クロネコあぐりのブログ

猫に関することを中心にその他自分が気になったことも発信していきます。

猫のアレルギー対策にも!フードローテーションの3つの効果とやり方

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           フードをローテーションさせているイラスト

こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。

 

この記事ではこんなことに触れています。

  • 猫にフードローテーションをするメリット・デメリットとやり方について 

 

あなたの家では

「猫にキャットフードを何種類用意してあげていますか?」

 

この質問におそらく多くの方が

「ドライフード(もしくはウェットフード)1種類しかないけど」

と答えるでしょう。

 

それもそうでしょう。

年齢によるキャットフードの切り替えをすることはあっても、普通は猫が気に入った1種類をずっと食べさせるもんですからね。

 

しかし、猫飼いさんの中には、複数のキャットフードを使って

「フードローテーション」

なるものをやっている方もいるようです。

 

「フードローテーション?何それ?」

と思いました?

自分も初めて聞いたときは同じように思いましたよ。

 

カンタンに言うと、フードローテーションとは

猫が気に入って食べてくれるキャットフードを2~3種類用意し、定期的にそれらを切り替えてローテーションさせていく

というものだそうです。

 

「でも、それって何の意味があるの?」

って思いますよね?

自分もそう思ったのでいろいろ調べてみたところ、意外にも

”猫のためはもちろん、飼い主のためにもけっこう意味があるもの”

だったんです!

 

ということで今回は

  • 「猫のフードローテーション」をする意味
  • フードローテーションのメリット・デメリットは何?
  • フードローテーションのやり方と注意すること

について解説させていただこうかなと思います。

まあ、よくよく考えれば人間はごはんひとつとってもいろんな種類があるのに、猫には同じキャットフードだけをずっとあげてるっていうのも不公平な気がしますしね。

 

「猫のフードローテーション」をする意味

ルーペでのぞき込む猫のイラスト

まず初めに言っておくべきこととして

フードローテーションをやる必要性はあまりない

ということです。

 

年齢や健康状態などから、その猫に合った「 総合栄養食」のキャットフードであれば同じ種類のものをずーっと食べ続けさせていても問題はありません。

むしろ、変わらず食べ続けてくれるのであればフードローテーションをやること自体無意味ですらあるかもしれません。

 

つまり、人間で言うところの

「白米から玄米に変えてみよう」

「毎日青汁を飲もう」

といった、”より健康に意識を向けた行動”だということですね。

やらないからといって健康面に影響が出ることではないです。

 

ということで、「フードローテーション」とは

やる必要はないがやるからにはそれなりの意味はあること

と考えておくといいでしょう。

 

フードローテーションのメリット・デメリットは何?

マルとバツを出す猫のイラスト

 ”フードローテーションにはそれなりの意味がある”

と言いましたが、その”意味”とは何でしょうか?

また、することで何らかの”悪影響”はないものなのでしょうか?

 

続いては、

「フードローテーションをすることによるメリット」

「フードローテーションをすることで生じるデメリット」

を解説していきましょう。

 

フードローテーションをすると3つのメリットがある

バンザイしている猫のイラスト

フードローテーションをすることによるメリットは主に3つ

  • 食物アレルギーの対策になる
  • 災害時などで1つの種類が入手できなくなっても対応しやすい
  • 猫がドライフードに飽きにくくなる

といったことです。

1つずつ少し詳しく解説していきましょう。

 

食物アレルギーの対策になる

猫の食物アレルギーは

食べものに含まれる「たんぱく質」が原因になります。

 

また、すぐにアレルギー反応が出なくても、

1つの種類のたんぱく質を摂り続けることによって体内に蓄積されていき、アレルギーを発症しやすくなる

と言われています。 

 

しかし、猫にとってたんぱく質は重要なエネルギー源です!

