こんにちは!クロネコあぐりです。
近年、全国でペットの飼育頭数がどんどん増えていて、今やどこの家庭でも何かしらのペットを飼っているような時代になっています。
そんな中、犬を抜いて飼育頭数ナンバー1になっているのが”猫”です。
あなたの家でも猫を飼っている、または猫を飼うことを考えているというような状況ではないですか?
ただ、猫の平均寿命は人間よりはるかに短い14年~15年くらい
どれだけがんばって長生きしてくれたとしても最後を看取ってあげなければいけない日が必ず訪れてしまいます。
毎日私たちに癒しをくれる猫。そんな家族の一員が亡くなってしまったときには感謝を込めて丁重に送り出してあげたいですよね。
そこで今回は猫の葬儀、とりわけ今一般的になっている「火葬での葬儀」について流れと詳細を解説したいと思います。
飼っている猫が亡くなったらしてあげること
あなたの飼っている猫が残念なことに亡くなってしまったとき、悲しくて何もする気にならないかと思いますが大切な家族を供養するための準備をしなければいけません。
遺体の安置
まずは、遺体を安置してあげることから始めましょう。
最初に遺体を納める「棺」となるものが必要です。
サイズは飼っている猫の大きさに合わせて少しゆったりとしたものがいいと思います。
私の場合は猫用のベッドとしても使っていたカゴがあったのでそれを使いました。
急なことでそういったものが無いという場合にはダンボール箱で一時代用しておきましょう。
また、こちらでペット供養に関するものを扱っていますのでご覧ください。
棺となるものの準備ができたらその中にペットシーツやタオルを敷いてあげて、遺体は大きめのタオルで優しく包んであげましょう。
遺体から体液が漏れてくることがあるからです。
特にダンボール箱など材質が紙のものの場合は体液が染みて破れてしまってはいけないので必要に応じてガーゼなどを鼻や肛門などにあててあげましょう。
遺体の安置が完了したら、必要に応じて袋に入れた氷や保冷剤、用意できるのであればドライアイスを周りに入れてあげて状態が悪くならないようにしてあげておきましょう。
私の 場合は寒い時期だったのでそういった処置はあまり必要ありませんでした。
しかし、夏場などの暑い時期だとすぐに状態が悪くなってしまうので、冷房の効いた部屋に置いてしっかり冷やしてあげてください。
きちんと処置をしてあげてれば2~3日程度は自宅に安置しておくことができます。
供養の方法
安置してあげることができたら次は供養の方法を決めなくてはいけません。
その供養の方法ですが、やはり私はペット霊園などの施設で火葬してあげることをオススメします。
自宅の庭や私有地に埋葬するという方法ですが、よほど深く掘らないと野生動物に掘り返されたりしますし、引っ越しなどでそこを離れなければならなくなったとき非常に困ります。
また、役場など行政に依頼して遺体を引き取ってもらうこともできます。
しかし、自治体によっては「供養のための引き取り」ではなく「ゴミ処理としての引き取り」となることもあるので、自分が飼っていた大切な猫の供養と考えると最もやりたくない方法だと言えるでしょう。
そういったことから、多少のお金はかかりますがペット霊園などで火葬してあげるのがいちばん良いのではないかと思います。
ただ、一口に「火葬」と言っても
「どんな種類や方法があるの?」
「火葬をしてくれる場所ってどこにあるの?」
といったことが出てくると思います。
なので、次は火葬の種類や方法、行ってくれる場所について解説していきましょう。
火葬の種類
まずは火葬の種類から解説しましょう。
ペットの火葬には一般的にペット霊園やペット葬儀社で行うものが4種類と移動火葬車で自宅まで来てもらい、そのまま自宅または自宅の近くで火葬をしてもらうものが1種類あります。
それぞれ
- 合同火葬
- 個別一任火葬
- 個別立会火葬
- 特別火葬
- 訪問火葬
と言います。
それではひとつずつ解説していきましょう。
合同火葬
合同火葬は他の方のペットと一緒に火葬する方法です。
この方法の場合、複数のペットと一緒に火葬されることになるので火葬後にお骨がまじりあってしまいます。
なので、火葬後にお骨を返してもらうということができず一般的にはそのまま合同供養塔へ共同埋葬される形になります。
個別一任火葬
個別一任火葬はペット霊園やペット葬儀社のスタッフが自宅まで来て、猫の遺体を預かってもらって単独で火葬を行う方法です。
火葬後は骨壺にお骨を入れてそのまま納骨堂へ納骨するか、後日お骨を返してもらうかを選択することになります。
個別立会火葬
個別立会火葬は飼い主である自分もペット霊園やペット葬儀社へ行き、人間の葬儀と同じように火葬に立ち合い、お骨拾いもする方法です。
火葬の時間としては1~2時間くらいで、中には読経をしてくれるところもあるようです。
一般的にはこの方法で火葬される方が多いと思います。私もこの方法で火葬を行いました。
