こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫に目薬をさすときの上手なやり方と猫の目の病気やおすすめの目薬について
「猫に目薬をさすのって...イヤじゃないですか?」
だって、なかなか上手にできないじゃないですか!
ただでさえイヤがって動くのに猫の小さい目に液体を上手に落とさなきゃいけないんですよ?
難しいですよね!
でも、さしてあげないと病気は治らないし...はぁ~、困った。
しかし、いつまでも怖がっていたり困っていたのでは始まりません!
どうせしなければいけないのならせめて
できるだけスムーズにさしてあげて”ストレス”にならないようにしてあげたい!
ということで今回は
- 猫の目薬を上手にさすやり方5ステップ
- 猫がなりやすい目の病気ってどんなの?
- 猫用目薬のおすすめ3つとサポートグッズ
- 猫の目薬に関して注意しておくこと
について解説をさせていただこうかなと思います。
猫から一目置かれる”目薬マスター”を目指して、頑張りましょう。
猫に目薬をする上手なやり方5ステップ
目薬をさす前に、まずは事前準備として
猫を”リラックス”させることから始めましょう。
これは目薬だけじゃなく「爪切り」や「歯みがき」など、”何かのケアをする”ときスムーズに行うために必須の事前準備になります。
では、目薬をさす流れですが
①猫の後ろから片方の手で顔をささえる
↓
②少し上を向かせて親指を使って上まぶたをあげる
↓
③目薬をまぶたの上部分のほうから1滴さす
↓
④さした後は目を閉じさせて、あふれた目薬を拭く
↓
⑤終わったらしっかりと褒めてあげる
という感じになります。
流れはこちらの動画をみるとわかりやすいです。
それでは、ステップごとのポイントを解説していきましょう。
「猫の後ろから片方の手で顔をささえる」のポイント
画像のように
猫の後ろから片方の手で顔を包むように持って支えましょう。
前からやろうとすると猫に”緊張や警戒”をさせてしまいます。
このとき、”体を猫に密着させる”ようにすることで後ろに逃げないようにします。
もう片方の手には目薬を持ってすぐにさせるようにスタンバイしておきましょう。
猫によっては
「顔を持ったり、体を密着させたりするとイヤがって暴れてしまう!」
といったことがありますが、そんなときは「バスタオル」や「洗濯ネット」などを使って猫の首から下を包んでしまいましょう。
「少し上を向かせて親指を使って上まぶたをあげる」のポイント
目薬がさしやすいように、
猫の顔を少しだけ上に向けさせましょう。
「少しだけ上に」が大切です!
あまり上に向けすぎると、人間のように目薬を真上から落とさなければならなくなるので
目薬が視界に入るため猫が怖がって暴れたりしてしまいます。
少し上を向けさせたら、
「顔をささえている手の親指」または「目薬を持っている手の小指」
を使って、猫の上まぶたをやさしく少し引き上げ目を開けさせます。
※このとき目薬をさせるくらいに目が開いているようなら、ムリに広げる必要はありません。
「目薬をまぶたの上部分のほうから1滴さす」のポイント
目薬をさすときは、
”目薬が猫の視界に入らないように”目の上部から流し込む感じで1滴さしましょう。
さすのは目の中心ではなく、
”少し左右のどちらかにずらして「白目の部分」にさす”ようにする
ことを意識しましょう。
目薬をさすときには、
”容器の先が目に触れないよう”気をつけましょう。
目にあたった瞬間に猫がビックリして暴れて
「目薬の容器の先が目に刺さってケガをしてしまう」
といった危険が出てきます。
「さした後は目を閉じさせてあふれた目薬を拭く」のポイント
1滴させたら、
目を閉じさせて目薬をなじませます。
閉じたときに溢れ出てきた目薬は、ティッシュペーパーかガーゼでやさしく拭き取ってあげましょう。
※両方の目にさす場合には同じ手順を逆の手でやります。
「終わったらしっかりと褒めてあげる」のポイント
目薬をさし終わったら、
毎回しっかりと褒めてあげるようにしましょう。
これで終わらせることがいちばん大事です!
「終わったら褒める」「おやつをあげる」といった「ご褒美」を毎回きちんしてあげることで
「目薬をさす=終わったらいいことがある」
ということを覚えてもらいましょう。
猫からすれば”目薬をさされるのは嬉しいことではない”です。
たとえ上手にやったとしてもイヤな気持ちにはなってしまいます。
”猫がイヤな気持ちを抱く”ということは...この後どうなるか想像がつきますよね。
「キャリーバッグを持ってくると姿を消す」と同じように
「目薬の気配を感じたら”逃げる”、”隠れる”、”暴れだす”」
の状態になってしまいます。
それを防ぎ、次からの目薬をスムーズにするためにも”褒める”ということはとても重要なことなんです。
猫がなりやすい目の病気ってどんなの?
