こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事では
猫の予防接種の種類とかかる費用、予防接種による副作用
について触れてるニャ!
「猫の予防接種っていくら払えばいいんだろう?」
猫の予防接種を初めてするときに必ず考えてしまうことだと思います。
また、何回か予防接種をしている方でも
「いつも同じ予防接種だけど他の種類はどのくらいになるんだろう?」
って考えることもあるでしょう。
猫の予防接種って動物病院の先生に勧められるままにやってしまいがちで
「どの病気を予防できる」
「それぞれどのくらいの費用がかかる」
といったことを細かく気にしたことってないんじゃないでしょうか?
...自分は気にしたことありませんでした(笑)
そこで今回は
- 猫の予防接種にかかる費用はどのくらい?
- 予防接種による副作用の危険はあるの?
ということを解説させていただこうかなと思います。
「受けているからとりあえず大丈夫でしょ」
と思わずに、内容までしっかり把握しておきましょう。
ちなみに、猫が一般的にかかりやすい病気と言われているものについてはこちらで解説していますのであわせて参考にしてみてください。
猫の予防接種にかかる費用はどのくらい?
猫の予防接種は
予防する病気の数や動物病院によって値段が変わっていきます。
また、
”病気の予防”であって病気で診察を受けたわけではないということで「保険の対象外」になっている保険が多いです。
受けれる予防接種としては次の5種類となっています。
- 1種(単体)ワクチン
- 3種混合ワクチン
- 4種混合ワクチン
- 5種混合ワクチン
- 7種混合ワクチン
ウチの猫の場合は
5種混合ワクチンを接種しています(14歳時点)
これの前までは7種混合ワクチンを接種していたのですが、とても健康な猫で猫風邪にすらかかったこともないので5種混合ワクチンにしました。
ワクチンを接種するとこういう
「ワクチン接種証明書」
がもらえます。
これは大事に取っておきましょう。
公共の場でペットが多く集まるような場所、例えば災害時の避難所などはこのワクチン接種証明書がないと入れないことがあるのニャ!
では、それぞれのかかる費用と合わせて予防できる病気も紹介していきましょう。
1種(単体)ワクチン
「1種(単体)ワクチン」は
概ね猫エイズに対する予防接種となります。
かかる費用はおよそ3,000円~5,000円くらいです。
- 猫エイズウイルス感染症
- 猫白血病ウイルス感染症
- 狂犬病
単体ワクチンとして3種類ありますが「猫白血病ウイルス感染症」は4種混合ワクチンでも接種できます。
しかし、「猫エイズウイルス感染症」は他の混合ワクチンに含まれることがなく、単体ワクチンしかありません。
また、「狂犬病」に関しては”海外へ行くときに接種することを義務付けられる”ことがあります。
3種混合ワクチン
「3種混合ワクチン」は
猫の病気の中でも感染しやすく、蔓延している地域が多い3つの病気に対しての予防接種です。
完全室内飼いでも受けた方がいい重要なワクチンなので
「コアワクチン」
とされていて、だいたいこの3種混合を受ける場合が多いです。
かかる費用はおよそ3,000円~7,000円くらいです。
- 猫カリシウイルス(1つの型を接種)
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
「猫カリシウイルス」「猫ウイルス鼻気管炎」はいわゆる「猫風邪」と呼ばれる病気のことです。
「猫カリシウイルス」の予防接種は”いくつかある型の中から1つの型を接種”するようになるのニャ!
4種混合ワクチン
「4種混合ワクチン」は
3種混合ワクチンにプラスして「猫白血病ウイルス感染症」も入っている予防接種です。
かかる費用はおよそ4,000円~8,000円くらいです。
- 猫カリシウイルス(1つの型を接種)
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
- 猫白血病ウイルス感染症
「とても感染力が高く、蔓延している地域の多い3つの病気」
+
「猫白血病ウイルス感染症」
を予防することができます。
外に出ることがある猫の場合は、4種以上を受けていた方が良いと思われるのニャ!
