こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫パンチや猫キックをする意味とされたときの注意点について
猫の二大攻撃、「猫パンチ」と「猫キック」
猫を飼っている方も飼ってない方もその存在は見たり聞いたりしたことあることでしょう。
ただ、見ていて思うのが
「これ、何の意味があるんだろう?」
そう思いませんか?
これで、獲物を仕留めようとするなら噛みついた方が手っ取り早そうだし、そもそもネズミなどの小動物には的が小さくてやりづらいような気がします。
じゃあ他に意味があるのでしょうか?
でも他に用途があるようには見えないし
ウ~ン...さっぱりわからない。
ということで今回は
- 猫パンチには複数の種類がある?それぞれの意味とは?
- 止められない止まらない!猫キックをする意味って?
- 猫パンチ・猫キックをされたときの注意点
について解説させていただこうかなと思います。
はたしてカワイイだけのものなのか、真実を明らかにしていきます(笑)
猫パンチには複数の種類がある?それぞれの意味とは?
片方の前足を振り上げ、相手の様子を伺いつつスキを見て解き放つ、猫パンチ。
連続で放ったり、両手で放ったりとけっこう器用にパンチしてきますよね。
そんな猫パンチには状況や場面によって、大きく分けると”3種類”あります。
それが
- 「かまって」の猫パンチ
- 「イラつく」の猫パンチ
- 「シバいたる」の猫パンチ
この3種類です。
それでは、ひとつずつの意味を解説していきましょう。
「かまって」の猫パンチ
「遊んでほしいとき」や「こっちに興味を持ってほしいとき」などに使う、人間を萌え死にさせる効果のある恐ろしい猫パンチです(笑)
自分たち人間が相手を呼ぶときに肩をポンと叩くといったような感じで
前足の肉球を使ってチョンと触ってきます。
こんな感じです。
ちょっと相手しなかったら控えめに催促してくる😆#猫好きさんと繫がりたい #猫の居る暮らし #黒猫 #ねこ pic.twitter.com/GMzDojXJiZ
— あぐり (@kn8nzowzXYnYbb8) 2021年11月26日
「かまって」といった意味の他にも、
- 「何かのおねだり」
- 「猫同士のじゃれあい」
- 「初めて見るものに対しての確認」
といったような意味もあります。
かまってほしいときの猫パンチなので爪も引っ込めたままなので威力はぜんぜんありません。
”パンチ”というよりは”触る”のほうが正しいかもしれませんが、前足を使う動作ということで猫パンチに入れさせてもらいました。
猫は足先や指をけっこう器用に動かすことができるので、猫パンチで確認した後引き寄せて掴んだりすることもあります。
ただ”体に与える威力”はほぼ無いですが、そのカワイさから”心に与える威力”はハンパないものがあります。
”物理攻撃”というより、”精神攻撃”ですね(笑)
「イラつく」の猫パンチ
「機嫌が悪くイライラしているとき」などにかまわれたり、他の猫にちょっかいを出されたりしたときに出る猫パンチです。
私たちでいうところの、”触られた手を払いのける”といった感じでしょうか。
「これ以上すると次はもっとヒドイよ!」
といった”警告”のような意味が込められています。
また、猫同士で遊んでいたのがだんだんエスカレートしてウザったく感じてきたときに出てきてしまうようなこともあります。
警告のようなものなので、爪を出すこともあまりなく本気で繰り出してはいません。
なので、威力としては
「ビシッ!」とはたかれるような感じで多少の衝撃はある
くらいでしょう。
連続で繰り出すことはなく単発で終わることが多いので、ケガをすることはあまりないでしょう。
ただ、
- 「爪を出す」
- 「噛みつきが加わってくる」
といった”コンボ攻撃”でこられてしまうとケガすることもあるので注意しましょう。
「シバいたる」猫パンチ
「完全な戦闘態勢」相手を傷つけることを目的とした猫パンチです
この種類だけ”2種類”のパターンがあります。
それが
- 「怒りの鉄拳」
- 「一撃必殺」
の2パターンです。
「怒りの鉄拳」パターンはケンカのときなどに使う猫パンチです。
オス同士の縄張り争いなど、
お互いに緊張が限界まで達してハジけたときに怒りとともに解き放たれる猫パンチです。
「 一撃必殺パターン」は主に狩りのときに使う猫パンチです。
暴れる獲物を弱らせ、確実に仕留めるためのもので、この猫パンチを食らった獲物は致命傷を負ってしまうことでしょう。
攻撃型ということで相手を傷つけるために爪も出してフルパワーで放つ猫パンチなので、
人間が食らってもケガをしますし、場合によっては大ケガにつながることがあります。
威力は思っているよりずっと強く、
ネズミや小鳥といった小動物がくらうと気絶してしまう
と言われているくらいなので、その凄さがわかるのではないかと思います。
止められない止まらない!猫キックをする意味って?
