こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- アニマルセラピーの効果や注意点と向いている猫種について
「みなさん”アニマルセラピー”って知っていますか?」
セラピー療法の一種で
動物と触れ合い、心を癒すことで心身の健康を回復させる
といったものです。
そういう「人間の生活を助ける」みたいなことは普通、
「盲導犬」や「介助犬」
といった”犬”のイメージがありますよね。
でも、じつは猫も「セラピー療法」の分野で活躍していて
今や
医学的にもその効果が認められてきている
すごいものなんです。
主に”心を癒す効果”があるとのことですが、
確かに、今や猫の飼育頭数は犬を抜いて全国1位ですし、猫が飼えない人には「猫カフェ」なるものまでありますよね。
自分たちは「無意識に猫のアニマルセラピーを求めていた」というわけです(笑)
そんな良いもの、もっと知って効果を十分に味わいたいですよね?
ということで今回は
- 猫のアニマルセラピーってどんな効果があるの?
- 猫のアニマルセラピーを行うときの注意点
- アニマルセラピーに向いているのはどういう猫?
について解説をさせていただこうかなと思います。
猫の持っているパワーを知って、飼い猫のことをもっと大切に思えるようにしていきましょう。
猫のアニマルセラピーってどんな効果があるの?
猫が行うアニマルセラピーには主に”3つの効果”があると言われています。
それが
- 血圧が改善される
- 免疫力を高める
- うつ病が改善される
の3つです。
ひとつずつ詳しく解説していきましょう。
血圧が改善される
猫のアニマルセラピーを行うと
「血圧が改善される」
ということが分かっています。
人間はストレスを感じると
「コルチゾール」
というホルモンが分泌されます。
コルチゾール自体は
「糖質」「たんぱく質」「脂質」「カルシウム」
などの”代謝を助けるホルモン”なのですが、
いつまでもストレスが解消されず長期化してしまうとこのコルチゾールが体内で”過剰分泌”されてしまいます。
そうなると「副腎」という”血圧などの体内環境をバランスよく保つ役割がある器官”に負担がかかり、体内環境のバランスが崩れ「高血圧」になってしまいます。
そこで、猫と触れ合うアニマルセラピーを行うと
猫の持つ癒し効果からコルチゾールの量が抑えられ「血圧が安定していく」
と言われています。
また、血圧が安定することにより心臓疾患や脳卒中のリスクも減るそうです。
免疫力を高める
猫好きな方は当然として、猫にあまり触れる機会がない人でも
猫が嬉しいときに”のどをゴロゴロ鳴らす”
というのを聞いたことがあると思います。
あのゴロゴロ音、
猫だけでなく人間にも効果があるんです。
猫のゴロゴロ音は約25Hzの低周波で、
心身のリラックスを助けるための「副交感神経」を優位にする効果がある
と言われています。
つまり、
副交感神経が優位になり心身がリラックスする
↓
体の各部の緊張もほぐれていく
↓
免疫力が自然と高まっていく
ということのようです。
またゴロゴロ音には他に、幸せホルモンが分泌されることによる
- 「不安を取り除く」
- 「ストレスを減らす」
- 「自然治癒力を高める」
といった効果もあります。
フランスではこれを「ゴロゴロセラピー」とよんで医療現場でも取り入れられているようです。
このゴロゴロセラピー、
猫のゴロゴロ音を聞くだけで免疫力や自然治癒力が高まり、心身共に健康になる
ということから
「副作用のない薬」
と言われています。
猫のゴロゴロについてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
うつ病が改善される
猫のアニマルセラピーによる”癒しの効果”で
- 「ストレスの軽減」
- 「不安な気持ちを取り除く」
- 「気持ちが前向きになっていく」
ということから
うつ病の改善にも効果がある
と言われています。
また、猫を飼うことで
「お世話をしなければいけない」
という”自発性”も生まれるようになっていくことが期待できます。
自分も学生のとき、うつ病とまではいかなかったですがちょっとした挫折から心が折れてしまい不登校気味になってしまったことがありました。
そのとき、たまたま家の近くで保護した子猫と毎日触れ合っていくうちに
不安な気持ちや沈んだ心が少しずつ前向きになっていって、
「無事卒業するまでに至った」ということがあります。
もちろんすべてその子猫のおかげという訳ではないでしょうが、
今思えば猫の癒し効果ってすごいものなんだと感じています。
猫のアニマルセラピーを行うときの注意点
猫のアニマルセラピーを行うときには注意点がいくつかあります。
猫の機嫌を損ねないようにすることばかりですが、大事なことですので気をつけましょう。
猫と上手に触れ合う
人間のためにセラピーをするといっても相手は生き物です。
しかも従順な犬と違って猫は自由で気まぐれな動物と言われています。
下手な触れ合い方をすれば機嫌が悪くなり抱っこどころか触ることすらできなくなることでしょう。
猫と触れ合うときは極力猫に合わせるようにして、触るときや抱っこをするときも
- 無理やり引き寄せる
- 後ろから急にがバッと抱きかかえる
といったことは厳禁です!
