こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事では
猫の上下関係っていったいどんな感じになっているのか
ということについて触れてるニャ!
人間でも犬でも群れをつくって暮らす動物には必ず上下関係が存在します。
しかし、猫は基本単独で暮らし群れをつくらない動物です。
でも、狭い地域でのナワバリ状況や多頭飼いの家の中などどうしても群れのような状態になってしまうことはどうしてもあります。
そんなとき、そこにいる猫の間で上下関係みたいなものはあるのでしょうか?
ということで今回は
- 猫の世界も弱肉強食?上下関係ってどうなってるの?
- 上下関係があるなら猫の世界にも”いじめ”ってある?
- ここに気をつけて!猫の上下関係に対しての注意点
について解説してみようかと思います。
ちなみに猫から見た人間は1匹の大きな猫だと思われているとのこと。
猫同士で決めるランキングには飼い主の順位も含まれているかもしれませんね。
猫の世界も弱肉強食?上下関係ってどうなってるの?
動物の世界において弱肉強食は基本。
それに伴い、同じ種族でも力の強いものが頂点に立ちしっかりとした上下関係が築かれています。
でも、猫って1日の大半を寝てのんびりと過ごしている印象が強く、上下関係なんてものには無縁のように感じますよね。
そこで、まずは猫の上下関係がどんな感じになっているのかということから解説してみましょう。
生まれた瞬間から上下関係が?子猫の兄弟間でも順位が決められている
無邪気に遊んだり、折り重なってスヤスヤと寝てる姿に上だの下だのと無いように感じますが、
猫は生まれたときから兄弟の間でも順位争いが行われている
と言われています。
子猫の期間の食事といえば「母猫からの授乳」ですが、猫の乳首は胸から腹まで左右4対で計8個あります。
この猫の母乳はどれも同じように見えますが、じつは”胸側よりも腹側の乳首の方が母乳がよく出る”ようになっています。
生まれた子猫はまずこのよく出る乳首をめぐって競争をすることになり、1度ゲットした乳首はその子猫専用になります。
※子猫が自分でつけたニオイで専用の目印としています。
これは、授乳のたびに子猫同士が争っていては体力を消耗してしまいお互いにとってマイナスにしかならないからだということのようです。
そのため、
- 母乳の出が良い腹側の乳首を取れた子猫はスクスクと育つ
- 胸側の乳首しか取れなかった子猫は成長が遅れてしまう
こととなり、体の大きさにも差が出始めてますます上下の力関係が確立していくようになります。
この子猫の間の上下関係は”独り立ちするまでは変わらない”そうなので弱い猫はいつまでも弱い立場のままということになりますね。
...なかなかシビアな世界です(笑)
大人になるとぼんやり?上下関係があるようなないような
思ったよりシビアな上下関係があった子猫の期間でしたが、大人の猫になってからはその辺はぼんやりとしてきます。
明確に上下関係が存在するのは
- 野良猫の世界であればボス猫とその他の猫
- 多頭飼いの家の中であれば1番力の強い猫とその他の猫
といったくらいでそれ以外の猫たちに関してはきちんとした上下関係は特に無く、だいたいフラットな関係を築くようです。
「まとめ役が1匹いて後はみんなほぼ平等」
子猫のときのシビアな感じよりこっちの方が断然猫らしいですね(笑)
上下関係があるなら猫の世界にも”いじめ”ってある?
「上下関係がある集団」となると出てくるのが
”いじめ”
ですよね。
人間の世界ではえげつないようないじめが嫌というほどありますからね。
では、猫の世界ではどうなのでしょうか?
もともと単独で暮らす動物ですから個々の主張が強く、いじめのようなこともあったりするのでしょうか?
続いては「猫のいじめ問題」について解説していきましょう。
必ずしもあるわけではないが生活環境によっては発生することも
猫の場合、力の強い猫が弱い猫を必ずしもいじめてしまうといったことはないようです。
ただし、そこで暮らす猫の密度が高くなってくると無駄な争いを避けるためにも順位をハッキリさせるようになってくると言われています。
そうなると下の順位に位置付けられてしまった猫は他の猫からストレス解消のためにいじめを受けることも出てくるというわけです。
また多頭飼いで複数の猫を飼っているような家では、飼い主さんの特定の猫に対するえこひいきなどがあった場合に嫉妬心からいじめに発展するといったこともあるようです。
もともと猫は無駄な争いをしようとしないため生活環境をきちんと整え、飼い主さんが分け隔てなく愛情を与えてあげればいじめなど起こることはないでしょう。
いじめられ猫になってしまいやすいのはこんな猫
猫の中でもいじめられ猫になってしまいやすい猫の特徴は
- 性格(気が弱いなど)
- 性別(オス猫に比べ力が弱いなど)
- 去勢避妊手術をしてあるかどうか(してあると攻撃性が低くなる)
といったことがあげられます。
この特徴を見てわかるように、いじめられ猫になりやすいのは性格的なことが関係していることが多く、体の大きさといった見た目的なことはさほど関係ないようですね。
なので、
体が大きくて力が強いのに気が弱いためにいじめられ猫になっている
ということは意外とよくあるようです。
ここに気をつけて!猫の上下関係に対しての注意点
猫の上下関係は人間のほどデリケートなことではありませんが、それでも飼い主さんには少し気をつけておくべきことがあります。
最後にその辺についての注意点を解説しておこうと思います。
順位が上の猫も下の猫もストレスに気をつけておこう
上下関係があると、上の猫が下の猫に対して威嚇をしたりときには暴力を振るったりすることもあります。
そのため飼い主としては被害を受けている下の猫だけがストレスを感じているだろうと思いがちです。
しかし、上の猫も何かストレスを感じているからこそ下の猫に対して高圧的な態度をとってどうにか発散させようとしているということもあるでしょう。
また、そういう場面に出くわしたときにかわいそうだからと下の猫にだけかまうようなことをすると、嫉妬心からよけいに暴力的になったりすることもあるので注意しましょう。
子猫が独り立ちするまでは母猫の体は洗わないでおこう
まだまだ母猫のおっぱいが必要な子猫の場合、無駄な争いから体力の消耗を防ぐために最初に授乳した乳首がその子猫専用の乳首になるということを言いました。
では、子猫同士で「この乳首は自分のであの乳首は他の子猫の」ということはどうやって区別していると思いますか?
正解は”ニオイ”
子猫は最初に飲んだ乳首に自分のニオイをつけて専用にしているんです。
となると、もし母猫の体をシャンプーしてしまうとどうなるでしょう?
子猫がつけたそれぞれのニオイが落ちてしまい自分が飲む乳首がどれかわからなくなってしまいますよね。
そのため、乳首をめぐって子猫同士で争いが起きるようになって無駄な体力を使わせることになり、子猫の成長に影響が出る可能性もあります。
子猫たちが立派に成長して独り立ちするまでは母猫の体、特にお腹の方は洗わないように気をつけておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫の上下関係」についていろいろと解説してみました。
人間の世界ほどではないですが、猫の世界にも上下関係は存在していましたね。
ただ、猫の世界の上下関係はお互いが穏やかに生活するため程度のものであって、必要以上にマウントをとったり相手を蔑んだりするようなものではありません。
猫より賢いはずの人間でもそういうところは猫から学ぶべきなのかもしれませんね。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。