火葬後は合同墓地へ入れてもらいましたが、その際分骨として少しのお骨を専用のカプセルに入れて持ち帰り自宅で大切に保管しています。
特別火葬
特別火葬とは上で解説した一般的な火葬と違い、飼い主の希望に合わせてお通夜をしたり、豪華な祭壇を設置したりして行う方法です。
お金はかかってしまうかもしれませんが、大切な家族である猫を自分の希望に沿って盛大に見送ってあげたいという方には良い供養方法かもしれません。
訪問火葬
訪問火葬は火葬の設備を搭載した移動火葬車が自宅や指定した場所まで来てくれて火葬を行う方法です。
手間もかからず、料金も安くなっているので最近ではこの方法を利用する方が増えているようです。
火葬にかかる時間は40分~90分程度で完全密封式となっているので煙やニオイといった周囲への心配もいりません。
骨壺はペット葬儀社が用意してくれて、希望すれば立ち合いやお骨上げをすることもできるようです。
ただし、一般的に訪問火葬は火葬のみを行うため、火葬後の納骨や埋葬などは取り扱いをしてもらうことができません。
火葬後に納骨や埋葬をしたい場合はペット葬儀社が提携しているペット霊園やペットの納骨ができるお寺へ依頼する必要があります。
全国のペット霊園・ペット葬儀社
ここまで亡くなった猫の供養についていろいろ解説してきましたが、次はその供養をしてもらえる場所、頼める葬儀社を紹介したいと思います。
しかし、ここで全国にあるペット霊園やペット葬儀社をひとつずつ紹介していてはキリがないので、ここではペット霊園、ペット葬儀社の所在地をまとめたポータルサイトを紹介しておくだけにとどめておきます。
「ペット葬儀・霊園ネット」
こちらのサイトでは全国のペット霊園、ペット葬儀社を地域別にまとめてあります。
利用する際は、自分の住んでいる地域をクリックして検索してください。
また、こちらのサイトでは悪質業者とのトラブルなどを防止するために独自の「安心マーク」というものを発行しています。
どこに頼んだらいいか迷ったときにはそのマークを参考に選ぶようにするといいと思います。
リンクはこちら→「ペット葬儀・霊園ネット」
「メモリアルなび」
こちらはイオングループペット専門店「イオンペット」が厳選した安心して葬儀を行えるペット霊園を紹介しているサイトです。
検索する際に地域別で検索する他に、”葬儀の種類”からそれができるペット霊園を検索できたり、細かく条件を設定して検索することもできます。
また、こちらのサイトからペット葬儀を予約するとペット供養に関する特典をもらえるようになっています。
リンクはこちら→「メモリアルなび」
火葬にかかる費用
猫が亡くなって遺体を火葬、供養してくれるペット霊園が見つかったら、次に火葬にかかる費用について考えなければいけません。
「大切な家族の供養のことだからいくらかかっても気にしない」
と思われるかもしれませんが、かかる費用の相場を知っておくことはとても重要なのでどのくらいかかるかというくらいは把握しておきましょう。
基本的にペットの火葬は大きさ(体重)で変わることが多いです。
ただ、猫の場合だとそこまで大きさに差が出るわけではないので”目安としてこれくらいかかる”ということを覚えておけばいいと思います。
火葬の種類別での目安は
合同火葬 : 10,000~20,000
個別一任 : 20,000~40,000
個別立会 : 30,000~60,000
訪問火葬 : 10,000~25,000
といった感じになります。
オプションの有無や葬儀社ごとに多少のばらつきはあると思われるのでこれくらいを目安として覚えておきましょう。
納骨・埋葬の方法
火葬が終わった後、お骨を供養するために納骨・埋葬しなければいけません。
ということで、最後に納骨・埋葬の方法を解説していきます。
猫の納骨・埋葬の方法として
- 納骨堂へ納骨
- 合同墓地へ埋葬
- 個別墓地へ埋葬
- 自宅供養
の4つがあります。
ひとつずつ解説しましょう。
納骨堂へ納骨
火葬後、または火葬後に遺骨を自宅に持ち帰り気持ちの整理がついてからペット霊園の納骨堂へ納骨する方法です。
墓地への埋葬と違い、屋内の施設なので雨などの天候に左右されず好きな時にお参りをすることができます。
コインロッカーのようなタイプ、棚のタイプ、個室になっているタイプなどさまざまな形があり、大きさによって費用が変わってきます。
(ペット霊園で火葬を行う場合は納骨・埋葬の費用も含まれているところがほとんどです)
通常は期限付きで預かってくれるようになりますので、別に年間管理費としてお金を払わなければいけません。(期限が過ぎたら更新料を払って再契約する必要があります)
年間管理費も納める納骨堂によって変わってきますが、共同で3,000円くらい、個別で5,000円~10,000円くらいが相場となっているようです。
ただ、屋内ということでロウソクなどの火気の使用や生花を飾るといったことはできません。
