こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事では
猫の肛門腺絞りの必要性とやり方
について触れてるニャ!
あなたは
「猫の肛門腺絞り、できますか?」
”肛門腺絞り”って
「聞いたことはあるけどやったことはない」
という飼い主さんがほとんどだと思います。
自分もその中の1人でした。
そもそも「肛門腺絞り」って何なんでしょう?
やらないと何か良くないことでも起こるのでしょうか?
その辺のことが気になったので、いろいろと調べてみました。
ということで今回は
- 猫の「肛門腺絞り」って必要なの?
- 猫はお尻の穴が3つある?そもそも肛門腺って何?
- 3ステップですぐできる!猫の肛門腺絞りのやり方
について解説させていただこうかなと思います。
肛門腺絞り...やるとなると猫ではなく飼い主側にそれなりの心構えが必要なことでしたよ。
猫の「肛門腺絞り」って必要なの?
「猫の肛門腺絞り」
猫のお尻にある「肛門嚢」というところに溜まっている分泌液を絞り出してあげる行為ですが、
通常はウンチをしたときに一緒に排出されるので人為的に絞ってあげる必要性はありません
ただし、”通常”と言ったように猫の状況などによっては絞り出してあげた方がいい場合もあります。
その絞り出してあげた方がいいという状況とは
- お尻を床に擦りつけるように歩いている
- お尻を気にしてしきりに舐めている
- 過去に肛門腺に関する病気になったことがある
といった場合です。
1と2に関しては、
排出されるはずの分泌液が「出口が塞がっている」「固くなっている」「高齢で体が衰えている」などの理由から”排出されずに溜まってしまっている”可能性があります。
3に関しては、
1度肛門腺の病気になってしまうと”再発しやすい”ということで排出されにくくなっている可能性があるからです。
肛門腺が溜まるとどんな影響があるの?
では、何らかの原因で肛門腺が溜まってしまうとどういった影響があるのでしょうか?
猫のお尻の穴の左右斜め下に「肛門嚢」という袋状のものがあり、ここに分泌液が溜まっています。
この肛門嚢が何らかの原因で炎症を起こしてしまうと
「肛門嚢炎(こうもんのうえん)」
という病気になってしまいます。
さらにひどくなってしまうと分泌液を上手く排出することができず
「肛門嚢破裂(こうもんのうはれつ)」
という皮膚が破けて膿や血が出るような状態になってしまいます。
これらの治療には「肛門嚢の洗浄や抗生物質の投与」などをすることになるけど、状況によっては「肛門嚢を取る手術」をしなければいけなくなるのニャ!
そうならないためにも、定期的に動物病院で診てもらうなど普段から状態を確認しておくと安心です。
猫はお尻の穴が3つある?そもそも「肛門腺」って何?
「肛門腺」とは
猫のお尻の穴から左右斜め下(時計で言うと”4時”と”8時”の位置)にある肛門嚢に溜まる分泌液
のことです。
その分泌液は猫のお尻の穴の両サイドによく見ると小さい穴があり、ウンチをしたときにそこから一緒に出るようになっています。
なので、猫のお尻には「大砲と副砲」みたいな感じで穴が3つ存在しています。
肛門腺の特徴と出す意味
肛門腺の最大の特徴として
とにかく”クサい”です!
まだ、自分も肛門腺を知らなかったころ、ウチの猫のお尻が汚れていたのでウェットティッシュで拭いてあげたんですが、
刺激を受けた肛門に反応して肛門腺が勢いよくピュッと飛び出てしまい自分の手と服についてしまいました。
そのときにはもうクサすぎて、猫を放り出しあわてて服を脱ぎ捨て洗面所でこれでもかと手を洗いましたよ(笑)
他の特徴として
「肛門腺は猫ごとにニオイが微妙に違う」
と言われています。
そのため猫の間では
”個人を特定する身分証明”みたいな意味があるようです。
「初対面の猫がお互いにお尻を臭いあっている」のを見たことはないでしょうか?