猫がかかる目の病気には
- 「目薬で治るもの」
- 「手術が必要なもの」
といろんなものがあります。
その中でも”猫がよくかかってしまう目の病気”をあげていきたいと思います。
どういった症状が出るのか知っておくだけでも早期発見につながるので、参考にしてみてください。
「結膜炎(けつまくえん)」
猫の目の病気でよく聞く病気、それが
「結膜炎」です。
”結膜”という眼球の外側とまぶたの内側を覆う粘膜が炎症を起こしてしまう病気
で、人間でもかかることがある病気です。
結膜炎は他の猫に感染することもあります。
複数飼っている場合は注意が必要です。
- 白目の部分が”充血”する
- ”涙が出る”ようになる
- しきりに”目をこする”
- 目にゴミや異物が入ってしまった
- ウイルスや細菌に感染してしまった(主に猫風邪と呼ばれるもの)
「角膜炎(かくまくえん)」
角膜炎とは、
黒目の部分を覆っている”角膜”と言うものが何らかの原因で炎症を起こしている
病気です。
中でも
- 「ペルシャ」
- 「シャム」
- 「ヒマラヤン」
といった猫が特にかかりやすいと言われています。
角膜の傷が深く”重度の角膜炎”になっている場合は
「角膜潰瘍(かくまくかいよう)」
という病気に変わることもあります。
そこまでになってしまうと痛みがひどく、治るまでにかなりの時間がかかることが多いようです。
- 目が”赤く”なる
- 目の”表面が白っぽく”なる
- ”よく瞬きをする”ようになる
- ”涙や目ヤニ”が増える
- ケンカなどによる傷
- 目にゴミが入ってしまったことによる傷
- 目を強くこすってしまった
- アレルギー
- ウイルスや細菌に感染してしまった
「眼瞼炎(がんけんえん)」
眼瞼炎は、
”まぶたの周辺”が炎症を起こしてしまっている病気
のことです。
上まぶた、下まぶたのどちらでも起こる可能性があります。
結膜炎や角膜炎を伴って発症する場合もあるので注意しましょう。
ペルシャ・ヒマラヤン・バーミーズといった種類では
「兎眼(とがん)」
と呼ばれる、”まぶたが完全に閉じ切らない状態”になることもあります。
- 目の周りの”毛が抜ける”
- 目の周りが”腫れる”
- 目の周りが”化膿する”
- かゆいので”しきりにかく”ようになる
- ”瞬きや涙”が増える
- ケンカなどによるケガ
- 目をこすり過ぎてしまった
- 細菌や真菌、寄生虫などに感染してしまった
「流涙症(りゅうるいしょう)」
流涙症とは、
”涙が異常に出てくる”もので、目の周りや鼻の周りがいつも濡れて汚れている状態
のことです。
よく言う”涙やけ”と呼ばれるものです。
ヒマラヤン・ペルシャ・スコティッシュフォールドといった、
鼻が短い”鼻ぺちゃ”になっているような種類に多くみられるようです。
- 涙が”溢れるほど出る”
- ”涙やけ”になる
- ”ゼリー状の目ヤニ”が出る
- ”目をこすったり瞬きしたり”が増える
- ゴミや異物が入ってしまった
- 結膜炎など他の病気で炎症している
- 涙を鼻へと流す管(鼻涙管)が炎症を起こしたり詰まったりしている
猫用目薬のおすすめ3つとサポートグッズ
「猫の目薬」というと、
”動物病院で処方されるもの”が浮かびますが
ネットやペットショップなどでも
「ペット用の目薬」が販売されています。
その中でも
- 「オススメの目薬」
- 「目薬をさすときにやりやすくなるようなサポートグッズ」
を合わせて紹介させてもらおうかなと思います。
ただし、
”病気の原因がウイルスや細菌によるもの”
だった場合、目薬だけでは治らないので、数日使ってみて良くなっていかない場合は、すぐに動物病院へ連れていくようにしましょう。
また、目薬で治ってきてるように見えても時間のあるときには一度動物病院へ連れていくようにしてください。
「内外製薬 犬チョコ目薬V」
790円(Amazon)
こちらは
”目薬で治すことのできる目の病気のほとんどに効果がある”
目薬です。
- 結膜炎
- 結膜充血
- 角膜炎
- 涙腺炎
- 眼瞼炎
- 外傷性眼炎
といった病気に効果が期待できます。
使用法は
1日3~6回、1回に1~3滴をさします。
「佐藤製薬 動物用 ドラマ」
978円(Amazon)
こちらは
”充血、炎症、かゆみを抑えてくれる”
目薬で、
大概の目の病気に対応できます。
- 結膜炎
- 結膜充血
- 角膜炎
- 涙腺炎
- 眼瞼炎
- 外傷性眼炎
といった病気に効果が期待できます。
使用法は
1日3~6回、1回に1~3滴をさします。
「千寿製薬 ワンクリーン 犬猫用」
940円(Amazon)
こちらは
”殺菌成分のある「ホウ酸」を有効成分とした”
