こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- しっぽの動きから見る猫の気持ち
- しっぽに関する注意点
「猫のしっぽ、それは高性能のキモチ発信機です!」
猫は私たちと言葉が交わせない分、
体のいろんな部分を使って気持ちを伝えようとしてくれます。
”しっぽ”もそのひとつです。
これがまたクネクネと複雑に動いてはいろんな気持ちを表すのですが、よくあんな柔らかい棒状のものひとつであれだけ表現できるなと感心してしまいます。
ただし、それを読みとる側の自分たち飼い主が
「ちょっと何言ってるかわかんない」
といった状態ではどうしようもありません!
猫の気持ちは一方通行で終わってしまいます。
ということで今回は
- しっぽで伝える猫の気持ちを読みとろう
- 猫のしっぽに関する注意点
といったことを解説させていただこうかなと思います。
これを読み終わるころには、あなたはもう猫と”以心伝心”の状態です。
しっぽで伝える猫の気持ちを読みとろう
猫が「嬉しいこと」や「イヤなこと」が起こったとき、あなたにしっぽで伝えている猫の気持ちを紹介していきます。
気持ちを読み取り、猫様のご希望に添えれるよう努めあげましょう。
「嬉しい気持ち」
まずは、”嬉しい気持ち”のときのしっぽの動きからです。
「ピーンとまっすぐ立てている」
【うれしい!】
猫の表現で”いちばんポピュラー”なのがこの動きですね。
嬉しいときや甘えたいとき、ごはんを催促しているときなどにやります。
親猫に「ボクはここだよ」とみつけやすく位置を示したり、親猫が排泄を促すためにお尻をなめるのをしやすくするといった
親猫に甘える子猫のときの名残だとも言われています。
「ピーンと立てたしっぽを小刻みにプルプルさせる」
【超うれしい~!!】
”立てたしっぽを小刻みにプルプル”させてきたら、嬉しさMAXの状態です。
「あなたのことが大好きでたまらない」といったところでしょうか。
こちらも愛情たっぷりに撫でてあげたり、遊んであげたりしてあげましょう。
初めて見たときはしっぽが”けいれん”しているのかと思って、病気なのかと心配してしまいました(笑)
「立てたしっぽの先だけを曲げている」
【おかえり~、遊んで~】
”立てたしっぽの先だけペコッと曲がっている”ようなら、
「遊んでほしいな~」
と思っているようです。
また、帰ったときに猫が出迎えてくれてこの形になっているようなら
「おかえり~」
といった意味合いもあるようです。
毛がフワフワの猫だとちょっとわかりづらいかもしれません。
「立てたしっぽを大きく左右に動かす」
【見て見て~】【コレ何だろ~】
”立てたしっぽを左右に大きく動かしている”ときは、
上にあげて目立つようにしたしっぽをさらに左右に揺らして”あなたの注意を引いています”
「こっち見て」
という感じですね。
また、あまり見たことのないものをみつけて少し興奮気味に”興味津々”といったときにもこの動きをすることがあるようです。
この場合は「注目してほしい」じゃなく「注目している」ですね。
「くねくねさせている」
【遊んでくれる?オラ、ワクワクすっぞ~!】
しっぽを”くねくね”させているとワクワクしているといったことが多いみたいです。
くねくねさせて近づいてきたら
「遊んでくれるかな?」
とワクワクしていると思われます。
気持ちに答えて遊んであげましょう。
「大きくゆっくり振っている」
【のどかだな~】
しっぽを立てたりはせず、”大きくゆっくり振っている”ときは
「機嫌がよくてリラックス」しているときです。
窓辺で日向ぼっこしているようなときにすることが多いのではないかと思います。
猫が気持ちよくなっている状態なので、あまりかまわず今の時間を満喫させてあげましょう。
「自分の体や足に巻き付けている」
【ここ、居心地いいわ~】
”体や足にしっぽを巻き付けている”ようなときは、
今いる場所が居心地が良いので
「ここから動かないから誰も入らないでね」
とリラックスしている状態です。
あまりかまわず、見守るようにしてあげましょう。
長いしっぽをシュッと巻き付けて座る姿は、猫ならではのとてもカッコいいポーズですね。
「イヤな気持ち」
続いて、猫が”イヤな気持ち”になっているときです。
さらにご機嫌を損ねないように気をつけましょう。
「大きくバッタンバッタンと地面を打つように振っている」
【 あ~!イラつく~!】
しっぽを”バッタンバッタンと強く地面を打つように動かしている”ときは、
ストレスが溜まりイライラして怒っているときです。
下手にかまったりするとネコパンチが飛んでくることもあります。
治まるまでそっとしておきましょう。
「小さく早く振っている」
【落ちつけないな~!】
しっぽを”小さく早く振っている”ようなら、
落ち着かずにイライラしている状態です。
バッタンバッタンとさせているよりは良い方ですが、機嫌は悪いです。
人間でいうところの、イライラして貧乏ゆすりをしている状態に近いですね。
「しっぽを途中で曲げて山のような形にしている」
【何だよ?やる気!?】
”しっぽを途中で曲げて山のような形”をつくっていたら
「臨戦態勢」を整えている状態です。
相手も引かないようであれば、徐々に攻撃態勢へと変わっていきます。
ケンカ前の
「これ以上近づくな!」
のサインとなります。
