こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫の爪の構造
- 猫の爪に関することとお手入れの仕方
「爪、異常なし。戦闘準備O.K 」
猫の爪って普段は見えないのであまり気にしていないのですが、
使っている姿を見ると、あまりの野性的な一面に
「あぁ、やっぱり狩猟動物だな」
ということを感じてしまいます。
しかし、
「猫に爪がある意味って何だと思いますか?」
「猫の爪ってどんな構造になっているか知っていますか?」
「自由に出したり引っ込めたり、どうやっていると思いますか?」
ウ~ン...よくわからない。
ということで今回は
- 猫の爪は最大の武器
- 猫の爪に関する意外なこと
- 猫の爪のお手入れをしてあげよう
について解説させていただこうと思います。
爪のことをもっと知って、猫の知識を貯めこんでいきましょう。
猫の爪は最大の武器
猫に爪がある理由は
- 「獲物を狩る」
- 「自分の身を守る」
といった、”武器”としての意味が強くあります。
切れ味は鋭く「猫と遊ぶ中で手にケガをしてしまった」ということも少なくないと思います。
そんな猫の爪ってどんなふうになっているのか迫ってみたいと思います。
出し入れ自由な”侍の刀”
猫の爪は自由に出したり引っ込めたりできるようになっています。
その様はまるで”鞘に納められた侍の刀”のよう。
「一度鞘から解き放たれれば、その前に立つものは無事では済まない」
そんなカッコイイ感じですが、いったいどんな仕組みで出し入れしているのでしょうか?
猫の爪は普段、図のように爪につながる靭帯
「弾性靭帯(だんせいじんたい)」が前に出ないように爪を引っ張っています。
画像引用:【構造】猫の爪が出し入れされる仕組みなじめばきまま https://cmqblog.com/cat-claw-work/
そして、”狩りをする”ときや”木に登る”という場面になると、爪の下についている
「深趾屈筋腱(しんしくっきんけん)」
というケーブルのようなものを上に引っ張ることで侍が刀を抜くように爪が飛び出してくるという仕組みです。
画像引用:【構造】猫の爪が出し入れされる仕組みなじめばきまま https://cmqblog.com/cat-claw-work/
引っ込めたいときは、筋肉を緩めれば靭帯の引っ張る力で元の位置に納まるようになっています。
刀を鞘に納刀するようなものですね。
猫の爪はカバー付き
猫の爪は”2層構造”になっていて、普段私たちが見ているのは外側の部分です。
よく見ると根元がピンク色になっていると思いますが、そこが内側部分です。
内側部分のことを「クイック」と言い、中には「神経」と「血管」が通っています。
外側の部分が内側のクイック部分を保護カバーのように覆って生えています。
人間でいうと、
外側が伸びた爪部分、内側のクイックが肉爪の部分
といった感じですね。
猫の爪とぎは”研ぎ澄ます”のではなく”剥がす”
猫の爪とぎ。
「爪とぎ」って言うくらいですから、刃物を研ぐように切れ味をよくしていると思いますよね。
だけど、違うんです。
猫の爪はカンタンに言うと「使い捨て」です。
先がすり減って丸くなったような切れ味の悪い爪は捨てて、新しい爪を使うようにしていきます。
なので、猫がやっている爪とぎは
「爪を”研いでいる”のではなくダメになった爪を”剥がしている”」
ということなんです。
猫の爪は前に伸びるのと同時に、中から新しい爪も伸びてきていてミルフィーユみたいに何層にもなっています。
古くなった爪は爪とぎによって剥がし、いつも新しい爪が使えるようにしています。
「ひとつひとつを職人が丹精込めてつくるもの」
ではなく
「機械で次から次へと量産していくもの」
に近いですね。
特徴的なカギ爪
猫の爪は「特徴的なカギ爪の形」をしていますよね。
この大きくカーブしたカギ爪で人間が指で握るように、”獲物をしっかりとキャッチ”して逃がさないようになっています。
また、カギ爪の構造は縦の力にとても強いので、”木を上るときのフック”としても活用されています。
猫の爪に関連する意外なこと
猫の爪についてその機能や構造を解説してきましたが、続いては「爪に関するちょっと意外なこと」というのを紹介していこうと思います。
登ったはいいけど降りられません
「猫の爪はカギ爪になっている」と言いましたが、その大きくカーブした形は木などを”登る”ときには力を発揮しますが、”降りる”ときにはとても使いにくいです。
そのため、
