こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
猫を飼っていくうえで困ってしまう行動のひとつとして
「いろんなところで爪とぎをしてしまう」
ということがあげられます。
持ち家だったらまだいいですが、借りているマンションやアパート、借家などに住んでいる方は、引っ越しなどで出ていく際に、どれほど修理費がかかってしまうかわかりません。
そんな事態にならないためにも「猫の爪とぎ」はしっかり予防策をとりたいですよね。
そこで今回は
- 猫に爪とぎを教えるときの3つのポイント
- 爪とぎをしてほしくない場所の対策
を解説させてもらおうかなと思います。
爪とぎの猛威から家を守るために予防策をきちんとやっていきましょう。
猫に爪とぎを教えるときの3つのポイント
まず、初めに言っておかなければいけないのは
基本的に「爪とぎをやめさせることはできない」
ということです。
爪とぎは猫にとって本能的な行動のひとつであり、自分の縄張りの主張(マーキング)、ストレスの発散などいろんな意味合いがあります。
そんな本能的な行動をいくらしつけたところでやめさせることなんてできないですし、無理にやめさせようとしても猫にも人にもストレスが溜まっていくだけです。
そこでやめさせるのではなく上手に付き合っていくという方向に考え方をシフトしていきましょう。
そこで、猫に爪とぎを教えるポイントとしては
- 爪とぎ器を用意してあげる
- 爪とぎをしていい場所をつくってあげる
- 指定した場所で爪とぎをするようにしていく
の3つとなります。
やることは難しくはないですが、猫に覚えてもらうまでには根気が必要かもしれません。
くじけず頑張っていきましょう。
爪とぎ器を用意してあげる
まずは爪とぎ器を用意してあげましょう。
サイズ的には、猫は爪とぎ中に伸びをしてストレッチをしていることが多いので体が十分に伸ばせるくらいがいいでしょう。
また、猫が思い切り爪とぎをしても動かず、安定しているようだとベストですね。
爪とぎの種類も重要です。
猫によって爪とぎしやすい好みの素材が違ってきます。
爪とぎ器の素材については後で解説しますが、猫の好みに合った素材のものを見つけてあげましょう。
と言っても「爪とぎ器の好みなんてわからない」ってなりますよね。
こればっかりは猫に試してもらうしかないですが、今すでに家の中で爪とぎの被害にあっているものがある場合はそれがヒントになると思います。
ソファでしているようなら布製の爪とぎ器、柱でしているようなら木製の爪とぎ器といった感じで猫の行動から好みを調べてみましょう。
爪とぎをしていい場所をつくってあげる
次に爪とぎをしていい場所をつくってあげましょう。
いちばん良い場所なのは、意外にも人間の目が常に集まるような場所です。
テレビの横とか頻繁に出入りがあるドアの近くといったところが良いと思います。
その理由に猫の爪とぎは自己アピールの意味合いもあるからです。
飼い主の見えるところで爪とぎをして「もっとかまってほしい」とアピールしているんです。
後は、猫が落ち着けるような所、猫がごはんを食べている場所の近くといった所が候補にあがります。
指定した場所で爪とぎをするようにしていく
爪とぎ器を用意して爪とぎ場所も確保できました。
では、最後にその場所で用意した爪とぎ器を使ってもらうようにしていきましょう。
爪とぎ器を使ってもらうには
猫を爪とぎ器の前に連れていきましょう。
↓
飼い主さんがまず「ここでこうやるんだよ」という感じで爪とぎ器で爪をとぐお手本をしてあげます。
↓
猫の両前足を優しく持って爪とぎ器にあて、爪をとぐ仕草をさせてあげます。
(爪を出して引っかかることを確認させたり、肉球を優しくこすりつけて爪とぎ器にニオイをつけるようにしましょう)
↓
別の場所(家具や柱など)でした場合はすぐに爪とぎ器の場所へ連れて行って、同じように爪をとぐ仕草をさせてあげます。
↓
根気よく繰り返しやっていくことで自分のニオイがついた爪とぎ器でやるようになっていきます。
そうしていく中で、猫が爪とぎ器で爪をといでいたときはしっかり褒めてあげることが大事です。
逆に覚えた後でも不意に他の場所で爪とぎをしてしまうこともあります。
しかし、そんなときでも絶対に怒ってはダメです。
猫は何で怒られているのかわからないのでストレスになったり、あなたに不信感を抱いたりしてしまいます。
ちゃんとできたときはしっかり褒めてあげて、できなかったときはすぐに爪とぎ器の前へ連れていくようにしましょう。
爪とぎをしてほしくない場所の対策
猫に爪とぎを教えることに成功しても不意に本能から違う場所でやってしまうこともあります。
それはもう猫の本能ですから、責めることはできません。
そんなときのために、どうしてもしてほしくない場所には対策を施しておきましょう。
壁などは保護シートやプラスチック板などでカバーをする
壁紙が貼ってあるような爪をたててほしくないような所は透明の爪とぎ防止用シートが売ってあります。
透明なためそんなに目立たず、見栄えが悪くなるといったこともないですし普通に汚れ防止としても使うことができます。
値段も1000円~2000円くらいとそこまで高いものでもないですので考えてみてはいかがでしょう。
もしくは、100均などで買えるプラスチックの板のような表面がツルツルしたようなものを貼っておくのもいいと思います。
