こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- シニア猫が食欲旺盛になった場合の病気の可能性や理由、注意しておくことについて
あなたの飼っている猫は
「食欲旺盛すぎていつもおねだりしてくるということはありませんか?」
飼っている猫が食欲旺盛でフードをすごく食べるって元気な証の気がして安心しますよね。
でも若いころならいいですが、年をとったシニア猫だとどうでしょう?
あまりに食欲旺盛なのも心配になってしまう気がしませんか?
そうなんです!
シニア猫に関してはあまりに食欲が旺盛なのも考えもの。
じつはそれ、逆に体調が悪いサインかもしれないんです!
ということで今回は
- シニア猫が食欲旺盛!じつは裏で病気が進行中かも?
- 病気じゃないけど食欲旺盛!他に考えられることとは?
- 健康で食欲旺盛なら”肥満”に最大限の注意をしておこう
について解説させていただこうかなと思います。
「猫の健康は毎日の食事が大事」と言いますが、食べすぎも健康に良くないようですね。
シニア猫が食欲旺盛!じつは裏で病気が進行中かも?
「シニアになった猫が食欲旺盛になった」
じつはこれ、
シニア猫になると発症しやすくなる”病気の症状”としてあらわれることでもあるんです。
その病気というのが
- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 認知症
といった病気です。
主にこの3つの病気では初期症状のひとつとして「食欲の増加」が見られるようになるので、
「こんなに食欲があるんだから健康だろう」
と決めつけるのではなく
「食べすぎじゃないかな?大丈夫かな?」
と少し構えるくらいでいた方が、もし病気だった場合に早期発見につながりやすくなると思います。
それでは、上記3つの病気について解説していきますので、他の症状とも照らし合わせて判断の参考にしてみてください。
「甲状腺機能亢進症」について
猫の甲状腺機能亢進症とは
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうことによって起こる病気
です。
原因として
甲状腺の過形成(組織の異常な増殖)、腫瘍化
といったことがあげられます。
しかし、そうなる要因はいくつか考えられているものの明らかな原因となっているものは断定できていません。
症状には「食欲の増加の他」に
- 食べても痩せていく
- 落ち着きがなくなる
- 攻撃的な性格になる
- 夜鳴きがひどく、大きな声で鳴く
といったことがあらわれるようになります。
この病気になると体の機能が無理矢理に活発化されるため、見た目にはとても健康そうに感じてしまいます。
そのため、発見されにくく気づかないまま病気が進行してしまうことも少なくありません。
詳しくはこちらで解説をしていますので、あわせて参考にしてみてください。
「糖尿病」について
じつは猫も糖尿病になるんです!
猫の糖尿病は
インスリンの分泌不足や反応が悪くなることで起こる病気
です。
原因として
「肥満」や「食べさせているフード」、「ストレス」
といったことがあげられます。
「食欲の増加」以外の初期の症状として
- 食べるけど痩せる
- 多飲多尿になる
といったことがあらわれるようになります。
また、病気が進行して重度の糖尿病になると
「歩くときにかかとをつけて歩くようになる」
という特徴的な症状があらわれます。
糖尿病は特にシニア猫になると発症しやすいというわけでもなく、若い猫でも発症するので注意しましょう。
詳しくはこちらで解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
「認知症」について
人間でも猫でも
高齢になればなるほど認知症になる可能性も高くなります。
原因として
「加齢によるもの」や「脳腫瘍」、「脳炎」
といったことがあげられます。
「食欲の増加」以外の症状として
- トイレの失敗が増える
- 動くことが極端に減る
- 目的もなくウロウロする
- 夜鳴きがひどくなる
- 攻撃的な性格になる
といったことなどがあらわれるようになります。
甲状腺機能亢進症と症状が同じものが多く判断がつきにくい病気でもあります。
そのため自己判断で「認知症」と決めつけてしまうのは危険です。
詳しくはこちらで解説していますのであわせて参考にしてみてください。
病気じゃないけど食欲旺盛!他に考えられることとは?
病気と思われる他の症状も特に無く検査をしても異常がなかった場合、
もともと食いしん坊な猫だったのでなければ、食欲が旺盛になった原因が他にあると思われます。
続いては「病気以外に考えられる食欲が増加する原因」について解説していこうと思います。
食べさせているフードの腹持ちがよくない
今、あなたの家では猫にどんなフードを食べさせていますか?
