こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- いろんな猫用歯ブラシの特徴やおすすめと歯ブラシでの歯磨きのやり方について
あなたは
「猫用の歯ブラシにはいろんなものがある」
ということを知っていますか?
そもそも
猫は”虫歯はできないが歯周病は多い動物”
と言われていて、事実
3歳以上の80%が程度の差はあれど歯周病になっている
ようなんです。
なので歯みがきをするのは大事なことなのですが、多くの猫は歯みがきどころか
”口周りを触れることすらイヤがる”
場合がほとんどです。
それもそのはず、
猫にとって歯みがきは”ただのストレス”でしかないからです。
しかしそんな歯みがきを、「いろんな猫用歯ブラシ」を使うことにより
”ストレスを軽減”
欲を言えば
”楽しいもの”
だと思ってもらえたら最高ですよね。
ということで今回は
- いろんな猫用歯ブラシの特徴とおすすめ11選
- 猫用歯ブラシでの歯磨きのやり方(動画解説付き)
- 歯磨きをするときに注意したいこと
について紹介と解説をさせていただこうかなと思います。
慣れるまではどうしてもふてくされるかもしれませんが、根気よく頑張りましょう。
- いろんな猫用歯ブラシの特徴とおすすめ11選
- 猫用歯ブラシでの歯磨きのやり方(動画解説付き)
- 歯磨きをするときに注意したいこと
- まとめ
いろんな猫用歯ブラシの特徴とおすすめ11選
猫用の歯みがきグッズには猫のことや飼い主のやりやすさなどを考えた、さまざまなものがあります。
種類別に分けると
- 歯磨きシート
- 歯磨き用指サック
- 猫用歯ブラシ
- 猫用歯磨き粉
とこれだけあるんです。
下手すると人間用くらいに種類が多いかもしれませんね。
それではひとつずつ、詳しい解説とオススメのものを紹介していこうと思います。
「歯磨きシート」の特徴とおすすめ
歯磨きシートは
ガーゼなど柔らかいものにデンタルケアの成分が染みこませてある
もので、”歯をみがく”というよりは、”歯を拭く”といった感じのものです。
- 「猫を歯みがきに慣れさせる」
- 「あまり協力的ではない猫の歯をキレイにする」
という感じで使うことが多いです。
指に巻いて猫の歯を拭いてあげるようにしたり、そのままシート状で拭いてあげたりと状況に応じて使い分けができます。
また、指で直接みがくので力の加減がしやすいのも特長です。
しかし、
- 「指では口の中の隅々までみがきにくい」
- 「猫の口の中に指を入れる必要があるので、噛まれないよう注意が必要」
といったデメリットがあります。
「ライオン(LION) PETKISS(ペットキッス) 歯みがきシート」
30枚入り×3個:674円(Amazon)
- サイズ:縦7,5㎝×横15,5㎝×厚さ3,3㎝
- 材質:レーヨン系不織布
こちらは
”ストライプ構造のシート”になっていて汚れが拭き取りやすくなっているのが特長の歯みがきシート
です。
シートを指に巻いて猫の歯を拭くだけで歯垢を取り除き口臭までケアしてくれます。
「無香料」のためニオイによって好き嫌いが分かれるといったこともないと思われます。(※アップルの香りもあります)
ポリリジン
「毎日キレイ NEWらくらく歯みがきシート マッサージ 30枚入り」
30枚入り437円(Amazon)
- サイズ:20㎝×15㎝×0,1㎝
- 材質:レーヨン・PET・熱融着繊維
こちらは
”子猫やシニア猫を対象とした歯みがきシート”
です。
子猫は”歯茎がまだ柔らかく”、シニア猫は”歯周病になりかけていることが多い”ため、
普通の歯みがきシートでは硬くて傷つけてしまうおそれがあります。
このシートはとてもやわらかくなっているので、そういった心配はありません。
緑茶成分も入っているので、みがいた後の口臭もさわやかです。
精製水・保湿剤・BG・塩化セチルピリジニウム・ラウリル硫酸Na
PEG-60水添ヒマシ油・緑茶抽出液・クエン酸・クエン酸Na・メチルパラベン
エチルパラベン・香料
「歯磨き用指サック」の特徴とおすすめ
歯磨き用指サックは
指サックの先がブラシ状になっている、歯みがきシートと歯ブラシの中間
のような歯みがきグッズです。
”歯をみがく”ということに慣れてきた段階で使うことが多く、歯みがきシートより隅々まで歯垢を取り除くことができます。
ガーゼやシリコンなど材質もいろんなものがあるので、猫の好みに合わせて選ぶようにしましょう。
ただ、これも猫の口の中に指を入れるものが多いので、噛まれてしまうといったことがあります。
