こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
高齢のシニア猫になってよく鳴くようになる原因とその対策について
あなたの家のシニア猫
「狂ったように鳴き続けてしまって困っていませんか?」
猫が飼い主に対して鳴くのは当たり前の光景ですが、
その鳴き声があまりに鳴きすぎというかしつこい感じになってしまうことないでしょうか?
日中であればまだいいですが、夜中に鳴き続けられると寝ることもできないし、周りへの迷惑になりそうだしでついつい怒ってしまうこともあるかもしれません。
それでも鳴き止むことはなく
「もうノイローゼになりそうだから止めてください!」
と懇願しているのではないでしょうか?
しかし、猫の方にも”鳴き続ける原因”というものがあるんです。
そしてその原因を究明することは鳴き止ませる対策へと繋がっていくんです。
ということで今回は
- 高齢のシニア猫になってからよく鳴く!原因は主にこの3つ
- 高齢のシニア猫が鳴きまくって困る!そんな場合の対策方法
- 高齢のシニア猫がよく鳴くことに関する注意点
について解説させていただこうかなと思います。
猫の気持ちをしっかり汲み取って適切な対応をとれるように努めてあげたいものですね。
高齢のシニア猫になってからよく鳴く!原因は主にこの3つ
「年をとり高齢になってきてから、毎日の生活の中で何かとよく鳴く」
いったい、どうしてでしょうか?
まずはその原因から考えていきましょう。
「不安」を感じている
シニア猫になると、この原因でよく鳴くようになる場合が多いようです。
「今までと同じように暮らしてるのに何を不安に感じているの?」
と考えてしまうかもしれませんが、
猫の体は年をとるに伴い、確実に衰えていっています。
見た目にはわからなくても
- 目が見えにくくなっている
- 耳が聞こえにくくなっている
といったことが始まっている可能性はあるでしょう。
自分たち人間でも、日を追うごとに目や耳が悪くなっていけば不安な気持ちになりますよね?
特に猫の場合、目よりも”耳や鼻”に頼って生活しています。
その機能が低下してしまうことで
- 周りで何が起こっているか?
- 誰が近づいてきているか?
といった情報が得られにくいために不安が大きくなり
大きな声で鳴いて不安を紛らわせたり、助けを求めたりしている
と考えられます。
「ストレス」を感じている
猫はストレスに弱い動物です。
- トイレが汚れている
- 部屋が暑い、または寒い
といった少しの環境の変化でもストレスを感じ体調を崩してしまう猫もいるくらいです。
また環境は変わっていなくても、高齢のシニア猫の場合には体の衰えから
「関節炎」
など”慢性的な痛み”が出だしてストレスを感じるようになってしまうことがあります。
人間でも”痛みが長引く”というのは相当なストレスになりますよね?
最近で言えば、
「コロナワクチンを接種した後に注射した方の腕が痛む」
といったことがあった方も多いのではないかと思います。
なかなか引かない痛みに思わず「あ”ーーーーー!!」と声を出して紛らわせたくなる気持ちになりますが、猫も同じように
気を紛らわせようと大きな声で鳴き続けているのかもしれません。
「病気」になっている
いちばん怖いのは病気になっている可能性です。
特にシニア猫になると耐性が弱くなり、病気になりやすくなるうえに高齢になればなるほど発症しやすくなる病気も出てきます。
その中でも、よく鳴くようになる症状が出る病気として
- 甲状腺機能亢進症
- 認知症
- 分離不安症
といったものがあります。
「猫の甲状腺機能亢進症」とは?
甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)とは、猫のノドにある
甲状腺というホルモンを出す器官が活発になりすぎて大量に分泌してしまう病気
です。
そのせいで体の各機能が過剰に働くようになってドーピングのような状態になってしまい、発情期で見られるような異常な鳴き方を続けるようになることがあります。
見た目には元気でどこも異常がなさそうに見えるので、発見が非常に難しい病気です。
「猫の甲状腺機能亢進症」についてはこちらで詳しく解説しています。
あわせて参考にしてみてください。
「猫の認知症」とは?
年をとって高齢になると、人間と同じく猫も認知症になる可能性があります。
その症状のひとつとして
いつまでも鳴き続けたり夜鳴きがひどくなったりする
といったことが出ることもあります。
認知症には他に
- 食欲が異常に増える
- トイレの失敗が増える
などいろいろありますが、だからと言って認知症だと決めつけるのも危険です。
というのも、認知症の疑いがあると思われる症状には「脳腫瘍」や「高血圧症」などかかると危険な病気と同じ症状のものが多くあります。
自己判断で決めつけず、まずは動物病院で診察を受けることをおすすめします。
「猫の認知症」についてはこちらで詳しく解説しています。
あわせて参考にしてみてください。
「猫の分離不安症」とは?