木に登ったはいいが降りられなくなっている
というのをたまに見かけます。
ニュースなどでも、
「どうやって登ったの?」
っていうようなところに登って降りられなくなり、警察が救出しているのをたまに見ますよね。
猫の手にも利き手がある
人間に利き手があるように、猫にも利き手(利き脚?)があります。
人間のように個人で右利きか左利きかということではなく、”性別の違い”が利き手に関わってくることが多いようです。
その利き手ですが
オスの猫は「左利き」
メスの猫は「右利き」
が多い傾向にあるそうです。
ただし、すべての猫に利き手があるわけではなく、両方の手を同じように使う
”利き手がない”猫もいます。
また、子猫のときには利き手は決まっていない猫が多く、成長して1歳ころになると利き手が決まってくるようです。
さらには「利き手があるかないか」ある場合には「どちらが利き手か」による性格の違いもあるようで、
利き手がある・・・積極的で友好的な傾向
利き手がない・・・消極的でやや怖がりな傾向
利き手がある場合には
「左利きよりも右利きの方がより積極的で、遊ぶのが好き」
といった傾向があるようです。
この性格判断は「利き手がどちらか」という性格の出方よりも、「利き手があるかないか」という性格の出方の方が強く連動していると言われています。
飼い猫の利き手はどっち?
あなたが飼っている猫が利き手があるのか、あるなら利き手はどっちかといったことを調べてみたくはありませんか?
- まず、猫の手が入るくらいの透明のビンを用意します。
- その中に猫の好きなおやつなどを入れて、猫がどちらの手を”最初に”使っておやつを取り出すかを見ておきましょう。
- それを5回~10回くらいやれば
「利き手があるかないか」
「利き手はどちらか」
がわかると思います。
※利き手の判断は”最初にビンに入れた方の手”を見て判断してください。
(右手を最初ビンに入れておやつを引き寄せ、左手で取り出した場合には右利きと判断)
利き手がある猫だと、ほとんどが利き手の方を最初にビンに入れると思います。
利き手がない猫だと、どちらかに偏らず平均的にどちらも使うと思います。
また、普段の生活を観察してみて
- 「トイレに入るのはどちらから入るか」
- 「階段などを上るときにどちらから踏み出すか」
といったことを調べておくとより正確にわかると思います。
ちなみにウチの猫(メス猫)は右利きでした。
猫の爪のお手入れをしてあげよう
猫を完全室内飼いしている家だと、
- 「家具で爪とぎをしたり」
- 「飼い主が引っかかれてケガをしたり」
といったことがあります。
外に出ないのなら、爪はあまり必要ではなくなってしまうので、爪を切ったりしてお手入れをしてあげましょう。
猫の爪とぎ
猫の爪とぎは本能からくる行動であるため、”止めさせる”といったことは難しいです。
また、爪とぎには
- 「ニオイをつける」
- 「ストレス発散」
- 「自己アピール」
といった他の意味もあります。
なのでいろんなところに爪とぎ器を用意してあげて、思う存分爪とぎをさせてあげるようにしましょう。
猫の爪切り
完全室内飼いでは爪を必要とする場面はあまりないです。
むしろ、爪が伸びていることで
- 「カーペットなどに引っかかる」
- 「不意にひっかかれてケガをする」
といった”マイナス面”の方が大きいかもしれません。
爪切り自体は爪の先っちょを少し切るだけで済みますが、
猫の足先は敏感な部分のため、イヤがって暴れられたりすることも多いです。
そのため、
失敗してピンク色の部分まで切ってしまい血が出てしまうといったこともあります。
気をつけて行いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫の爪の構造や爪についての意外なこと」などを解説させていただきました。
猫の爪についてまとめると
- 猫の爪は出し入れが自由
- 2層構造になっていて内側には神経や血管が通っている
- 爪とぎは爪を研ぐのではなくて剥がす行為
- 猫は木などを登るのは得意だけど降りるのは苦手
- 猫にも利き手がある
- 完全室内飼いの猫には爪のお手入れが必要
といったところでしょうか。
猫の爪は、普段カワイイ猫が見せる唯一といっていいくらいの、野生的な一面を出したパーツです。
爪を見ると、猫が獲物を追いかけ捕食するハンターであることを思い出させますね。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。