摂らなければ栄養不足になってしまいます。

 

そこで「フードローテーション」を行うと、

特定のたんぱく質だけが体内に蓄積されてしまうのを防ぎ、アレルギー反応が出にくくなるようにする

といった効果が期待できます。 

 

また、大変なのが「アレルギーの原因物質の特定」ですが、フードローテーションをしていると食物アレルギーが発症してしまった場合に

「フードA、B、Cでローテーション中、フードAのときにアレルギーを発症」

         

「フードAの中からフードB、Cに含まれていないものが原因になっているのでは?」

と原因となった物質の特定もしやすくなります。

 

◆「猫のアレルギー」についてはこちら◆

 

災害時などで1つの種類が入手できなくなっても対応しやすい

猫はグルメな動物です。

いつも食べていたキャットフードが急に変わるとまったく食べなくなることもあります。

 

しかし、災害などで避難所生活を余儀なくされた場合「いつもあげているキャットフード」が普段と同じように手に入るかはわかりません。

 

避難所には他の方もたくさん避難されている状況です。

「ウチの猫はこのメーカーのキャットフードしか食べないんです」

と避難所の方に要望を出すわけにはいきません。

 

そんなとき普段からフードローテーションをしていれば他の候補がありますし、猫のほうも多様性が生まれて、初めてのフードでも食べてくれる可能性が上がります。

 

また、フードの原産国が海外の場合に急なリコールなどで輸入禁止となり手に入らなくなることもありますが、そんなときでも他のフードへの切り替えがスムーズにできるようになります。

 

猫がドライフードに飽きにくくなる

同じキャットフードをずっとあげ続けている場合に困るのが

「猫がキャットフードに飽きた」

ということです。

 

そのキャットフードに飽きてしまった猫はまったく食べようとしませんし、食べたとしてもちょろっと食べて逃げてしまうといった状況になることが多いです。

 

そうなるとウェットフードをあげたり、おやつをトッピングしてあげたりして何とか食べてくれるようにあの手この手を駆使しなければいけなくなります。

また、ウェットフードやおやつの量、カロリーなども計算して調節したりなど、けっこう面倒くさいです。

 

普段からフードローテーションをしていると定期的に味や質感など微妙にでも変わるため新鮮な感じになり、ドライフードそのものに飽きにくくなります。

 

フードローテーションをすると逆にこんなデメリットも

落ち込んでいる猫のイラスト

フードローテーションをすると逆に

  • 消化器官に負担がかかる
  • フードそれぞれの特長を活かしきれない可能性がある

といったデメリットもありますので、少し詳しく解説していきましょう。

 

消化器官に負担がかかる

フードを切り替えるとやり方によっては

猫の消化器官に負担がかかり、下痢や軟便を引き起こす

可能性があります。

 

そのため、フードを切り替えるときにはゆっくりと時間をかけて少しづつ変えていくようにしなければいけません。

ただし、どれほど時間をかけてゆっくりやったとしても負担をゼロにはできないと思われます。

 

フードそれぞれの特長を活かしきれない可能性がある

キャットフードにはメーカーそれぞれの”特長や栄養バランス”があります。

 

そもそもキャットフードはローテーションすることを考えてつくられているわけではないので、それらの特長は継続して摂取することにより効果が出てくるものがほとんどです。※最低でも3か月くらい継続することで効果が期待できるものが多い

 

そのため、フードローテーションをすると

「腎臓ケア」「下部尿路のケア」といった効果が薄れてしまう可能性がある

と思われます。

 

フードローテーションのやり方と注意すること

猫の博士のイラスト

フードローテーションをすることのメリットとデメリットを解説しましたが、

メリットに関してはあくまで

きちんとしたやり方でおこなったときのみ

です。

 

何も考えず適当にやってしまったのでは、メリットは何もなくデメリットだらけでそれこそ”無意味”です。

猫の身体のことを考え、きちんとしたやり方でおこなうようにしましょう。

 

ローテーションの頻度についてと注意すること

 フードローテーションをするうえでいちばん大事なのがやっぱり

キャットフードをローテーションさせる頻度

です。

 

考え方としては主に3つあります。

それが

  • 2~3か月で定期的にローテーションさせていく
  • 季節ごとにローテーションさせていく
  • 1つのフードに猫が飽きたらローテーションさせていく

の3つです。

猫の体調や状況、自分のやりやすさなどを考えて選べばいいと思いますが、それぞれに注意すべきこともありますので1つずつ少し詳しく解説していきましょう。

 

2~3か月で定期的にローテーションさせていく

いちばん無難なやり方がこの方法だと思います。

 

2~3か月の決まった期間でローテーションさせていくことで、それぞれのフードを同じ量で消費させていきやすいでしょう。

また、多頭飼いでなければ少なめの容量のものを買えばちょうど使い切るくらいになるので消費期限などを気にすることもありません。

 

