こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
「猫の鼻ってどんな形をしてたか覚えてますか?」
猫の顔を見たとき、大きくてカワイイ耳や目に注目してしまいがちで、猫の鼻ってあんまり印象に残らなくないですか?
猫の鼻ってただでさえ、目や耳に比べると小さいですよね。
ましてや黒猫なんて鼻の色まで黒だから同化して見にくくなっちゃってるし(笑)
けど、知ってました?
猫の鼻には、猫が生きていくうえで欠かせない機能が備わってることを!
そして猫の鼻を見ることで、あんなことまでわかってしまうんです。
ということで今回は
- 小さな鼻にたくさんの機能
- 猫の鼻の色からわかる性格診断
- 猫の鼻がこうなっていたら病気を疑ってみて
といったことを解説させていただこうかなと思います。
小さなものほど高性能ってことをわからせてあげましょう。
小さな鼻にたくさんの機能
鼻でできることって何が思い浮かびますか?
「ニオイを嗅ぐ」「呼吸をする」といったくらいしか思い浮かびませんよね。
実際、人間の鼻はそれくらいしかできることはないかもしれません。
しかし、猫の鼻はあんなに小さいのにたくさんの機能を持っているんです。
それではその機能を紹介しましょう。
耳に次ぐ重要な情報集めの器官
猫がいちばん発達しているのは耳ですが、その次に発達しているのは”鼻”なんです。
猫は周りの情報を集めるとき、まずは耳で周囲の音を拾い集め、その後ニオイによって安全を確かめています。
猫って生まれて間もないころは目が開いてませんよね。
それでもまっすぐに母猫のところに行き、おっぱいを飲んでいます。
これは生まれたときからすでに鼻が発達していて、母猫のニオイ、おっぱいのニオイを判別しているからなんです。
成長してからも、
「自分の縄張りに侵入者がいないか」
「食べものが腐っていないか」
といった”生きていくための情報”を鼻でキャッチしています。
そのため、猫にとっては鼻が詰まってしまうと侵入者にも気づかず、腐った食べものの判別もできない、とまさに命とりになってしまうのです。
飼っている猫が鼻づまりになると、たちまち元気がなくなってしまいませんか?
ニオイがわからなくなるため、「何が安全で何が危険か」の判断がつかないので動くことができないんです。
それほど猫にとっては鼻は重要な器官だということですね。
少しのニオイも見逃しません
鼻は重要な情報集めの器官ということで、嗅覚は人間よりも段違いに優れています。
その機能は
人間の数万~数十万倍と言われています。
ただし、この嗅覚が優れているというのは、ちょっと意味が違います。
普通、”嗅覚が凄い”と言われれば、「少しのニオイも激臭に感じるのかな」と思ってしまいますが、そういうことではありません。
それだと猫は常にクサい思いをしていることになりますからね(笑)
猫の嗅覚が優れているというのは、”人間が嗅ぎ取ることのできるニオイ”が数万分の1のニオイになっても嗅ぎ取れるということです。
ニオイを強く感じるというのではなく、ちょっとのニオイでもわかるということです。
嗅ぎ取るよりも嗅ぎ分ける
猫の鼻は、ニオイを「嗅ぎ取る」ことよりも「嗅ぎ分ける」能力の方が優れています。
「このニオイは誰々のニオイだから安全だ」とか「こっちの食べものは大丈夫だけどそっちは危ない」といったようにニオイを嗅ぎ分けて判断をしています。
まあ、ひとつひとつのニオイを覚えているっていうのも驚きですけどね。
常にウェット、ドライは厳禁
猫の鼻に触ってみたことありますか?
触ってみるとわかるのですが、少し湿ったようになっていると思います。
これは、いつも鼻水を垂らしているわけではなく、ちゃんと理由があるんです。
ニオイの分子というのは濡れたものに吸着しやすい性質を持っています。
なので、鼻を常に濡らしておけば、よりニオイを嗅ぎやすくなるというわけですね。
ただ、リラックスしているときや眠たいときは乾いていることもあります。
「リラックスできる→警戒を解いても安心→ニオイを気にしない」
ということかもしれませんね。
鼻は温度計にもなってしまう
猫は鼻を使って温度を計っています。
人間も手をかざしたりして熱いか冷たいかくらいはわかりますが、猫の場合は吸い込んだ空気の温度を感じて0.5℃の違いまでも判別できると言われています。
「猫舌」という言葉があるくらいですから、舌を使って判断しているのかと思いきや、鼻でわかっていたんですね。
鼻を使った特殊な行動
猫には他にも人間とは違った鼻を使う行動があります。
なかなか面白い行動なので紹介しておきますね。
「鼻ちゅー」
猫同士が出会ったときにあいさつとしてする行動で、お互いの鼻と鼻をくっつけるようにしてニオイを確認しあっています。
外国の方が親しい人とのあいさつでハグして交互に頬を当てる、といったようなものですね。
私たちが指先を猫に差し出すと、ニオイを嗅ぎにやってくることがあると思いますが、あれも同じ意味です。
飼っている猫が飼い主にするのは愛情表現のひとつでもあります。
「フレーメン反応」
猫がニオイを嗅いだ後、
「口を半開きにして遠くを見つめ、ポカーンとした表情のまま固まっている」
といった行動を見たことないでしょうか?