障害物を置いていけなくする
保護シートが貼れないような所では、観葉植物やマガジンラックといった爪とぎができないような家具を周りに置いてそこの場所を封鎖してしまうという手もあります。
爪とぎをするのに居心地が悪くなる場所にしてしまえばあきらめるようになるでしょう。
ただし、観葉植物を置くときは、猫にとって有害なものじゃないことを確かめてから置くようにしましょう。
爪とぎ防止スプレーなどを使う
保護シートを貼ったり、障害物を置いたりと、「そんな手間のかかることはめんどうくさい」という方には、爪とぎ防止スプレーなどの猫を寄せ付けないものを使うという方法もあります。
猫が嫌う柑橘系などの匂いがするのが多く、人間が臭いと感じるものではないので部屋が臭いということにはならないと思います。
ただ、猫が匂いに慣れてしまうといったこともあるため、確実性はあまり高くないかもしれません。
それに、猫の嫌いな匂いをさせておくというのは猫に余計なストレスを与えてしまうことになるので使うときは注意しましょう。
猫の爪を切る
「部屋をあまりいじりたくない」「そんなことをするのは正直めんどうだ」
という方は、完全室内飼いであれば猫の爪自体を切ってしまいましょう。
猫の爪とぎには爪のお手入れの意味もあるので、先にこっちからお手入れしてあげましょうということです。
切ると言っても先のとがった部分だけを切るのでそこまで手間ではありません。
爪を切っておけば、壁や家具で爪とぎをされても最小限の被害で抑えられますし、もし遊んでる最中などで不意にひっかかれたりしてもケガを防ぐことができます。
ただし、猫によってはものすごく怒って暴れる猫もいますので十分注意してください。
自分では切れないという方はトリミングサロンか動物病院で切ってもらうこともできます。
猫の爪とぎ器の種類
猫の爪とぎ器には大きく分けて4種類の材質のものがあります。
それが
- ダンボールタイプ
- 麻縄タイプ
- カーペットタイプ
- 木材タイプ
の4種類です。
猫によって好みが違いますので素材や形は慎重に選び、気に入ってもらえる爪とぎ器を見つけてあげましょう。
ダンボールタイプ
爪とぎ用としては最も多く、ちょっとしたペットコーナーなどでも見かけることがあります。
爪が引っ掛かりやすく爪とぎがしやすいので好んで使う猫も多いと思います。
飼っている猫の好みがまだわからないときは、まずダンボールタイプから試してみましょう。
価格も安く軽いので設置しやすいのですが、ゴミが出やすく消耗が早いというのがデメリットです。
しかし、最近ではゴミの出にくいものなども出てきているし、交換時には燃えるゴミとして捨てれるので処理はカンタンです。
麻縄タイプ
麻縄タイプの爪とぎ器は丈夫でゴミが出にくいものが多く、また感触が木に近く猫が思い切り爪とぎをしても大丈夫なようになっています。
また、麻縄を自分で買ってくればどこにでも巻き付けることができるので、柱の保護で使ったりもできます。
しかし、中には麻の独特のニオイを嫌う猫もいたり、古くなってくると細かいゴミが出るようになるので買う際には気をつけましょう。
カーペットタイプ
カーペットタイプは爪とぎ器にカーペットと同じ素材を張り付けているものです。
爪とぎのゴミが出にくく、耐久性も強いものが多いです。
ダンボールタイプや麻縄タイプが好みじゃなかった猫に試してみてください。
中には、裏にマジックテープや滑り止めなどがついていて、柱に巻き付けたり床に敷いて使ったりするものもあります。
ただし、家でカーペットを床に敷いている場合、猫が爪とぎとの区別ができず、家のカーペットで爪とぎをしてしまうことがあるので注意しましょう。
木材タイプ
天然木材を使った爪とぎです。
猫が爪をとぐのにいちばん自然に近く思い切り爪をとぐことができます。
木材の表面を磨いた後にギザギザの線を入れて猫が爪をとぎやすくしているものが多く、変に爪が引っ掛かってしまうこともありません。
他の素材より耐久性もよく、高級感があるので普通に置いてても見栄えが悪くありません。
ただ、他の爪とぎ器に比べるとかなり高いです。
「猫が見向きもしなかった」という事態になってしまうと悲惨な目にあってしまいます。
猫が気に入って使うようであっても、それなりにゴミが出てしまうので掃除に大分手間がかかります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫に爪とぎを教えるときの3つのポイントと爪とぎをされないようにする対策を解説させていただきました。
この記事の内容をまとめると
- 本能からくる行動のため、猫に爪とぎをやめさせることはできない
- 爪とぎをしていい場所をつくってあげるなどをして上手に付き合っていくことが大事
- 爪とぎをされたくない場所には保護シートを貼ったり、障害物を置いたりして対策する
- 完全室内飼いであれば猫の爪を切ってしまった方がいい
- 爪とぎの種類は「ダンボール」「麻縄」「カーペット」「木材」の4種類がある
といったところでしょうか。
爪とぎは猫の本能的な行動です。
無理にさせないようにしたりするとストレスになってしまいます。
といってほったらかしにしてしまうのもこっちが困ります。
猫も人も暮らしやすいように上手に付き合ってみてください。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。