目薬です。
- 結膜炎
- 結膜充血
- 角膜炎
- 涙腺炎
- 眼瞼炎
- 外傷性眼炎
といった病気に効果が期待できます。
さらに”洗浄効果”もあるので、目ヤニや涙焼けなどで汚れた目の周りをキレイに拭いてあげることもできます。
目薬をさすときに使えるサポートグッズ
猫に目薬をさすときには
”イヤがられたり”
”暴れられたり”
することがあると思います。
そんなときに助けてくれるサポートグッズを紹介します。
「猫用ネット みのむし袋」
「頭を出す穴」や「足を出す穴」がついたものになっており、
”ネットに入れたまま目薬をさす”
ことが出きます。
「キャットグルーミングバッグ」
バッグの前部分と足部分に
- 「頭を出す穴」
- 「ファスナーで開け閉めできる穴」
がついているので”暴れたりひっかかれたり”することなく目薬をさすことができます。
また、普通のバッグのように持ち手がついているので猫をバッグに入れたまま運ぶこともできます。
猫の目薬に関して注意しておくこと
目薬をさすのは猫にとってイヤなことであるのは間違いないですし
目薬も”薬”なので、さすときにはそれなりに注意しておくことがあります。
早く目の病気を治してあげるためにも、しっかりと注意点は把握しておきましょう。
人間用の目薬は使わないようにする
「結膜炎」など、猫も人間と同じような目の病気にかかってしまうことがありますが
「結膜炎なら自分が使ってた目薬があるからこれで治るだろう」
といったように
”人間用の目薬”を猫に使わないようにしましょう。
病気や症状が同じだからといって「人間用」と「猫用」とでは、
”含まれている成分の量”に違いがあるかもしれません。
その病気や症状に効く成分といっても
過剰に入れることで何らかの副作用が出てしまうおそれがあります。
必ずペット用の目薬を使うようにしましょう。
1日に決められた回数はちゃんと守る
「目の病気がなかなか治らないからさす回数を増やしてみよう」
とか
「もうずいぶん治ってきたからさす回数減らしても大丈夫だろう」
といったように
”自分の判断で1日に決められた回数を変えない”ようにしましょう。
なかなか治らないからといって勝手に回数を増やすと、
目ではなくまぶたの皮膚が炎症を起こしたりして余計に治るのが遅くなってしまいます。
また、治ってきたからといって勝手に回数を減らすと、
治りきっていないのに十分な効果が得られず、ぶり返してしまうおそれがあります。
早くしっかりと治してあげたいのであれば
1日に決められた回数はちゃんと守るようにしましょう。
猫の目の状態は普段から気にかけておこう
猫の目の病気に気づかずに重度の状態まで進行してしまうと、目薬だけでは完治させることが難しくなってしまうこともあります。
普段から猫の目を気にかけ、初期の段階で気づけるように努めてあげましょう。
猫の目に関しての異常はこれらのことがあげられます。
- 目ヤニが大量に出ている
- 目ヤニがドロッとしている
- 白目の部分が充血している
- 目の表面が白っぽく濁っている
- 目の周りが腫れている
- いつも涙が溢れてしまっている
- 涙やけになって汚れている
- しきりに目をこすっている
- 瞬きが多い
- 目を開きにくそうにしている
こんな症状が見られたら注意しましょう。
特に
- 片方の目だけ大きくなっている
- 目全体が大きくなっている
- 黒目の部分が白く濁っている
- 目が白っぽく見える
- 目頭に赤い突起物が出ている
といった症状が見られるようなら
”重度の目の病気”
または
”何らかの感染症”
になっているおそれがありますので早めに動物病院へ連れていくようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫の目薬の上手なさしかたのポイントや注意点とおすすめの目薬」について解説させていただきました。
まとめとしては
- 猫に目薬をさすときはリラックスさせることが大事
- 目薬の容器が視界に入らないように、また先端が目に触れないようにする
- 終わったらおやつをあげるなどしてしっかりと褒めてあげる
- 人間用の目薬は使わない
- 決められた回数はちゃんと守る
- 普段から目に異常はないか気にかけておく
といった感じでしょうか。
猫はイヤがるかもしれませんが、目の病気になってしまうと目薬はささなければいけなくなります。
なるべく負担にならないよう、適切な治療をしていきたいですね。
また、何かあったときは自己判断はせずに動物病院へ相談するようにしましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。