5種混合ワクチン
「5種混合ワクチン」は
4種混合ワクチンにプラスして「猫クラミジア感染症」が入っている予防接種です。
かかる費用はおよそ5,000円~10,000円くらいです。
- 猫カリシウイルス(1つの型を接種)
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
- 猫白血病ウイルス感染症
- 猫クラミジア感染症
「猫クラミジア感染症」は
”人獣共通感染症”のひとつでもありますので、まれに人間へ感染することもある病気です。
野良猫が多いような地域で外に出ることがある猫の場合は、もしものことを考えて5種混合ワクチンを受けておいた方がいいかもしれません。
7種混合ワクチン
「7種混合ワクチン」は
5種混合ワクチンにプラスして「猫カリシウイルス」のいくつかある型の中から3種類の型を入れている予防接種です。
かかる費用はおよそ7,000円~13,000円くらいです。
- 猫カリシウイルス(いくつかある型の中から3種類の型を接種)
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
- 猫白血病ウイルス感染症
- 猫クラミジア感染症
7種混合ワクチンでは、いくつかの型があり感染力の高い
「猫カリシウイルス」
から”3つの型”の予防ができます。(4種混合、5種混合では1つの型のみ)
「猫カリシウイルス(猫風邪)」になりやすい猫は7種を受けて予防しておいた方が良いと思われるのニャ!
予防接種による副作用の危険はあるの?
ワクチンは限りなく弱くしたり、不活性化した病原体でつくられているので、猫にとっては
異物を体内に入れられている
ことになります。
そうなると怖いのが過剰反応による
「副作用」
ですよね。
猫の予防接種による副作用は、接種した次の日には治っているものが多いですが、中にはすぐに処置をしないと危険なものもあります。
ここでは予防接種後に起こる副作用にはどんなものがあるかを解説していきます。
予防接種後は猫の体調を注意深く観察しておくようにしましょう。
予防接種直後で起きる副作用
予防接種直後にみられる副作用です。
予防接種をした後はしばらく病院内かその近くにいて症状がでないか様子をみましょう。
予防接種後10分~1時間以内に出てくることがある副作用で
「アナフィラキシーショック」
というものがあります。
人間でも起きる症状で、毎年「命を落とした」というようなニュースを聞くと思うのニャ!
副作用の中では最も警戒しておかなければならないもので、すぐに処置をしないと命を落とすことになる危険な副作用です。
- 虚脱
- けいれん
- 呼吸困難
- 低血圧
- 低体温
- 嘔吐
予防接種後1時間~12時間以内で起きる副作用
予防接種後から”1時間以上”が経ったときにあらわれることがある副作用です。
すぐに動物病院へ引き返しましょう。
- じんましん
- 顔が腫れる
- 皮膚が赤くなる
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱
これらの症状が予防接種後
”1時間~12時間以内”
にあらわれたら、すぐに動物病院へ連絡してアレルギーを抑える処置をしてもらいましょう。
予防接種後から1日以上で起きる副作用
予防接種後から”1日以上たって”あらわれる副作用です。
あまり酷くない場合は、緊急性がなくその場限りのものであることが多いので安静にさせて様子を見ていれば治ると思います。
- 元気がない
- 食欲がない
- くしゃみや鼻水
- 下痢
- 嘔吐
- 「いつまでも治らない」
- 「どんどん酷くなる」
といった場合には、動物病院へ連絡して連れていくようにしてください。
ワクチン反応性(誘発性)肉腫
予防接種をしたときにものすごく低い確率(10,000頭に1頭の割合)で起こってしまう「ワクチン反応性(誘発性)肉腫」という病気があります。
予防接種で注射をしたところに”しこり”ができてくる病気です。
3か月くらいでしこりが小さくなり、消えてしまえば問題ないのですが、
- 3か月たっても消えてない
- 3か月以内にしこりが2㎝を超えるくらい大きくなっている
- 1か月くらいで大きくなっている
といった場合には
悪性腫瘍(がん)になっている可能性が高い
ので手術をして切らなければならなくなります。
また、”再発しやすいため治療するのが難しい”といわれています。
原因についてはいろんなことが考えられてるけど、確実なものは今のところわかっていないようなのニャ!
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫の予防接種にかかる費用と副作用」について解説させていただきました。
まとめとしては
- 猫の予防接種は単独ワクチンから7種混合ワクチンがあり、およそ3,000円~13,000円くらいかかる
- 予防接種による副作用はでアナフィラキシーショックの症状があらわれたらすぐに処置をしてもらう
- 接種後12時間以内に副作用の症状があらわれたらすぐにアレルギーを抑える処置をしてもらう
- ワクチン反応性(誘発性)肉腫というものすごく低い確率であらわれる病気がある
といった感じでしょうか。
感染症を防ぐためには必要なことですが、副作用は怖くもあります。
「猫のためには何がいちばん良いか」をもう一回考えてみましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。