猫は完全な肉食動物ですので、必要な栄養の優先順位が人間とは違います。
猫に必要な栄養の優先順位が高いのは
- 「たんぱく質」
- 「脂質」
といったものです。
また、猫にほとんど必要のない栄養なのが「炭水化物」です。
これらの栄養バランスが悪い、「低タンパク質、低脂質、高炭水化物」のようなフードを食べさせていては、
猫が本能的に足りない栄養を補おうとしていくらでも食べようとしてしまう
といったことが考えられます。
猫のフードは年代によって重視する栄養が若干変わりますが
基本的には「高たんぱく質、高脂質、低炭水化物」
のフードを食べさせるようにしたほうが良いでしょう。
こちらで「おすすめのシニア猫用フード」を紹介していますのであわせて参考にしてみてください。
猫に去勢・避妊手術を受けさせた
一般的にはまだ若いうちに去勢・避妊手術を受けさせるので、シニア猫になってからするというのはあまり聞きませんが、
猫は去勢・避妊手術をすると食欲が増して太りやすくなる
と言われています。
本能のひとつである「子供をつくる」ということを断つことから、持て余した本能が食欲に行くことが多くなるためです。
冬支度を始めている
猫は寒さに弱く、冬が近づくと
体温の維持でたくさんのエネルギーを使って体力を消費する
ため、食欲旺盛になることがあるようです。
たくさん食べて皮下脂肪を蓄え、寒さに備えているということでしょう。
健康で食欲旺盛なら”肥満”に最大限の注意をしておこう
病気でもなんでもなく、シニア猫になった今でも食欲旺盛ですこぶる健康!
そんな「健康優良猫」だからこそ気をつけたいのが
”肥満”
です。
シニア猫になるとどうしても体は衰えていくため、若いころに比べると運動量は落ちてしまっています。
でも身体は健康なので食べる量は変わらない、となると太りやすくなってしまうのは当然ですよね。
そこで、最後に「シニア猫でも太らせないためにできること」を解説しようと思います。
フードの量はしっかり管理しておこう
1番大事なのは
1日に食べるフードの量をしっかりと管理してあげる
ことです。
食欲旺盛な猫はあげればあげるほど食べてしまいます。
おねだりされるがままにごはんやおやつをあげていてはすぐに太ってしまいます。
肥満猫になれば病気のリスクも高まり、苦しむのは猫自身です。
少しばかり心を鬼にしてしっかりとした管理をするよう心がけましょう。
満腹感を持続させるために「食物繊維」の多いフードを選ぼう
食欲旺盛な猫はすぐにお腹が減るため、何度もおねだりするようになります。
しかし、食べさせ過ぎると”肥満”の原因になりますし、空腹の時間が長くなると”低血糖”を起こしてしまうおそれもあります。
そのため、そういった食欲旺盛な猫には
満腹感を持続させるために「食物繊維」の多く含まれているフード
を選ぶように意識しましょう。
食物繊維の多いフードは「ダイエットフード」になっているものが多く、同時に肥満を防ぐこともできます。
こちらで「ダイエットフードのおすすめ」を紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
適度に運動をさせよう
シニア猫になると動くことが少なくなり、寝ていることがより増えてしまうようになります。
吸収したエネルギーは消化させなくてはいけませんし、寝てばっかりの刺激の無い生活が続くと体や脳がどんどん弱っていってしまいます。
そのため、
意識的に運動をさせる時間をつくって代謝を高めてあげましょう。
ただし、シニア猫に”運動のさせ過ぎは逆効果”です。
1日で10分程度の適度な運動を心がけるようにしましょう。
「シニア猫を運動させることの効果と遊ばせ方」についてはこちらで解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「シニア猫の食欲旺盛な状態に隠れていること」について解説させていただきました。
今回の内容をまとめると
- シニア猫が食欲旺盛になったら病気の可能性もあるので気をつける
- 病気じゃなくてもシニア猫が食欲旺盛になるのには他に「フードの腹持ちがよくない」「去勢・避妊手術をした」「冬支度を始めている」といったことが考えられる
- 健康的でただ食欲旺盛なシニア猫は肥満に最大の注意をしておく
といったところでしょうか。
食欲旺盛なことは健康的で良いことしかないと思っていましたが、じつは病気になっている可能性もあるということがわかりました。
健康そうに見えていても油断してはいけないということですね。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。