注意点としては

1つのフードが少なくなって切り替えるとき、

きちんと逆算をしてないと余ってしまったり足らなくなったりと切り替えがスムーズにいかなくなる可能性がある

ということでしょうか。

 

季節ごとにローテーションさせていく 

春、夏、秋、冬と季節が変わるごとにフードをローテーションさせていくやり方です。

  • 「春」や「秋」は毛の生え変わりの時期なので「被毛ケア」「毛玉ケア」のキャットフード
  • 「夏」は暑さで食欲が落ちることもあるため量が少なくても十分な栄養が摂れるキャットフード
  • 「冬」は寒さで動くことが減り、トイレの回数も減る可能性があるので「下部尿路のケア」のキャットフード

といった感じで猫の体調や状況に合わせてケアしやすくなると思います。

 

注意点としては

季節ごとに暑さが長引いたり、寒さが長引いたりと切り替える時期が読みにくくなるのでフードが足らなかったり余ってしまう可能性が高くなる。

ということでしょう。

 

余ったフードは消費期限が切れたり、酸化が進んでしまうため捨ててしまわなければならなくなるのでムダになってしまいます。

 

1つのフードに猫が飽きたらローテーションさせていく

1つのフードをあげ続けて猫が飽きたときにローテーションさせていくやり方です。

 

猫が1つのフードに飽きたときを見計らって切り替えてあげることで食欲を変わらず維持することができます。

 

注意点としては

猫が飽きるまで待っていては切り替える時期がまったく読めず、またゆっくり時間をかけて切り替えようにも食べてくれない可能性が高い

といったことでしょう。

 

また、猫が飽きるたびに変えることになるので

「食べずに待っていれば違うものが出てくる」

と思い込み、猫がわがままになってしまう可能性もありますので正直このやり方はおすすめできません。

 

ローテーション用のキャットフードはここを意識して選ぼう

ローテーション用のキャットフードを選ぶときには

  • 生産国、メーカーの違うもの
  • 食感や粒の大きさなどは似たもの

を意識して選ぶようにしましょう。

 

「年代別のおすすめキャットフード」についてはこちらで詳しく紹介しています。

ローテーション用の候補として参考にしてみてください。

 

生産国、メーカーの違うもの

キャットフードの中には海外で生産されたものが多くあります。

「フランス」や「オランダ」「アメリカ」などペット先進国と呼ばれるいろんな国のものです。

 

しかし、ローテーション用のすべてのフードを”同じ国”のものにしてしまうと、何らかの事情(感染症の流行など)によって輸入がストップしてしまったとき手に入らなくなる可能性もあります。

 

そうなってしまうと、一からすべてのキャットフードを選び直すことに...

また、日本のメーカーのものであってもリコールによって手に入らなくなる可能性もあります。

 

そのため、ローテーション用のキャットフードを選ぶときには、

生産国やメーカーがすべてバラバラになるように意識して選んだ方がいいでしょう。

 

食感や粒の大きさは似たようなもの

肉や魚など原材料が違うのは味も変わって猫も飽きることなく食べてくれると思いますが、食感や粒の大きさは似たようなものを選ぶようにしましょう。

 

食感が違うと切り替えるときに猫が戸惑って食べなくなることもありえます。

また粒の大きさが違い過ぎると、例えば小さい粒のものから大きい粒のものに変えたときに同じ感じで食べてしまいノドに詰まらせる、といったことになる可能性もあるかもしれません。

 

食感や粒の大きさは猫の好みに合わせ、できるだけ似たものになるようにしましょう。

 

まとめ

すりすりしている猫のイラスト

いかがだったでしょうか。

今回は「猫のフードローテーション」について解説させていただきました。

 

今回の内容をまとめると

  • フードローテーションをやることにメリットはあるがやる必要性はあまりない
  • フードローテーションには「食物アレルギーの対策」「替えがききやすい」「ドライフードに飽きにくくなる」といったメリットがある
  • フードローテーションには「消化器官に負担がかかる」「それぞれの特長を活かしきれない可能性がある」といったデメリットもある
  • フードローテーションは「切り替える頻度」や「フードの選び方」などきちんとしたやり方をしないと意味はない

といったところでしょうか。

 

フードローテーションはやる必要性はないうえに飼い主側からすると少し面倒くさく感じるためやっている人は少ないかもしれません。

ただ、やればそれなりに猫の健康維持に役立つものでもあるのでいちど考えてみてもいいかもしれませんね。

 

それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。