こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫の噛み癖を治すための方法と噛む理由や噛まれたときの対処法について
あなたの家では
「猫が急に噛みついたり家具を噛んだりすることありませんか?」
猫を飼っている人の中で意外と多くの人が
「猫の噛み癖」
に困っているようです。
遊んでいるときや撫でているときに急にガブッとやられたり、
物陰から急に飛び出して噛みついてこられたり
気がついたらいろんな家具をガジガジ噛んでいたり
そんなことされた日には...たまったもんじゃありません。
だけど「噛まないで」って言ったってわからないし、
下手なことをすれば余計に噛むようになってしまう。
「いったいどうやったら噛まないようになってくれるんだー!」
今回はそんな”困った”を解決するために
- 猫の噛み癖を治すための3つのポイント【人の手編】
- 猫の噛み癖を治すための3つのポイント【家具編】
- 猫が噛んでしまうのはどんな理由があるの?
- 猫に噛まれてケガしたときの対処の仕方
を紹介、解説させていただこうかなと思います。
猫にはきちんと噛み癖を治してもらって、平和な暮らしができるようにしていきたいですね。
ちなみに他の困ったに関しての対処方法はコチラで解説しています。
あわせて参考にしてみてください。
猫の噛み癖を治すための3つのポイント【人の手編】
猫の噛み癖を治すには、
「人間の手を噛むのは悪いこと」
というのを認識させ、覚えてもらわなければなければなりません。
しかし、猫に
「これはいいこと、あれは悪いこと」
と理解させるのは少し難しいですよね。
なので、猫自身が
「これをやるとイヤなことが起きる」
という感じで覚えていってもらうようにしていきましょう。
そういうことで、猫の噛み癖を治すための3つのポイントは
- 噛まれたら猫の目を見て「痛い!」と冷静に言う
- 噛まれたら遊ぶのを止めて無視をする
- 噛むのを止めさせるため、猫の嫌いな匂いのするものを塗る
となります。
ひとつずつ詳しく解説していきましょう。
噛まれたら猫の目を見て「痛い!」と冷静に言う
猫をなでたりしていると急に「ガブッ」と噛まれたりすることありますよね。
そのとき、慌てて手を引っ込めることはしないようにしましょう。
猫が動くものに反応してもっと噛みついてくるかもしれません。
そういうときは
冷静に少し大きな声で「痛い!」「ダメ!」と目を見て言う
ようにしましょう。
もしそれでも離さない場合は手を口の中へ押し込んでみてください。
噛まれたときに「痛い!」と言うと
- ビックリして離す
- 力を緩める、
- 離して舐めだす
といった行動をするようになるまで”噛まれるたび”に繰り返しましょう。
噛まれたとき離さないからといって、
猫を叩いたりするのは絶対にダメです。
信頼関係が崩れるだけでなく、人間の手に対する恐怖が芽生え”より噛みつく”ようになることもあるからです。
また、「痛い!」と言うときに、
名前を一緒に言ってはダメ
です。
イヤなことが起きている状況と名前を呼ばれていることが結びついて、
「名前を呼ばれることでイヤなことが起きる」
と思うようになってしまうからです。
少し根気がいるようになりますが覚えてくれるまではガマンするしかないです。
噛まれたら遊ぶのを止めて無視をする
遊んでいるとき、猫が興奮しすぎて思わず噛みついてくることがありますよね。
そんなときは
遊ぶのを急に止めて無視
してしまいましょう。
どれだけ「ニャ~」と催促されても無視!