あれは肛門腺のニオイを嗅いで
「私、こういうものです」
と名刺交換をしてお互いを確認しているということらしいです。
他にも、壁などにお尻をこすりつけてマーキングとして使うこともあったりと、鼻の良い猫にとってニオイで自己を主張する肛門腺は意外と重要なものなのニャ!
3ステップですぐできる!猫の肛門腺絞りのやり方
猫の肛門腺を絞ってあげることは自宅でもやれます。
続いては猫の肛門腺絞りのやり方を解説していきましょう。
やる手順としては3つしかありません。
しっぽを軽く持ち上げてお尻の穴をあらわにします
↓
親指と人差し指を使って肛門嚢の下の方からお尻の穴に向かって押し上げるように絞り出します
↓
お尻の穴の両サイドにある出口から分泌液が出てきたらで拭き取ってあげます
と、これだけです。
手順としては少ないですが、慣れるまでは上手くできないかもしれません。
また、出てきた分泌液はとってもクサいうえに洗ってもなかなかニオイがとれないのでゴム手袋などをしてやった方がいいでしょう。
では、カンタンに解説を加えていきます。
しっぽを軽く持ち上げてお尻の穴をあらわにする
まずは、
猫のしっぽを軽くに持ち上げてお尻の穴が見えるようにしましょう。
当然ですが、しっぽを強く握ってしまうと猫はイヤがります。
この段階で拒絶反応を出されてしまうとどうしようもありませんので、優しく持ち上げるようにして猫があまり気にならないくらいを心がけましょう。
親指と人差し指を使って分泌液を絞り出す
猫のお尻の穴から左右斜め下にある「肛門嚢」に親指と人差し指をあてます。
※肛門嚢はお尻の穴を中心に”4時方向”と”8時方向”の位置にあります(写真の赤マルの位置くらいです)
そしたら、
指で肛門嚢を圧迫しつつお尻の穴に向かって押し上げるようにして絞り出していきましょう。
このときお尻を触られることをイヤがる猫もいるので逃げられないように抱きかかえる感じで押さえておきましょう。
誰か手伝ってもらえる人がいるなら逃げないよう捕まえててもらうとやりやすいです。
「暴れてどうしてもできない」といった場合にはムリにやらずに動物病院などで絞ってもらうようにしましょう。
よりわかりやすいように肛門腺絞りをやっている動画があります。
参考にしてみてください。
【猫の肛門腺絞り】肛門腺の出口が分かれば絞れる!簡単な絞り方解説 - YouTube
分泌液が出てきたら優しく拭き取ってあげる
お尻の穴の両サイド、ほんとにすぐ横によく見ると分泌液が出てくる穴があります。
※写真の青マルの中に見える黒い点です
その穴から
絞った分泌液が出てきたら優しく拭き取ってあげましょう。
このとき、猫によっては刺激を受けたため勢いよく分泌液が飛び出てくることもあるのニャ!
顔を近づけたりすると大惨事になるかもしれないので要注意ニャ!
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫の肛門腺絞りの必要性とやり方」について解説させていただきました。
まとめとしては以下の通りです。
- 猫の肛門腺絞りは基本的にはやる必要はない
- 何らかの原因で肛門腺が溜まっている場合や過去に肛門腺の病気になっている場合には絞り出してあげなければいけない
- 「肛門腺」とは肛門嚢に溜まる分泌液のことでとてもクサい
- 肛門腺は猫によってニオイが違い、身分証明のような意味がある
- 肛門腺絞りは慣れるまでは難しいかもしれないので、ムリと判断したら動物病院などでやってもらう
猫のケアとしてはあまり馴染みのないものでしたが、万が一ということもあります。
自分で「必要ない」と判断せず、定期的に猫のお尻を気にかけてあげるようにしましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。