム キャット
1,8㎏6,236円(Amazon)
こちらは
「たんぱく質44%以上、脂質15%以上」
とたんぱく質がとても高くなっています。
このキャットフードで特徴的なのが原材料名のほとんどの項目に「新鮮鶏肉」や「新鮮鶏レバー」といった感じで”新鮮”がついているということです。
それほど”新鮮さに自信がある”ということなのでしょう。
また、「食物繊維」もバランスよく配合されていて、「脂質」と「炭水化物」の量も抑えめにされているので猫の体重を管理するのに向いています。
ただ、値段の方が他より少し高くなっているので、
「ウチの猫の好みの味じゃなかったら」
ということを考えると...手が出しづらいかもしれませんね。
アブラガレイ・新鮮七面鳥心臓・新鮮丸ごと大西洋ニシン・新鮮鶏心臓
新鮮タラレバー・ディハイドレート鶏レバー・ディハイドレート七面鳥レバー
ディハイドレートイワシ・ディハイドレート鶏肉・ディハイドレート七面鳥肉
ディハイドレートニシン・丸ごと赤レンズ豆・丸ごとヒヨコ豆
丸ごとグリーンピース・丸ごとグリーンレンズ豆・丸ごとピント豆
丸ごとシロインゲン豆・天然鶏肉風味・リンゴ繊維・レンズ豆繊維
丸ごとイエローピース・ディハイドレートカボチャ
ディハイドレートバターナッツスクワッシュ・鶏軟骨・乾燥ケルプ
フリーズドライ鶏レバー・フリーズドライ七面鳥レバー
フリーズドライタラレバー・新鮮丸ごとカボチャ
新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ・新鮮ケール・新鮮ホウレン草
新鮮カラシ菜・新鮮コラードグリーン・新鮮カブラ菜・新鮮丸ごとニンジン
丸ごとレッドデリシャスリンゴ・丸ごとバートレット梨・カボチャの種
ヒマワリの種・塩化コリン・亜鉛タンパク化合物
ミックストコフェロール(天然酸化防止剤)・チアミン硝酸塩・チコリー根
ターメリック・サルサ根・アルテア根・ローズヒップ・ジュニパーベリー
ドライラクトバチルスアシドフィルス菌発酵生成物
ドライプロバイオティクス発酵生成物・ドライラクトバチルスカゼイ発酵生成物
※【新鮮】保存剤を一切使用せず、保存方法は冷蔵のみです。
【ディハイドレート】新鮮肉を低温で時間をかけ空気乾燥し水分を飛ばします。栄養のあるタンパク質の濃縮源となります。レンダリングで処理された家禽肉ミールは含んでいません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「成猫のキャットフードを選ぶときのポイントとおすすめキャットフード」を紹介させていただきました。
もう一度、成猫のキャットフードを選ぶときのポイントをあげると
- 健康維持のための栄養バランスがとれたもの
- 肥満や尿路下部疾患のケアができるもの
となります。
今回キャットフードのことをいろいろ調べていて、検索すると必ず上位に出てくるようなキャットフードが口コミやレビューを見ると評判が悪かったりしていたのでネットの情報をすべて鵜呑みにするのは怖いなと思いました。
みなさんも大切な飼い猫のためにあふれている情報をすべて鵜呑みにせず慎重に選ぶことをオススメします。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。