さらにそのまま”遊んでいた場所から立ち去るようにする”ともっと効果的です。
これは猫に
「噛んだから遊んでもらえなくなった」
と思わせ、
「噛みつく」=「イヤなことが起こる」
と認識させることになります。
急に無視してその場から立ち去ってしまうのは少しかわいそうに感じてしまうかもしれませんが、猫に覚えてもらうためです。
心を鬼にして耐えましょう。
また、猫と遊ぶ際には飼い主さんの方で猫の興奮度合いを見ながら遊んであげるようにしましょう。
興奮しすぎる前に休憩をはさみ、一度猫を冷静にさせてからまた遊びを再開するようにすると噛むこと自体が無くなります。
噛むのを止めさせるため、猫の嫌いな匂いのするものを塗る
これは手を噛まれたときだけでなく、
電気のコードなど噛んだら危険なものに対しても効果的な方法
です。
猫は”柑橘系の匂い”を嫌う習性があるので、噛まれたときにそういう匂いをつけると猫はイヤがって噛むのを止めます。
すかさず噛んでもいい「ぬいぐるみ」や「タオル」などを代わりにあげましょう。
「手を噛むとイヤなことが起きる」
↓
「ぬいぐるみやタオルだと何も起きない」
↓
「じゃあ、こっちを噛もう」
となるので、噛むときにはぬいぐるみやタオルに噛みつくようになります。
また「電気コード」といった、猫がじゃれついて噛んでしまうと危険なものはそういう匂いをつけたり、カバーをしたりして近寄らせないようにすることが大事です。
特に子猫は好奇心からなんでも噛みついてしまうので注意しましょう。
猫の噛み癖を治す3つのポイント【家具編】
続いては、いろんな家具に噛みついてボロボロにしてしまう猫の噛み癖を治すためのポイントです。
家具に噛みついてしまうというときには猫の方で何か明確な欲求があることが多いですので、それらを満たしてあげるようにすると良いでしょう。
そこで家具を噛まないようにするための3つのポイントは
- 猫と思う存分遊んであげる
- 噛み応えのあるおもちゃを用意してあげる
- 家具を噛んでいるのを見かけたときは大きな声で叱る
といった感じになります。
こちらもひとつずつ解説を加えていきましょう。
猫と思う存分遊んであげる
最近では「完全室内飼い」で猫を飼うことが多く、家の中で刺激の無い生活を送ってしまいがちです。
そのため、猫の”好奇心”や”遊びたいという欲求”を満たしてあげるためにも猫と思う存分遊んであげるということはとても大事なことになります。
ただし、猫の場合は犬と違って体力が少なく長時間遊ばせてしまうと疲れ切ってヘトヘトになってしまいます。
1日の内で10分~15分しっかりと遊んであげれば十分ですので、猫の状態をよく確認しながら遊んであげましょう。
そうやって毎日しっかり遊んで満足した猫は家具を噛むということはしなくなるでしょう。
噛み応えのあるおもちゃを用意してあげる
子猫の場合、
永久歯に生え変わる時期になると「歯茎がムズムズしてかゆくなる」
ことから家具を噛んで気を紛らわせようとします。
また、大人の猫になった後も
猫の遺伝子にあるハンターの本能で「歯を鍛えるため」
に家具を噛んでしまうことがあります。
それらの欲求を満たしてあげるために、要は家具に代わって”しっかりと噛みつけるもの”があれば良いので、少し硬めのボールなど嚙んだり遊んだりできるものを用意してあげましょう。
家具を噛んでいるのを見かけたときは大きな声で叱る
これは人の手を噛んでしまうときと同じで
「噛むとイヤなことが起きる」と認識させるため
です。
ここで重要なことは
現行犯のときしかやってはならない
ということです。
手を噛まれたときと違って「知らない間に噛んでいた」という場合も出てくるでしょうが、後になって問い詰めて叱っても
「家具を噛んだ=叱られた」と結びつかない
ので、まったく効果もないうえにあなたに対する不信感だけが残ってしまうようになります。
猫が噛んでしまうのはどんな理由があるの?
噛みグセを治すためのポイントをいろいろ紹介してきましたが...そもそも
猫は何故急に噛みついたりするのでしょうか?
