こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫が高いところに好んでいる理由
- 猫と高いところに関する注意点
猫って
「常に上を目指している動物じゃないですか?」
あっ!純粋に高さの問題です(笑)
猫って気がつくと部屋の中のいちばん高いところにいてこちらを見下ろしていたりしますよね。
まるでこちらを監視しているかのように。
「何でいつもわざわざ高いところに行くのでしょう?」
「何か理由があるのでしょうか?」
じつは、そこには遺伝子に組み込まれた3つの本能があったんです。
ということで今回は
- 猫が高いところが好きな理由 ~3つの本能~
- 猫が高いところに登るときの注意点
について解説をさせていただこうかなと思います。
猫が高いところが好きな理由を知ると「なるほどね~」と思うはずです。
...街中の監視カメラも猫型にすれば自然な感じで風景に溶け込みそうですよね(笑)
猫が高いところが好きな理由~3つの本能~
猫が高いところを好む3つの本能とは
- 安全
- 快適
- 優位
の3つです。
では、それぞれ詳しく解説していきましょう。
高いところは安全・安心
猫は群れをつくらず単独で生活している動物です。
しかし、体は他の動物と比べても小さい部類に入ります。
つまり猫は
「群れをつくらず1匹でいる体の小さな動物」
ということになりますが...これは他の動物から襲われやすいですよね。
そこで、高いところに位置することにより
”敵からは見つかりにくくこちらからは見つけやすい”
という状況をつくりだしているんです。
これなら例え見つかったとしても地上にいる敵に襲われてしまう可能性は低いですしね。
また、猫は肉食動物です。
獲物となる対象は自分よりも体の小さい「ネズミ」などの”小動物”です。
そんな小さいのを普通に探したのでは見つけにくいですよね。
そこで、高いところから周囲を見渡すことで
”獲物となる小動物を見つけやすくなる”
というメリットもあります。
猫の目はあまり良くありませんが、耳と鼻はとても優れています。
その高性能レーダーを高い位置で使うことで、より周囲の状況を把握することができ、
「左、○○m、ネズミの巣穴発見!」といったことができるんです。
最後に、地上にいるより高いところにいた方が
”ノミやダニなどの寄生虫が少ないため”
だと言われています。
ノミは体長の何倍もジャンプできると言われていますが、元が小さいので跳べてもせいぜい30㎝くらいです。
そのため、ノミもダニも地上近くで繁殖します。
高いところにいれば猫には触れる機会も少ないということです。
ただ単純にここが快適なんです
夏場に「暑い!」、真冬に「寒い!」といったとき、
猫のいる場所に行くと案外快適だったりしませんか?
じつは猫って
快適な場所を探す名人(名猫?)
なんです!
家で飼っている猫の場合は
「夏には障害物が少なく風通しが良い」
「冬は上のほうに暖かい空気がたまる」
ということを知っているためいつも快適な高いところを好む、ということです。
また、高いところから見下ろすことで
”飼い主であるあなたの位置が常に把握できるためリラックスできる”
とも言われています。
自分の方が立場が上なんだぞ
猫はあまり上下関係を築かない動物と言われています。
そのため、飼い主に従順な犬と違って「気まぐれ」や「マイペース」などのイメージを持たれています。
しかし”まったく無い”というわけでもなく、自由に見える猫社会の中で数少ない上下関係のサインというのが
「より高い位置にいるものの方が立場が上」
ということです。
多頭飼いをされている方ならわかるかもしれませんが、だいたい
- 「先住猫」
- 「年齢が上の猫」
- 「強い猫」
のほうがキャットタワーなどでいちばん上のポジションを陣取ってくつろいでたりしませんか?
また、猫同士のケンカのときでも
強い猫は上から見下ろし、弱い猫は地面スレスレまで姿勢を低くしている
といった光景を目にするでしょう?
あれも”高い、低い”の上下関係の表れなんです。
野良猫の世界では
最初に来た猫が高いところでくつろいでいても地域のボス猫など強い猫が来たときにはその位置を譲る
といったこともあるそうです。
まさに「頂上は王様のイス」ですね(笑)
猫が高いところに登るときの注意点
「高いところ大好き」な猫ですが、時にはその本能があだとなってしまうこともあります。
続いて、猫が高いところに登るときの注意点を解説していきましょう。
猫にとっては”安心”でもこっちにとっては”ハラハラ”です。
登るのは好きで得意なのに降りるのは苦手なの?
猫は
木などに登っていくのは得意なんですが、じつは降りるのは苦手
なんです。
これは、猫の”爪の構造”にも理由があります。
猫の爪は”カーブしてカギ状の形”になっています。
この形は登るときにはしっかりと食い込んで引っかかるため問題ないんですが、降りるときになると引っかかりが悪く不安定になってしまいます。
また、猫は人間のように後ろ向きに降りることが難しいです。
こういった理由から、登ったはいいが降りられなくなるといったことが意外とあるんです。
子猫やシニア猫には段差を低くしてあげよう
高いところに登って降りられなくなるのは、
特に「子猫」や「シニア猫」の場合に注意が必要です。
子猫はまだ未熟なため、何も考えずに勢いにまかせてどんどん登って行ってしまいます。
気がついたときには、とても自分では降りることができないところまで登ってしまって動けなくなっていることもよくあります。
シニア猫の場合は足腰が弱ってきているため、登るときなどに落ちてしまいケガをすることが多いようです。
また、家の中にキャットタワーを設置している場合には、普通の段差では足が引っかかってっしまったり、上手く登れなかったりすることがあります。
「スロープ」や「階段」をつけてあげるなどして登り降りしやすくしてあげましょう。
ビックリして高いところに逃げ登ったときは落ち着くまで待つ
「大きな物音」や「知らない人との遭遇」など
猫が何かにビックリして逃げるときにはとりあえず高いところに登って安全を確保しようとします。
その後、降りようとしたときも
まだ頭がパニックになっていることもあり上手く降りられないことがあります。
パニックになっている猫を捕まえて降ろしてあげようとすると反射的に引っかいたり噛みついたりすることがあるので気をつけましょう。
そんなときには猫がビックリした原因を取り除き、猫が落ち着くまで待ってから優しく誘導してあげるようにしましょう。
ノラ猫や地域猫など、屋外にいる猫を助けようとしたときにやられることが多く、特にノラ猫の場合は引っかかれたり噛まれたりすると感染症になってしまうこともあるので注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫が高いところが好きな理由」についてを解説させていただきました。
猫と高いところについてまとめると
- 猫が高いところに登るのは「安全」「快適」「優位」の3つの本能から
- 猫は高いところに登るのは得意だが、降りるのは苦手
- 子猫やシニア猫には特に注意をしてあげる
- 高いところに登ってパニックになっている場合は落ち着くまで待つ
といったところでしょうか。
猫が高いところにいるのは祖先から伝わる本能だということがわかりましたね。
人間にとって”高いところは危険”という認識ですが、
猫にとっては”高いところは安全”と、まるで真逆の認識です。
ただ、高すぎるところが危険なのは共通しているので安全対策はきちんとしておいてあげましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。