「ライオン(LION) PETKISS(ペットキッス) 指サック歯ブラシ コンパクト」
620円(Amazon)
- サイズ:長さ19,5㎝
- 材質:(本体)ポリアセタール・EPDM・ポリプロピレン、(毛)ナイロン
こちらは
”指サックの先に歯ブラシがついている”感じの歯磨き用指サック
です。
本体はとてもやわらかく、グニャグニャ曲がるので自分の指でみがいているような感覚で使えます。
指を噛まれる心配はなく、奥までみがけるので安全に歯みがきができます。
ただ、
「指の太さによっては、指サック自体が大きすぎることもある」
「奥歯をみがくときに、指が邪魔してブラシ部分が見えにくい」
といったデメリットもあるようです。
「トーラス 国産フィンガー歯ブラシ 3個入り」
840円(Amazon)
- サイズ:長さ16㎝
- 材質:木綿・レーヨン
こちらは
”高密度特殊繊維”が歯垢をしっかりとかきだしてくれるので、細部までキレイにみがくことができる歯磨き用指サック
です。
また、素材も国産の天然素材を使っているのでとても安心です。
根元部分にゴムがついていて、それを中指にかけて使うことで、外れにくくなっているので誤って口の中に残ってしまうといった心配はありません。
ただ、綿素材なので、噛まれてしまうと痛いです。
「エプリデント やわらか指ブラシ 1個」
370円(Amazon)
- サイズ:長さ19㎝
- 材質:シリコンゴム
こちらは
素材に”やわらかいシリコン”を使っている歯磨き用指サック
です。
指の腹側にブラシがついていて猫の歯垢をかきだしてくれます。
また、少し曲がっていて先に行くほど細くなっているので、細かい部分もみがくことができます。
内側にグリップもあるので抜けにくく、みがきやすい形になっています。
ただ、噛まれても大丈夫なように少し厚めにしてあるので、大きくて口の中に入れづらいといったことがあるかもしれません。
「猫用歯ブラシ」の特徴とおすすめ
猫用歯ブラシは猫の歯をみがくために”ブラシ部分が少し小さく”なっていたりするものが多いです。
歯垢を隅々まで落としてキレイにするには、やはり歯ブラシが最適なので、最終的には歯ブラシでみがけるようになるのが理想ですね。
猫だけではなく飼い主さん自身も使いやすいものを選ぶようにしましょう。
「プリエブラシ(prier brush) 犬猫兼用歯ブラシ 2本組」
770円(Amazon)
- サイズ:(グリーン)長さ13,5㎝、(ブルー)長さ17㎝
- 材質:ナイロン・飽和ポリエステル・ポリプロピレン
こちらは
歯科医院向けの歯ブラシメーカー「ラピス(Lapis)」とベテラントリマーとの共同開発でできた歯ブラシ
です。
ヘッド部分が小さく、猫の口でも奥の方までカンタンに入れれる大きさです。
また、毛はやわらかく、毛先も丸くなっているので、歯茎にやさしくあたり傷つけにくいようになっています。
パッケージ裏の台紙にはQRコードが載っていて、それを読み込むとプリエブラシのホームページへ行くようになっています。
そこで歯みがきの仕方を動画などでわかりやすく説明してくれています。
「柔らかい天然毛歯ブラシ ミガケンデ」
1,408円(Amazon)
- サイズ:長さ14,9㎝
- 材質:ポリプロピレン・天然毛
こちらは
”ヤギと馬の毛”を使ってつくられているペット用歯ブラシ
です。
ヤギの毛はやわらかく馬の毛はある程度の硬さがあるので、歯茎にやさしく、しっかりとみがけるようになっています。
また、すべて天然毛を使っているので抜けた毛を飲み込んでしまっても害はありません。
タイプも選べて、
- 超やわらかタイプの「ヤギ毛」
- やわらか&磨き心地タイプの「ヤギ毛&馬毛」
- 確かなみがき心地タイプの「馬毛」
がありますので、好みに合わせて選んでみてください。
どれがいいかわからない場合はトライアルキットとして3本セットになっているものもあります。
「ビバテック シグワン 猫用歯ブラシ」
588円(Amazon)
- サイズ:長さ14,3㎝
- 材質:PET・ナイロン
こちらは
”360°ブラシ”になっていて向きを変えることなく猫の歯みがきをすることができる歯ブラシ
です。
毛の数は全体で約3万本配置してあり、毛の細さも0.05㎜の超極細毛を使っているので、歯と歯の間や奥歯もしっかりとみがけます。
ただ、360°すべてブラシになっているため、ヘッド部分が少し大きいのが気になるところです。
「猫用歯磨き粉」の特徴とおすすめ
猫用の歯磨き粉は、歯みがきをしても口をすすげない猫のために”飲み込んでも大丈夫なもの”になっています。