ガッチリと前足でホールドして、高速で後ろ足を回転させる
「猫キック」
目をまん丸にさせて一生懸命にけりけりしてる姿を見るとカワイくてつい笑顔になってしまいますよね。
ただ、カワイイだけで意味のなさそうに見えるこの猫キックも、猫にとっては立派な意味があります。
まずは、猫キックをする意味について解説していきましょう。
遊びながら狩りのトレーニング
本来猫は狩猟動物です。
小さいころから遊びの中で狩りのトレーニングを行っています。
猫キックは
子猫同士が遊びながら狩りを学んでいる行動
で誰に教わるわけでもないのに自然とやり始めるそうです。
まさに、狩猟動物の本能ですね。
室内で飼われている猫は狩りをすることはありませんが、飼い主さんの足や手、ちょうどいい大きさのおもちゃなどを見つけると本能が騒いで猫キックをしてしまうようです。
「もっとかまって」とあなたへのアピール
本能とは違い、
あなたに「もっとかまってほしい」と思っているとき
にも猫キックをすることがあります。
猫キックをする理由としては
本能でする場合よりむしろこっちのほうが多い
と言われています。
「かまってほしいけど、何か他のことに集中している」
といった あなたに向けて、気を引くための猫キックです。
何かよりカワイく感じてしまう理由ですね。
気を引くための猫キックなので手加減をしている場合が多いですが、
興奮してくるとだんだん力が強くなってくるため、早めに対応してあげましょう。
イヤだって言ってるのにわからないのなら!
猫は「しっぽ」「目」「耳」などを使っていろんな気持ちを伝えてくれています。
その中には
「今、不機嫌だからね」
といったことを伝える表現方法もあります。
そんなサインを出しているにも関わらずしつこく触ったり撫でたりするようだと、ついには実力行使に出てきてしまいます。
だいたいが
「撫でているときにガバッと腕を掴んで爪を立ててホールド」
↓
「そのまま腕をこれでもかといわんばかりに連続猫キック」
の流れでしてきます。
そのときの表情は
「あれだけ言ったのにわからないのか!こうしてやるー!!」
といった鬼のような表情になっています(笑)
この場合は多少の憎しみがこもっていますので、けっこう痛いですよ。
猫キックの威力はどのくらい?
猫キックが繰り出される意味はわかりましたが、肝心の”威力のほど”はどのくらいのものでしょうか?
猫キックはもともと
「暴れる獲物を疲れさせ弱らせるため」
に使うと言われています。
なら、一撃で小動物を気絶させることができる「猫パンチ」に比べると、
威力自体はそこまで高くはない
ようです。
ただし、これは猫キックが”両後ろ足を高速回転させて出す連続攻撃”だからかもしれません。
みなさんもご存じのように猫はあれほどのジャンプやダッシュができる力を持っていますが、その土台となっているのは後ろ足の筋肉なのです。
なので、
1発の猫キックに集中して力を籠めるとそうとうの威力があるのではないか
と思われます。
ボクシングに例えると
猫パンチは「ストレート」、猫キックは「ジャブ」といった感じだと思います。
猫パンチ・猫キックをされたときの注意点
人間がやられたからと言って大ケガにつながるようなものではありませんが、くらえばそれなりに痛いもの。
最後に、猫パンチや猫キックをされたときの注意点や対処法を解説していきましょう。
野良猫に猫パンチ・猫キックをくらってしまったときは要注意
たまにいるとても人懐っこい野良猫。
「触れる!」と思ったらテンションが上がって、思う存分ナデナデしていたところ
急に不機嫌になって猫パンチや猫キックをくらう
そんなこともありますよね。
そんなとき、やられたところをよく確認しておいてください。
爪があたったりして少しでもケガをしているようなら、注意が必要です。
野良猫は飼い猫に比べていろんな”ウイルス”や”菌”を持っている可能性があります。
「少しケガしたくらいだから大丈夫だろう」
と軽く考えないようにしてください。
「感染症」の危険があるので”傷口を洗って消毒する”くらいはしておきましょう。
もし、腫れるなど異常がみられる場合はすぐ病院へ。
猫に引っかかれたということを伝えて適切な治療をしてもらうようにしましょう。
ちなみに「猫から人にうつる感染症」についてはこちらで解説しています。
参考にしてみてください。
猫キックをされている手や足を引っ込めようとしない
もともと疲れさせるのが目的の攻撃なので、猫キックを始めるとけっこう長い時間やられることが多いでしょう。
いい加減「ちょっともうやめて欲しいな」と思うこともあるかと思いますが、
そのときに
やられている手や足を引っ込めようと動かさないほうがいいです。
最初はかまってほしくて始めた猫キックでも、あなたが逃げようと手や足を動かすと...