その理由を調べまわってみましたので、紹介、解説させてもらおうと思います。
遺伝子に眠る本能的なもの
猫が急に噛みつく理由としていちばん大きなことは
「本能的なもの」
ということらしいです。
猫はもともと”肉食動物”であり、同じネコ科のライオンやトラ、ヒョウなどもみな狩りをしますよね。
猫もその「ハンターとしての遺伝子」があるので、飼い猫でも外に出るような猫は、
食べるわけでもなく獲物を捕まえてきたりします。
そういうことから
- 「飼い主を獲物に見立てて噛みつく」
- 「手が動いたりすると狩猟本能が騒いで噛みつく」
- 「歯を鍛えるために家具に噛みつく」
という感じのようです。
ストレスによる「転嫁行動」
猫に
- 「ビックリするようなことがあってパニックになっている」
- 「何かイライラするようなことがある」
という状態になると
気持ちが爆発!たまたま近くにいたあなたに「ガブーッ!」
となってしまうようです。
これを
「転嫁行動(てんかこうどう)」
というのですが、まぁカンタンに言えば”八つ当たり”です。
気まぐれで自己中と言われる猫らしい理由ですね(笑)
病気やケガをしている
体のどこかが痛かったりすると触られるのを防ぐために、
「威嚇として噛む」
ということがあります。
見た目ではわからなくても
- 「骨が折れている」
- 「隠れたところにケガをしている」
- 「何かの病気でお腹などに痛みが出ている」
といったことが原因になります。
触ろうとするだけで怒って噛みつくなど、
よほどひどい状況の場合は動物病院へ連れていくことをオススメします。
飼い主のかまいすぎ
最初はなでられて気持ちよさそうにしている猫でも、ずーっとなで続けていたらそのうち急に「ガブッ」と噛みつく。
これはあなたがかまいすぎたために
「もういいよ!やりすぎだよ!」
ということのようです。完全にこちらの責任ですね(笑)
最初は気持ちよさそうにしていたとしても
「しっぽをパッタパッタ降り始める」
など”イライラのサイン”が出始めたらなでるのを止めましょう。
こちらでしっぽからわかる猫の気持ちについて解説しています。
猫に噛まれてケガしたときの対処の仕方
「猫に噛まれたー!」
それが甘噛みであればケガをすることはあまりないかもしれませんが、
- 「興奮しすぎて本気で噛まれた」
- 「噛まれたときに手を引っ込めてしまった」
といった場合には”ケガをする可能性”があります。
その場合の対処の仕方も紹介しておきますので参考にしてください。
小さなケガでも放置しておかないように
猫の口の中は
私たちが思っているより”雑菌”がいっぱいいます。
猫に噛まれたときにたとえ小さな切り傷とかであっても
「このくらいなら大丈夫だろう」
と放っておかずにきちんとケアをしましょう。
噛まれてケガをしたときはまず
「流水で傷口をしっかり洗い流す」
ようにしてください。
本気で噛まれて深い傷を負ってしまった場合は病院へ行きましょう。
その際「猫に噛まれた」ということをちゃんと伝えておくことを忘れないように。
猫に噛まれることで病気になる可能性がある
小さなケガでも放っておかないようにといったのは、
「噛まれる」
「ひっかかれる」
ことで人間が病気になってしまう可能性があるからです。
「人獣共通感染症(ズーノーシス)」
と言われるものですが、
動物から菌やウイルスが感染して病気になってしまう
というものです。
猫に噛まれたり、ひっかかれたりして発症する代表的な病気は
- 「猫ひっかき病」
- 「パスツレラ症」
- 「カプノサイトファーガ感染症」
- 「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)]
などがあります。
感染してしまうと、
- 「発熱」
- 「嘔吐」
- 「下痢」
といった症状が出ます。
中には敗血症などを引き起こし命を落としてしまう可能性のある病気もあります。
「人獣共通感染症」に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫の噛みグセを治すポイントと噛まれたときの対処の仕方」を解説させていただきました。
この記事の内容をまとめると
- 猫の噛みグセを治すには噛まれたときの対応が大事
- 噛まれたときには「叱る」「無視する」「嫌いな匂いをつける」といった対処法がある
- 家具を噛むときには「思う存分遊んであげる」「嚙み応えのあるおもちゃを用意する」「現行犯のときのみ叱る」といった対処法がある
- 猫が噛む理由として「本能」「ストレス」「病気やケガ」「飼い主のかまいすぎ」などがある
- 噛まれてケガをしたときは小さなケガでもちゃんとケアをする
- 「人獣共通感染症」という人が噛まれることで発症してしまう病気がある
といったところでしょうか。
猫の噛みグセを治すには繰り返しやって猫に覚えてもらわなければならないので、飼い主さんの根気が何より大切になってきます。
猫と飼い主がより良い生活が送れるように頑張っていきましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。