やさしくそっと触れてあげましょう。
猫を触るときは優しく
猫を触るときは
毛並みにそって”優しく撫でる”ようにして触る
ようにしましょう。
間違っても毛並みに逆らって撫でてはいけません。
また、猫によって
「触られて嬉しいところ」
「触られてイヤなところ」
があります。
いろんなところを触りながらその猫が嬉しがるところをみつけてあげましょう。
ちなみに一般的には
- 顔周り(人差し指を使ってゆっくり撫でる)
- のど(指で優しくかいてあげる感じで撫でる)
- 耳の後ろ(付け根部分を指で撫でおろす)
- 背中(手のひら全体で頭からしっぽまで優しく撫でる)
- お腹(猫の最大の急所)
- しっぽ(そっと撫でるくらいなら大丈夫、掴むのはダメ)
- 肉球など足の先(足先は敏感な部分なので)
という感じですが、猫によっては大分違うこともあります。
ウチの猫なんかはお腹を揉むように触ってもイヤがらないです(笑)
猫の撫で方についてはこちらで解説しています。
抱っこをするときは優しく、猫を不安にさせないように
猫を抱っこするときは
猫が不安にならないように抱きかかえる
ようにしましょう。
猫が不安を感じるような抱っこの仕方をすると
「ここにいては危険だ」
と思い、逃げ出そうとして暴れてしまいます。
また、抱っこをするときも急に抱きかかえるのではなく、
優しく触るところから始めて安心させてから抱っこをするようにしましょう。
抱っこするときの手順は
手をわきの下に入れ、持ち上げる
↓
片方の手をお尻の下に入れ、支えるようにして安定させる
↓
そのまま自分の体へと抱き寄せ密着させる
前から両手をわきの下に入れ、持ち上げる
↓
片方の手はお尻の下へ入れ支えるようにする
↓
猫の前足を自分の肩に乗せるよう置いて体を密着させ、もう片方の手で背中をなでて安心させる
抱っこをするときは
- 「猫を驚かせないようにする」
- 「イヤなそぶりを見せたら降ろしてあげる」
といったことを気をつけるようにしましょう。
アニマルセラピーに向いているのはどういう猫?
アニマルセラピーは猫ならどんな猫でもいいという訳ではありません。
猫にもいろんな性格の猫がいて、中には抱っこどころか触られるのすら嫌うような性格の猫もいます。
そうなるとセラピーどころではないですよね。
基本的には
- 人懐こく甘えん坊
- 人見知りをしない
- 触られるのが好き
という性格の猫が適任ですね。
もともとの性格や育った環境でアニマルセラピーに向いている猫になりますが、猫の種類によってはそういう傾向の猫もいます。
アニマルセラピーに向いている猫は以下の種類です。
アメリカンショートヘア
人見知りをせず穏やかで人によく懐きます。
適応能力が高く、新しい場所でもすぐに慣れてくれます。
ラグドール
落ち着いた性格で、抱っこされても嫌がらない穏やかさもあります。
大型の猫でふわふわな毛並みが特徴です
その大人しい性格とふわふわな見た目で「ぬいぐるみ」という意味の名前がついたほどです。
スコティッシュフォールド
突然変異として生まれた垂れ耳が特徴の猫です。
温和でとても人懐っこい性格をしています。
人見知りもしないため、飼い主さん以外でもよく甘えます。
メインクーン
運動量が多く活発な猫ですが、性格は明るくておおらかです。
長毛種で大型の種類のため「穏やかな巨人」の異名がついています。
とても人懐っこいので初めて猫を触る場合でも安心です。
ヒマラヤン
温和で優しく、争いごとを好まない平和主義の性格をした猫です。
人懐っこく、甘え上手なので初めて会う人でもとても愛想がいいのが長所です。
ノルウェージャンフォレストキャット
長毛で体格が良く堂々として見えますが、穏やかで甘えん坊な性格をしている猫です。
また、とても賢く「犬のような性格」とも言われ協調性があります。
少し寂しがりやな一面も
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫のアニマルセラピーの効果と注意点、アニマルセラピーに向いている猫」について解説と紹介をさせていただきました。
この記事の内容をまとめると
- 猫のアニマルセラピーでは「血圧が改善される」「免疫力が高まる」「うつ病が改善される」の3つの効果がある。
- 猫のアニマルセラピーを行うときは猫と上手に触れ合うために気をつけることがある
- 猫のアニマルセラピーに向いている猫は人懐っこく甘えん坊な性格の猫
という感じでしょうか。
普段から何気なく見かける猫たちにそんな大きな力があるとは知りませんでしたね。
人間社会の身近に猫がいるのはそういう効果を無意識的に感じ取っていたからなのかもしれません。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。