また、歯みがきがしやすくなるように、いろいろな味のついたものもあるので、歯ブラシとセットで買うようにしましょう。
「エプリデント 歯みがきペースト」
640円(Amazon)
こちらは
手につけて与えることもできる”食べられる”歯磨き粉
です。
まだ、あまり歯みがきに慣れていない場合の練習としても使うことができます。
味はミルクミント風味で美味しく食べながら歯みがきができます。
歯みがき後に口をすすぐ必要はありません。
グリセリン・シクロデキストリン・乳化剤・増粘安定剤(CMC)・香料・pH調整剤
EDTA-Na・トレハロース・保存料(パラオキシ安息香酸)・茶乾留物(緑茶エキス含有)
「ライオン(LION) PETKISS(ペットキッス) 歯みがきジェル チキン風味」
451円(Amazon)
こちらは
チキン風味の食べられる歯磨き粉
なので安心して歯みがきができます。
食べられる成分なので、歯みがきをした後口をすすぐことはしなくていいです。
口臭ハーモナイズド香料を使っているので歯みがき後は息さわやかです。
他に、口臭スッキリの「リーフの香り」もあります。
ジェルタイプのため、少しトロトロしていて使いにくいと思われる方もいるかもしれません。
保存料・リン酸水素二Na・キサンタンガム・アルギン酸Na・ポリリジン
ポリリン酸Na・スクラロース・香料・リン酸二水素Na・ピロリン酸Na
「ビルバック(Virbac) C.E.T酵素入り歯みがきペースト バニラミントフレーバー」
2,132円(Amazon)
こちらは
独自の「C.E.T酵素」というものが唾液に含まれる成分の産生を助けて、猫の口の中を清潔に保ってくれる歯磨き粉
です。
食べてしまっても安全で歯みがき後に口をすすぐ必要もありません。
種類も豊富で
- 「バニラミントフレーバー」
- 「シーフードフレーバー」
- 「モルトフレーバー」
- 「チキンフレーバー」
があります。
甘味料(デキストロース)・増粘安定剤(キサンタンガム)・バニリン
ポリソルベート20・サリチル酸メチル・チオシアン酸カリウム
グルコースオキシダーゼ・ラクトペルオキシダーゼ・着色料(二酸化チタン)
保存料(安息香酸ナトリウム)
猫用歯ブラシでの歯磨きのやり方(動画解説付き)
歯垢を落とすにはやはり歯ブラシがいちばんですが、猫も飼い主さんも慣れるまで上手くいかないことが多いと思います。
そこで、猫に歯磨きをするときのコツを解説してみようと思いますので参考にしてみてください。
歯ブラシを使って歯をみがく流れは
猫用の歯ブラシと歯磨き粉を用意する
↓
歯ブラシを”横向き”にして、歯と歯茎の間に斜めにあてる
↓
やさしく小刻みに動かしてみがいていく
↓
臼歯(奥歯)を重点的にみがく
こんな感じです。
1回こちらの動画で見るとわかりやすいかもしれません
まずはガーゼなどで歯を磨くことに慣れてもらう(動画解説付き)
歯磨きに慣れていない猫がいきなり歯ブラシから始めるのはちょっとキビシイでしょう。
そこで
まずはガーゼなどの柔らかいものを使って”歯を拭く”
といった感じで歯磨きに慣れてもらうことから始めましょう。
やり方は
ガーゼを指に巻き付け、歯の外側と内側を磨いていきます。
口に触れるのをイヤがるようなら、
ガーゼにペースト状のおやつを少しつけるなどして慣れさせましょう。
そして歯を拭くときには
やさしく拭き取るようにしてゴシゴシと強くこすらない
ということを意識しましょう。
刺激を与えてしまうと引っかかれたり噛まれてしまうおそれがあります。
また、あまりにイヤがる場合は外側だけでかまいません。
ムリにやることだけはしないようにしましょう。
1度動画で見るとコツがわかりやすいかもしれません。
猫用の歯ブラシと歯磨き粉を用意する
ガーゼに慣れてきたら歯ブラシを使った歯みがきにチャレンジしていきましょう。
まずは、道具の準備です。
歯ブラシと歯磨き粉は”猫用のもの”を用意しましょう。
人間用のものを使ってもいいですが、その場合は
乳児用の小さいブラシで柔らかめのもの
を使うようにしてください。
ただし、歯磨き粉に関しては人間用のものは使わないようにしましょう。
歯ブラシを用意したら、まずは猫にみせて慣れさせましょう。
歯ブラシにおやつなどをつけてなめさせてもいいです。
とにかく最初は
「歯ブラシ=イヤなものじゃない」
というのを教えることが肝心です。
歯ブラシを横向きにして、歯と歯茎の間に斜めにあてる
歯ブラシに慣れたら実際にみがいてみましょう。
まずは、猫を後ろから抱きかかえ膝の上に乗せます。