また、お供え物などもお参りが終わったのち持ち帰るのが基本となるようです。
合同墓地へ埋葬
合同墓地、合同供養塔に他の方のペットと一緒に埋葬される形の方法です。
大きくて立派なお墓や供養塔が建っていて、基本的にはいつでもお線香をあげたり、お花を手向けたりしてお参りすることができるようになっています。
また、埋葬の際に少し費用はかかりますが、個別墓地と比べるとはるかに安くなっていますし、管理費は基本的に無料となっています。
個別墓地へ埋葬
個別の墓地、墓石を用意してそこに埋葬する方法です。
人間と同じく個別に墓地と墓石を用意するため埋葬費用が他の供養方法より高くなっていて、安くても100,000円以上はかかるようになります。(管理費も年間10,000円以上はかかります)
ただ、好きなデザインの墓石を置いたり、墓石に名前を刻んだりできるので自分の飼っていた猫だけの墓地をつくることができます。
自宅供養
ペット霊園に納めず、遺骨を持ち帰った場合、自宅で供養するようになりますがその方法もいろんなものがあります。
自宅に祭壇を用意して供養する
自宅にペット用の小さな祭壇を用意して供養する方法です。
最近では、ペットは家族の一員という考え方が定着しつつあるのでそれにともないペット用祭壇、位牌や写真立てなどペット用の供養に関するものもたくさん出てきています。
また、メモリアルグッズとして、遺骨を入れるペンダント状のカプセルやロケット、遺骨を加工して作るプレートやオブジェなど多種多様なものがあります。
私の家でもこの方法で供養をしています。
ただ、私の場合は普通の骨壺では置く場所が確保しづらかったため基本的には合同供養塔に埋葬してもらい、少しのお骨を小さなカプセルに分骨して自宅にミニ祭壇をつくって供養をしています。
また、最近では位牌の代わりやメモリアルグッズとして飼っていた猫のオリジナル3Dフィギュアをつくる方も多いようです。
3Dペットフィギュアに興味のある方はこちらを参考にしてください。
お花供養や樹木葬
お花供養はプランターなどにパウダー状にした遺骨を散骨し、そこに花を植えて供養する方法です。
少しスピリチュアル的な考え方をすれば魂を花に宿して命をつなげていくという供養かなと思います。
お花供養は庭のないマンションなどでもできるので場所を選びません。
自宅に庭がある場合は樹木葬も可能です。
樹木葬は庭にパウダー状にした遺骨を散骨し、その場所に植樹して供養する方法です。
庭に元から木がある場合はその根元に埋葬してもいいです。
こちらも命を樹木に宿して成長を見守るというような供養法ですね。
悪質業者に注意しよう
近年、ペットの飼育頭数が増えてそれにともないただのペットというよりは家族の一員という考え方が定着してきたので、ペットの葬儀を行うというのもだんだんと一般的になってきました。
そうやって市場が大きくなってくると必ず出てくるのがどうしようもない悪質業者です。
そんな悪質業者は私たち飼い主の愛情につけこんで高額な料金を請求してきたりします。
一例をあげると
一任火葬の依頼を受け、遺体の引き取りにきた際にお金を請求し、そのまま道中の山の中に遺体を捨てて帰るといった行為を繰り返している。
移動火葬車で依頼を受けた業者がペットの遺体を焼却炉に入れて火葬を始めた途端、ありえないほどの高額な料金を請求してきたので、クレームをつけると
「払う気がないなら中止し、遺体を出して置いていく」
と言ったり
「払わないのなら遺骨は返さない」
と言って飼い主から金銭を脅し取ろうとする。
というようなことがあるようです。
このような目に合わないために依頼をする前に、安心して任せられる業者なのかしっかりと確認することをオススメします。
仮にもしそんなことに巻き込まれた場合は、「消費生活センター」へ連絡しましょう。
自分の住んでいる地域の消費生活センターの住所や電話番号はこちらのサイトから調べることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫の葬儀、とりわけ火葬での葬儀について解説してきました。
この記事の内容をまとめると
- 飼っている猫が亡くなったらペットシーツやタオルを敷いた箱に入れてあげ、氷や保冷剤などで体を冷やして遺体の安置をする
- 火葬には「合同火葬」個別一任火葬」「個別立会火葬」「特別火葬」「訪問火葬」の5種類がある
- 火葬にかかる費用は基本的に大きさで変わるが、目安として「合同で1万~2万」「一任で2万~4万」「立会で3万~6万」「訪問で1万~2万5千」かかる
- 納骨・埋葬方法はペット霊園の納骨堂へ納骨、合同墓地へ埋葬、個別墓地へ埋葬、自宅供養の4種類ある
- 悪質な業者には十分注意する
といったところでしょうか。
家族である猫が亡くなってしまったときはきちんと見送ってあげて、安心して旅立てるようにしてあげたいですね。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。