こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
「猫にまたたび。新発見ですよ!!」
またたびと言えば、ネコ科の動物だけが反応をしてしまう植物で、その反応している姿がまるで酔っ払っているように見えて面白いという、猫好きなら1度は見たことのある姿ではないでしょうか。
この度、その反応の意味がひとつ解明されたので、ちょっと話題になりましたね。
そこで話題になったこの機会に、猫とまたたびについていろいろ調べてみました。
ということで今回は
- 猫は何であんなにまたたびに食いつくの?
- まだまだ解明の途中です
- 他にもある、猫にまたたびの効果
- またたびをあげるときに気をつけたいこと
について解説をさせていただこうかなと思います。
猫のことについて謎がどんどん解明されていく。とてもワクワクしますね
猫は何であんなにまたたびに食いつくの?
猫のまたたびに対する食いつきは凄まじいものがありますよね。
あれほどまたたびに興味を示すのは、ネコ科の動物だけのようです。
では、なぜあんなに食いつくのか?
猫が興奮する成分が含まれている
またたびに含まれる「マタタビラクトン」という数種の成分には猫を興奮させる効果があるようです。
これらの成分を猫がニオイを嗅いだり舐めたりすることによって、中枢神経がマヒして気持ちよくなると言われています。
猫がまたたびに陶酔しているその姿は、まさに酔っ払い(笑)
このとき、猫の中では「脳内麻薬」と言われるものが増え、人間でいうところの「多好感」や「鎮痛作用」に関わる神経が活性化しているということです。
蚊を寄せ付けないためとしての意味があった
猫を飼っている方なら見たことあるかもしれませんが、猫がまたたびに反応したときにみせる特殊な行動に
「またたび踊り」
というものがあり、”自分の顔や体を床などにこすりつけるようにゴロゴロ転がる”といったものです。
この行動は今まで理由がハッキリとわかっていませんでした。
しかし、2021年1月21日に発表された研究結果によると、またたびに含まれる成分の中に「ネペタラクトール」というものがあり、猫がいちばん反応を示すのはこの成分だということがわかったそうです。
この成分、蚊を寄せ付けない効果があることもわかったため、猫がまたたびに反応し”またたび踊り”をするのは
「成分(ネペタラクトール)を顔や体につけて、蚊よけにするための行動」
ということがわかったのです。
これは、「猫が狩りをするときに茂みなどに潜むため、蚊に刺されやすいから」だということです。
蚊は感染病などの運び手となるため、身を守るための重要な行動になります。
含まれる成分がどうのこうのといった難しい話はよくわかりませんが、要するに
「猫がまたたびにあれほど食いつくのはきちんとした意味があった」
ということ。快楽を求めて酔っ払う人間とは違うということですね(笑)
ただ、蚊を寄せ付けないための目的と、酔っ払ったようになることの関連性はまだわかっていないようです。
まだまだ解明の途中です
今回、猫とまたたびについての謎がひとつ解明されましたが、まだまだわかってないことがたくさんあります。
そのまだわかっていないことの一例とそれについての自分が勝手に想像してみた見解についてちょっとだけ触れさせていただきます。
ホントに根拠のない勝手な想像ですので、右→左に受け流してください(笑)
またたびに反応する猫とあまり反応しない猫がいるのはなぜ?
蚊を寄せ付けないようにするという重要な生存本能なのにまたたびに反応しない猫がいるのはどうしてでしょうか?
普通ならどの猫も同じように反応して、みんな蚊を寄せ付けないようにすると思うのですが。
勝手な想像ですが、猫が人間にペットとして飼われだしてから現在までの間に、猫の暮らす環境もずいぶん変わって、今では多くの猫が「完全室内飼い」になっています。
そんな変わっていく環境の中で、「蚊に刺さされないようにする」という本能は薄れていってるんじゃないでしょうか。
必要のない能力は”進化する途中で衰えていくのでは”、と思いました。
体につけることで効果があるのにまたたびを食べたがるのはなぜ?
またたびの成分で興奮状態になり、いわゆる「またたび踊り」をして顔や体に蚊を寄せ付けない成分をこすりつけると言われています。
それなら、多くの猫がまたたびに気づいたときに、まず食べようとするのはどうしてでしょうか?