猫の分離不安症とは、
愛着のある人や物から離れることに極度の不安を感じてしまう心の病気
のことです。
その症状のひとつとして
姿が見えなくなると大きな声で鳴き叫んで探し続ける
ということが見られます。
もともとは犬に多く見られる病気だったそうですが、最近では猫の完全室内飼いをするようになり、家の中にいる人以外との接触がないため誰もいなくなることに不安を感じやすくなっているようです。
ひどくなると、
- 体調を崩してしまい他の病気にもかかってしまう
- 毛をむしったり、過剰に毛づくろいをしたりなどの「自傷行為」をしてしまう
- 強いストレスを感じて、うつ状態になってしまう
といった症状が出てくることもあります。
「猫の分離不安症」についてはこちらで詳しく解説しています。
あわせて参考にしてみてください。
高齢のシニア猫が鳴きまくって困る!そんな場合の対策方法
シニア猫がよく鳴くようになってしまう原因はわかりましたので、続いてはそれに対してできる対策を考えていきたいと思います。
積極的にコミュニケーションをとるようにしよう
シニア猫が鳴き続けるいちばんの原因は
「不安」と「ストレス」
だと解説しましたよね。
それらを和らげたり、解消させたりするためにも日常的に猫とのコミュニケーションをもっと積極的にとるようにしましょう。
と言っても何か特別なことをするわけではありません。
- 声をかけて撫でてあげる
- 毎日時間をつくって遊んであげる
- 過ごしやすい環境を整えてあげる
といった何気ないことをきちんと意識してしっかりとやってあげるだけです。
猫とのコミュニケーションや運動をさせることには、不安やストレスの解消の他に
「認知症」の予防にもつながります。
また、日中にしっかりと運動をすれば夜には眠くなるので、夜鳴きを防止することにもつながるでしょう。
「シニア猫の運動」についてはこちらで詳しく解説しています。
あわせて参考にしてみてください。
病気の可能性も考えて定期的に健康診断へ連れて行こう
「これだけ鳴いてるんだから病気というわけじゃないだろう」
と勝手な判断で決めつけるのは危険です。
先ほども解説したように「よく鳴くようになる」という症状が出てくる病気はけっこうあります。
特にシニア猫になると多くなる「甲状腺機能亢進症」なんかは見た目が元気なため本当に発見が難しい病気で、他の用件で診察を受けてたまたま見つかるといったケースが多いようです。
シニア猫になるとそういった”いつの間にかなっていた”という病気が多くあるので、定期的に健康診断をすることをおすすめします。
「シニア猫の健康診断」についてはこちらで詳しく解説しています。
あわせて参考にしてみてください。
高齢のシニア猫がよく鳴くことに関する注意点
シニア猫になってよく鳴くようになったこともそうですが、それへの対策に関しても気をつけておくことがあります。
最後にシニア猫がよく鳴くことに関しての注意点を解説していきましょう。
甘やかし過ぎるほどのコミュニケーションをとらないように
「シニア猫の不安やストレスを解消するために積極的なコミュニケーションをとるようにする」と言いましたが、
甘やかし過ぎるようなコミュニケーションのとり方はしないようにしましょう。
少し鳴けば寄り添ってあげたり、ちょっとおねだりすればおやつをあげたりするような接し方をしていると、猫のほうで
「鳴けば何でもしてくれる」
と勘違いさせてしまい、鳴くことを止めるどころかさらに鳴き続けるようになってしまう可能性があります。
また、いつも寄り添って一緒にいてあげているような状態にしていると、離れたときの不安感を大きくしてしまい、「分離不安症」を誘発してしまうおそれもあります。
”コミュニケーション”と”甘やかし”の加減は難しいかもしれませんが、ある程度の距離は保って接するようにしておきましょう。
鳴き声に異常を感じたときはすぐに動物病院へ
シニア猫になってよく鳴くようになった猫。
ただ、その鳴き声は大きくて元気な普通の鳴き声のはずです。
しかし、鳴きだしたとき
- 鳴き声がかすれている
- 鳴き声が詰まったようで出しづらそう
- 鳴いた後ヒューヒューやゼーゼーといった音が聞こえる
といった場合には
感染症などの病気にかかっている可能性があります。
猫の鳴き声に異常を感じたら動物病院へ連れていくようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「シニア猫がよく鳴くようになった」ということについて原因や対策を解説させていただきました。
今回の内容をまとめると
- シニア猫がよく鳴くようになるのは主に「不安」や「ストレス」から
- よく鳴くようになる症状が出る病気もあるので注意
- シニア猫が鳴き続けて困るときには積極的なコミュニケーションをとることが大事だが、病気の可能性もあるためまずは動物病院へ連れて行く
- 積極的なコミュニケーションは必要だが、甘やかし過ぎには注意
- 鳴き声の異常に気づいたらすぐ動物病院へ
といったところでしょうか。
猫の行動には必ず理由があるものです。
それを読みとれるかどうかはあなたにかかっているので、普段から気をつけて観察してあげるようにしましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。