いかにも「くっさー!」と言ってそうな表情ですが、あれは「フレーメン反応」というもので「何だこのニオイ?もっとよくニオイを嗅ぎ取ってみよう」という行動なのです。
猫の鼻には通常のものとは違う、第二の嗅覚と呼ばれる「ヤコブソン器官」というものがあります。
このヤコブソン器官はフェロモンのニオイを嗅ぎ分ける器官で、そこにたくさんのニオイを送り、なんとか情報を嗅ぎ取ろうとしているんです。
決して「クサい」と思っているのではなく、じっくり嗅いで確かめようとしているだけなので、フレーメン反応されたからといってショックを受けることはないですよ(笑)
猫の鼻の色からわかる性格診断
猫の鼻はみんな同じではないですよね。
形もそうですが、パッと見てわかるのは”色の違い”です。
じつは、この色の違いで猫の性格があるていどわかると言われています。
「猫の鼻色性格診断」ですね。
さっそく色別にみてみましょう。
「ピンク色の鼻」
ピンクの色をしている猫の性格は
- おっとりしている
- 穏やか
- マイペースだけど神経質
ピンク色の鼻をした猫は穏やかな性格の猫が多いようです。
メリハリがしっかりしているので甘えるときは甘える、ひとりでいたいときは全く寄り付かないとまさにツンデレでマイペースといった感じです。
「黒色の鼻」
黒色の鼻を持つ猫の性格は
- とにかくやんちゃ
- 好奇心旺盛
- 人懐っこい
黒色の鼻の猫は、活発で元気いっぱい、野性的な部分が残っている猫が多いようです。
成長しても子猫のときと変わらず甘えたり、遊んだりと飼い主さんの方が先にバテてしまうようなことが多くなりそうです。
「茶色の鼻」
茶色の鼻をしている猫の性格は
- 甘えん坊
- 少し怖がり
- 慎重
茶色の鼻の猫は、少し怖がりなところがあるため、甘えん坊な猫が多いようです。
遊ぶのは好きなので安心できる環境をつくってあげて、思う存分遊ばせてあげましょう。
また、慎重に行動する一面もあるので、茶色の鼻をしている猫は賢いと言われています。
「まだら模様の鼻」
2色もしくは3色が混ざっているまだら模様の猫の性格は
- おとなしい
- 人懐っこい
- 少し怖がり
まだら模様の鼻をしている猫は、3色すべての性格が出ると言われています。
なので、おとなしいかと思えば活発、マイペースに見えて甘えん坊、といったようにいろんな性格が出てきます。
ただ、すべての性格が一様に出るのではなく、どの色が濃くて多いかでその性格が強く出るようです(例えばピンクが多ければ比較的穏やかな猫になるといった感じです)
猫の鼻がこうなっていたら病気を疑ってみて
猫の鼻がとても重要な器官だということがわかりました。
そうなると怖いのが鼻の病気です。
「猫の鼻がこうなっていたら病気かも」というのをピックアップしておきましたので、日ごろからチェックしてみてください。
ちなみに猫の鼻のトラブルに関することはや点鼻薬のさしかたはこちらで解説しています。あわせて見てみてください↓
猫に点鼻薬をする必要がある症状は?症状の解説と市販の点鼻薬を紹介
猫の鼻トラブルに点鼻薬をしてあげよう!やり方のコツと注意点を解説
鼻が湿り過ぎ、または乾いてしまっている
猫の鼻は常に湿っているといいましたが、湿り過ぎている場合、もしくは乾いてしまっている場合にはどこか体調が悪い可能性があります。
リラックスしているときや眠たいときは乾いてることもありますが、ずっと乾いてしまっているような場合は、すでに脱水症状を起こしてしまっていることも考えられます。
すぐに水分を摂らせてあげて、動物病院へ連れて行きましょう。
鼻水・くしゃみが止まらない
鼻水やくしゃみが出て止まらないようなら、明らかに鼻に異常があります。
鼻炎や猫風邪といった病気の可能性がありますので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
鼻血が出ている
鼻血を出してしまっているようなら、鼻の中が傷ついていたり、炎症を起こしてしまっている可能性が高いです。
最悪の場合には感染症や血小板の異常といった大きな病気を発症しているおそれもあります。
すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫の鼻について、優秀な機能と色からわかる性格について解説させていただきました。
猫の鼻についてまとめると
- 猫の鼻は耳に次ぐ重要な情報集めの器官
- 嗅覚は人間の数万~数十万倍ある
- 温度を計ることもでき、0.5℃の違いも把握できる
- 「鼻ちゅー」や「フレーメン反応」など独特な行動もある
- 猫の鼻の色からはある程度の性格診断ができる
- 猫の鼻に少しでも異常を感じたらすぐ動物病院へ連れて行く
といったところでしょうか。
あんな小さな鼻からたくさんのことができていろんなことがわかりました。
ただ、小さいからこそ、何かあったときに見落としてしまいがちです。
日ごろから猫の鼻には注意いてあげて汚れているようならキレイにしてあげるようにしましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。