体につけることで効果があるのなら、ずっとスリスリしてくると思うのですが。
これも勝手に想像させてもらうなら
まず食べることによって出てくる大量の唾液とまたたびの成分とを混ぜて、
毛づくろいをすることによって全身に効率よく塗り付けようとしているのではないのかと思いました。
そう考えると、仲の良い猫同士で毛づくろいをしあうことや、スリスリすることも「自分の舌が届かない顔周りなどに塗り合う」という意味もある気がしますね。
他にもある、猫にまたたびの効果
蚊を寄せ付けないという意味があったまたたびの効果ですが、完全室内飼いをしている猫にはあまり意味がないかもしれません。
またたびには他にも効果がありますので、そちらも解説していきましょう。
いつも以上にがっつきます
食欲がなくあまり食べてくれない猫に対して、ごはんの上に少しまたたびをかけてあげましょう。
またたびのニオイなどにより興味を引き、食べてくれる可能性が高くなります。
ただし、その後も食欲が戻らない場合はどこかに異常があるかもしれないので、動物病院へ連れて行きましょう。
騒いでストレスをふっ飛ばそう
またたびには猫が興奮する成分が含まれています。
効果も一時的なので、その間思い切り運動をさせてあげることによってストレス解消に役立ちます。
動きたがらない猫には、おもちゃなどにニオイをつけるなどすると運動不足解消にもなりますね。
脳を活性化させていつまでも若く
またたびの木やまたたびのニオイをつけたおもちゃなどを噛むことにより、脳が刺激を受けて活性化し、老化の防止になると言われています。
ただし、シニア猫はあまり興奮させると体への負担が大きいので、ほどほどにしておきましょう。
またたびをあげるときに気をつけたいこと
あれほど興奮したり特殊な状態になるものですから、やはりまたたびをあげるときにはいくつか注意しておいた方がいいことがあります。
1回で大量にあげない
またたびが好きな猫はとことん好きです。
だからといって、欲しがるままにあげてはいけません。
またたびは中枢神経がマヒして、気持ちいい感じの状態をつくりだしています。
大量にあげてしまうと、中枢神経のマヒが強くなり、異常なマヒを引き起こしてしまうおそれがあります。
重度の異常マヒになってしまうと、「呼吸困難」や「心肺停止」になってしまうこともあります。
人間でもお酒の飲み過ぎはよくないように、猫にもまたたびのあげ過ぎはよくありません。
市販のものを買った場合、箱に1回の適用量が書かれていますので、それをしっかり守って、おねだりされるままにあげてしまわないように注意しましょう。
子猫にはあげない
まだ小さい子猫にはまたたびはあげないようにしましょう。
早くても生後6ヶ月を過ぎてからにしましょう。
子猫はまだ、成長の途中。
鼻や神経系など、猫にとっての大事な器官がまだまだ十分に発達していません。
そんな子猫にまたたびをあげると、いろんな器官に異常が起こりかねません。
人間でも小さな子供にお酒を飲ませるようなことはしないでしょう?
それと同じですね。
まあ、子猫のうちはまたたびに興味を示すことはないと思いますけど。
保管場所には万全の注意を
猫の嗅覚はとてもスゴイです。人間なんかまるで相手になりません。
(猫の嗅覚のスゴさについてはこちらを参考にしてみてください)
そのため、普通に他のごはんやおやつ類と一緒にしまっていると、すぐにニオイを嗅ぎつけて勝手に食べたりしてしまいます。
ウチに昔いた猫はまたたびが大好きで、すぐにニオイを嗅ぎつけていました。
少し粉がこぼれていたようなところはいつまでも舐めていたし、拭き取ったティッシュなどをゴミ箱に捨てると、いつの間にか漁ってたりしてました(笑)
なので、またたびをあげた後は残りをビニール袋か何かでニオイが漏れないようにして、絶対に猫が届かないような場所で保管するようにした方がいいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は新発見もあったということで猫とまたたびについていろんなことを解説させていただきました。
猫とまたたびについてまとめると
- またたびには、猫を興奮させる成分が含まれている
- またたびには蚊を寄せ付けない効果があることがわかった
- 猫とまたたびにはまだまだわからないことがいっぱいある
- 他の効果として「ストレス発散」「食欲増進」「老化防止」などがある
- あげるときには「1回で大量にあげない」「子猫にはあげない」「保管場所に気をつける」といった注意点がある
といったところでしょう。
猫にまたたびをあげることは、人間がお酒を飲むのと似たようなところがあります。
適切な量と頻度を守って、体を壊すことのないようにしてあげましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。