本能のスイッチがON!
「暴れる獲物を逃がさない!」
といった感じで我を忘れ、よけいに爪を立て威力をあげてきます。
そうなると、
”前足と後ろ足の爪”、”噛みつくキバ”によってケガをしてしまう可能性がグンと高まってしまいます。
猫キックをされたときは、
- 逆に猫の体に手や足を押し付ける
- 空いている方の手で後ろ足を掴んで止めてしまう
というようにして猫が落ち着くのを待ちましょう。
余裕があるのであればそのまま抱っこし、背中を撫でるなどして落ち着かせてあげてもいいかもしれません。
止めさせたいときには顔に息を吹きかけてみる
「猫パンチや猫キックが激しく、なかなか落ち着いてくれない」
といった場合は、
猫の顔に息をフッと吹きかけてみましょう。
攻撃中は猫も無防備な状態です。
そこで急に顔に息を吹きかけられると、ビックリして動きが止まるか弱まるはずです。
猫によってはビックリしすぎて逃げ出してしまうことも(笑)
そのすきに手や足を引っ込めて、代わりの「けりぐるみ」などのおもちゃを渡してあげましょう。
この方法は猫のイタズラを注意するときにも使えます。
イタズラをし始めたらすかさず顔に息を吹きかけることで
「これをするとイヤなことがある」
と覚えて止めるようになるんです。
ただし、あまり何回もやっていると
「イヤなことがある」から「イヤなことをする人」
に認識が変わってしまい、あなたに近寄らなくなるかもしれませんのでご注意を。
本能からする行動なので絶対に怒らない
猫パンチも猫キックも狩猟動物の本能からする行動です。
本能からする行動には、猫パンチや猫キックの他にもマーキングや爪とぎといったものがありますが
猫が本能からする行動には絶対に怒らないようにしましょう。
なぜなら、
本能なんです!
体がうずくんです!!
止められないんです!!!
”あなたに迷惑をかけようとしているわけじゃない”ということはわかってあげてください。
自分たちもついやってしまうクセのようなものを周りから止めるよう注意されたら不愉快になるでしょう?
猫も同じで、本能からする行動をできないと
①止められる
↓
②イライラする
↓
③ストレスが溜まる
↓
④マーキングや爪とぎをやってしまう
↓
①に戻る
とデッドスパイラルに陥ってしまうので、決して怒らずに
- 「遊んであげる」
- 「おもちゃをあげる」
など、本能を満たしてあげることを考えるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫パンチと猫キックの意味と注意点」について解説させていただきました。
猫パンチ・猫キックについてまとめると
- 猫パンチには「かまって」「イラつく」「シバいたる」の3種類のパターンがある
- 猫キックは狩りのトレーニングを兼ねた遊びだが、あなたにかまってほしかったり、不機嫌なときの実力行使の意味もある
- 野良猫から猫パンチをくらったときはケガに注意する
- 猫キックされたときには手や足を途中で引っ込めようとしない
- 本能からする行動なので決して怒らない
といったところでしょうか。
猫の猫キック、「あなたに対する訴え」だということがわかりましたね。
毎日されているようであればもっとかまってあげるよう心掛けてみてはどうでしょうか。
思う存分キックできるおもちゃを買ってあげるのもいいですよ。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。