そして歯ブラシはえんぴつを握るように軽く持ちます(歯ブラシは事前に濡らしておきましょう)
そして、猫の上唇をめくり猫の歯と歯茎の間
「歯周ポケット」
と呼ばれるところにあてます。
このとき、
歯ブラシは横向きで、”水平より少し斜め”(およそ45度くらいの角度)
にしてあてるようにしましょう。
また、歯ブラシが直接歯茎にあたらないように気をつけてください。
歯茎にあたると痛いです。
やさしく小刻みに動かしてみがいていく
猫の歯をみがくときには
「やさしく小刻みに」
が合言葉です。
強くみがいてしまうと振動で猫がイヤがることもありますし、歯茎を傷つけやすくなってしまいます。
また、猫がイヤがるようならいったん止めておき、機嫌が直ったのを見計らってから再度チャレンジしましょう。
臼歯(奥歯)を重点的にみがく
猫の歯みがきでいちばん重要なのは”臼歯(奥歯)”をみがくことです。
「猫がイヤがって長い時間はムリ!」
という場合でもここだけはみがくようにしましょう。
「他の歯をみがかなくてもいい」
というわけではありませんが、
- 臼歯は他の歯より複雑な形をしている
- ごはんを食べるときにはこの歯をよく使う
ということから歯垢がたまりやすくなっています。
さらに、
上あごのいちばん大きい臼歯
は”唾液腺の分泌口”があるため、特に歯垢がたまりやすくなっています(唾液に含まれるカルシウムやリンが歯石をつくりやすくしてしまう)
臼歯の中でもその部分は、特に念入りにみがくようにしましょう。
歯磨きをするときに注意したいこと
猫に歯みがきをするときには、注意しておかなければいけないことがあります。
正しい歯みがきの仕方でやることは、猫の健康にもつながるので、気をつけておきましょう。
最低でも3日に1回は歯をみがく
猫の歯みがきをする頻度としては、毎日するのが理想です。
猫の歯垢は”歯石になってしまうスピードがとても速い”です
人間の歯垢がおよそ25日かかるのに対し、
猫はおよそ7日~10日で歯石へと変わってしまいます。
歯石に変わってしまうと
「歯がデコボコになる」→「さらに歯垢がたまりやすくなる」
という負のループに陥ってしまいます。
それが積み重なることで、
最後には”歯周病”になってしまう
ことになります。
毎日はムリだとしても、”3日に1回”は歯をみがいてあげるようにしましょう。
歯ブラシと歯磨き粉は猫用のものを使う
猫の歯をみがく道具はちゃんと
”猫用のもの”を用意するようにしましょう。
人間のものを使う場合でも、乳児用の小さく、柔らかいものであれば大丈夫ですが、大人が使うような歯ブラシはやめておきましょう。
普通の歯ブラシでは硬く、大きすぎて猫の歯茎を傷つけてしまうおそれがあります。
一度痛い思いをしてしまうと、歯みがきをさせてもらえなくなるかもしれません。
また、歯磨き粉もちゃんと猫用のものを使いましょう。
まず猫は口をゆすぐことができません。
人間用のものを使ってしまうとほとんどを飲み込んでしまうことになるでしょう。
さらに人間用の歯磨き粉には多くのものに
「キシリトール」
が使われています。
キシリトールは犬にとって”毒になる物”と言われています。
「低血糖」などの症状を引き起こすことがあるそうです。
絶対とは言いませんが
猫も同じような症状が出ることがあるかもしれません。
なので、絶対に使わないように気をつけましょう。
イヤがるようなら無理にはやらない
猫は集中力が長続きしません。
歯みがきをしてる途中でイヤになり逃げようとすることもあるでしょう。
そんなときは押さえつけて無理にやらず、いったん止めてあげましょう。
猫の歯垢は7日~10日で歯石になると言いましたが、
逆に言えば
「7日くらいかけて全部をみがいてあげればいい」
ということです。
”1回で全部をみがかなければいけない”、ということはないんです。
なので、
「今日は右の臼歯、明日は左の臼歯をみがこう」
という風に分けてやっても大丈夫ということです。
無理やりみがいて、
猫が歯みがきをイヤがるようになることの方がよくない
ので注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫用の歯みがきグッズと歯みがきのやり方」について紹介と解説をさせていただきました。
猫用の歯みがきグッズも多種多様で、調べだしたらキリがありません。
しかし猫の健康のためにも、歯みがきは大切な猫の世話のひとつです。
猫も人もストレスを感じないようにやっていけるようにしましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。