「ボワッとしっぽの毛を逆立てる」
【かかってこいや~!!】
これもよく聞く猫のしっぽの変化ですね。
”しっぽがボワッと膨らんでタヌキのようなしっぽ”になっているときは
相手を威嚇していて攻撃一歩手前の状態です。
”少しでも自分を大きく見せよう”として毛を逆立たせます。
「自分の方が強いぞ!」
というアピールですね。
また、知らない人が来たりしたときなどでも
「誰この人?怖い」
といった感じですることもあります。
「足の間に挟んで隠す」
【すんません、負けです~】
”しっぽを足の間に挟んで隠している”場合は
「全面降伏」の証です。
体をできるだけ小さく見せて、
「こんなに小っちゃいんですよ~、許してください~」
といった感じでケンカを避けるようにしています。
また、極度の恐怖を感じているときなどもやることがあります。
- 「動物病院へ行ったとき」
- 「見たことない場所へ連れてこられたとき」
などですることが多いのではないでしょうか。
その場合は”恐怖を感じてパニックになる手前”なので、刺激しないように安心させてあげましょう。
「だらりと垂らしている」
【あ~あ、落ち込むな~】
”しっぽをだらりと力なく垂らしている”ときは
「しょんぼり」している状態です。
- 「あなたに𠮟られた」
- 「何かに失敗した」
といった”落ち込んでいるとき”にこのしっぽになります。
ただし、
”要因が何もないのにずっとこの状態”になっている場合
どこか体の調子が悪いといったことが考えられます。
よく様子を観察して、必要であれば動物病院へ連れて行きましょう。
「抱っこしたときに激しく振る」
【もう降ろしてよ~!】
”抱っこしているまたは抱っこしたときにしっぽを激しく振る”ようなら
「降ろしてほしい」と訴えています。
いつまでも抱っこし続けていると、「ネコパンチ」や「噛みつき」といった実力行使に出られることもありますのですぐ降ろしてあげてください。
「抱っこしたときお腹にくっつける」
【え?何するの?怖いんだけど】
”抱っこしたときお腹の方にしっぽをペタッとくっつける”ときは
「怖い」と感じているときです。
お腹は猫の最大の弱点。
そこを守ろうとしてしっぽをお腹にくっつけています。
逆にダランと垂れ下がっているときは、抱っこされて安心しています。
その他の気持ち
最後に、日常の中のちょっとした気持ちです。
「しっぽの先をピクピクさせる」
【あれをこーするには~】
”しっぽの先をピクピクさせているとき”は
「何か考え事をしていて集中している」といったことが多いです。
気を散らしてしまうと怒られるかもしれません。
そっとしておいてあげましょう。
「座った状態で上下にパタパタ動かす」
【さ~てと、次は何しよっかな~】
”座った状態のまま、しっぽを上下にパタパタとさせている”ようなら
「次に何をするかを考えている」と言われています。
何をしだすか、興味深く見守ってあげましょう。
「寝ているときに先だけチョロチョロと小さく振る」
【ハイハイ、めんどくさいな~】
寝ているときなどに名前を呼んだら
”しっぽの先だけをチョロチョロと小さく振った”ってことありませんか?
それは「めんどくさがっている」ときです。
起きるのがめんどくさいのでしっぽを振って、
「聞こえてるよ~」
と適当に返事をしている感じです。
「立てたしっぽを左右にフリフリする」
【へへーんだ!馬鹿じゃないの~】
”立てたしっぽを左右にフリフリさせている”ようなときは
相手を馬鹿にして挑発しています。
飼い主さんにはしないと思いますが...どうですかね。
もしされたときは、挑発に乗っては相手の思うつぼです。
グッと堪えましょう(笑)
猫のしっぽに関する注意点
これほどの気持ちを伝えるための豊富なパターンを持っている猫のしっぽですから、その重要性はとても高いです。
最後に猫のしっぽに関する注意点を解説しておきましょう。
猫のしっぽはむやみに触らないように
これほどの動きを可能にしているため、猫のしっぽは複雑でデリケートになっています。
強い衝撃を与えたりすると、下半身に何らかの障害が出るおそれもあるので、気をつけましょう。
しっぽの付け根は気持ちいいの?
多くの猫が、
しっぽの付け根をトントンと軽くたたくようにマッサージしてあげる
と”腰を浮かして気持ちよさそう”にすると思います。
実際ウチの猫もやると腰をあげますし、先代の猫たちの場合はさらにうっとりとした表情でなぜか舌をペロペロと出していました。
しっぽの付け根にはたくさんの神経が集まっていてとても敏感です。
なので、適度な刺激を受けると気持ちよく感じてしまうのだろうと言われています。
ただ、中にはイヤがる猫もいるので、様子を確認しながらやるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫がしっぽで伝える気持ちとその読み取り方」について解説させていただきました。
猫はしっぽを使ってたくさんの気持ちを表してくれます。
ただ中には不器用で気持ちを上手く伝えられず、しっぽの動きなどがわかりづらい猫もいます。
猫のしっぽを注視して
「何が言いたいのか」
「何をしてほしいのか」
きちんと理解してあげれるようにしていきましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。