こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事では、
猫のカギしっぽが発生する原因と種類や特徴、飼うときに気をつけること
などについて触れてるニャ!
「カギしっぽ」
猫の折れ曲がったしっぽに対して呼ばれる名前ですが、じつはこのしっぽは古くから「幸運を呼ぶ」として普通のスラリとしたしなやかなしっぽよりも好まれているんです。
ちなみにウチの猫も
このようにカギしっぽの持ち主。
しかし、なぜ普通のしっぽよりカギしっぽの方が好まれるようになったのか、そもそもこういったカギしっぽが発生してしまう原因とは何なのか知ってますか?
ということで今回は
- 幸運を呼ぶ?不思議な猫のカギしっぽの由来とは?
- 猫のカギしっぽは1つじゃない!種類別の名称と特徴
- 痛みはある?カギしっぽの猫を飼うときに気をつけること
について解説してみようと思います。
この記事を読み終えるころにはあなたもカギしっぽの猫が愛おしくてたまらなくなる...かも(笑)
幸運を呼ぶ?不思議な猫のカギしっぽの由来とは?
不思議な形をしている猫のカギしっぽ。
幸運を呼ぶとも言われるそのしっぽはどうやって発生するのでしょうか?
まずはカギしっぽ発生の由来について解説していきましょう。
江戸時代から増えた!猫のカギしっぽ発生の秘密
「カギしっぽ」は他に「鍵尻尾猫」や「尾曲り猫」とも言い、その発生は
- 遺伝子による先天的なカギしっぽ
- 事故等による後天的なカギしっぽ
の2つに分けられます。
先天的な場合は遺伝子の変異が原因で、しっぽの骨(尾椎)が減少したり癒合したり変形したりして発生します。
後天的な場合は子猫のときに母猫に押し潰されてしまったり、ドアなどに挟まれたりなど事故や外傷が原因でしっぽが曲がってしまいます 。
海外ではカギしっぽは珍しいようですが、日本では意外とよく見かけてそう珍しくありませんよね。
その原因としては
- 江戸時代にオランダ船から東南アジアや中国南部の地域のカギしっぽの猫が長崎に住み着いた
- 江戸時代に長いしっぽの猫は年をとると「猫又」という妖怪になると信じられていたため、カギしっぽのような短いしっぽが好んで飼われていた
- カギしっぽは本来の猫のしっぽではないにも関わらず”優性遺伝”になっているので子供に遺伝しやすい
といったことがあるようです。
「幸運を呼ぶ」猫のカギしっぽがそう言われている理由とは?
猫のカギしっぽは昔から「幸運を呼ぶ」と言われています。
これは日本だけではなく海外でも言われていて、世界共通のようです。
そう言われるようになった理由としては
「日本や中国では”財産を守る錠前のような形をしている”からとされ、ヨーロッパでは”幸運を引っかけるかぎのような形をしている”から」
といったことがあります。
「幸運を呼ぶ」というのが真実かどうかはわかりませんが、猫が大事にされる要因となっているのならとても喜ばしいことですね。
カギしっぽであることで人間に大事にされるのなら、猫にとっても「幸運を呼ぶしっぽ」なのかもしれないのニャ!
猫のカギしっぽは1つじゃない?種類別の名称と特徴
カギしっぽと一口に言ってもその形状は様々。
さらにそれらは大きく分けて3種類に分類され、きちんとした名称もついています。
続いては、猫のカギしっぽの種類とそれぞれの特徴について解説していきましょう。
「キンク(折れ曲がり)タイプ」のカギしっぽ
よく見る一般的なしっぽが折れ曲がっているタイプですね。
ウチの猫もこのタイプです。
先天的になっていることもありますが、事故やケガなどが原因でなってしまうこともあります。
日本に多いのはこのタイプで、折れ曲がったしっぽが「幸運を引っかける」「財産を守ってくれる」などと言われ縁起が良いとされているのニャ!
キンクタイプのカギしっぽになりやすい猫としては、
- ミックス
- シャム猫
があげられます。
これは、カギしっぽになる遺伝子がそもそも優性遺伝する遺伝子のため、いろんな種類が混ざり合うミックスの猫に出やすいということと、野良猫に多いミックスは事故にあったりケガをする率が高く後天的になる猫が多いということがあげられるでしょう。
また、シャム猫の場合はタイ原産の純血種の猫なのですが、カギしっぽになる確率は日本のミックスの猫くらい高いと言われています。
ただし、タイでも「曲がっているカギ部分が長い猫ほど権威や運を呼び寄せる」と言い伝えられ好まれているそうです。
「ボブテイル(お団子)タイプ」のカギしっぽ
ボブテイルタイプのカギしっぽは日本語訳の”お団子”の言葉通り、しっぽが短く丸まった形になっているものです。
先天的になる猫がほとんどで、尾椎というしっぽの骨が少なかったり融合していたりすることが原因です。
ボブテイルタイプの猫は
- ジャパニーズボブテイル
- クリリアンボブテイル
といった猫があげられます。
ジャパニーズボブテイルのしっぽは短く丸まったお団子のようなしっぽですが、ロシア原産のクリリアンボブテイルのしっぽは短くねじれたようになっているのが特徴です。
ジャパニーズボブテイルは「招き猫の由来」にもなっていて、魔除けや幸運のシンボルとされていたのニャ!
「カール(巻き毛)タイプ」のカギしっぽ
カールタイプのカギしっぽは自分の体に巻きつくようにゆるく弧を描いて曲がるしっぽです。
しっぽの平均的な長さ(20㎝~30㎝)よりもやや長く、下に垂れ下がるようになっているのが特徴ですね。
カールタイプの猫は
- アメリカンリングテイル
という猫などがあります。
カールタイプのカギしっぽは他のカギしっぽとは違って骨格に特に異常があるわけではないため、常に曲がっているというわけではありません。
嬉しいときなどにはしっぽをピンとまっすぐ立てるといったこともできるようです。
リラックスしているときなど、基本となるしっぽの形が自然とゆるいカーブを描くようになるのニャ!
痛みはある?カギしっぽの猫を飼うときに気をつけること
カギしっぽの猫を飼うときには何か気をつけておいた方がいいことがあったりするのでしょうか?
最後にカギしっぽの猫を飼うにあたって気をつけておくことを解説しておきましょう。
先天的なら健康的には問題ないけど後天的なら少し注意しよう
先天的にカギしっぽだった場合は健康上の問題は特にありません。
ウチで飼っている猫も触ったりしても特に痛がることなく普通に暮らしています。
ただ、事故などが原因で後天的にカギしっぽになってしまった場合は注意が必要です。
子猫のときであればまだ骨が柔らかいので影響がないこともありますが、大人になった猫の場合は神経を痛めてしまい、障害の原因となってしまうこともあります。
猫にとってしっぽはバランスをとるなど重要な部分。
カギしっぽであろうがなかろうが無理やり引っ張ったり曲げたりするようなことは絶対にせず、触るときも優しく撫でる程度にしておくのニャ!
幸運以外のものも引っかける!家の中はきちんと片づけておこう
カギしっぽの猫はそのしっぽの形状のためいろんなものを引っかけてしまうことがあります。
ただの紐や輪ゴムなど引っかかっても問題ないものなら見ていて可愛らしいですが、
- 電化製品のコード
- ケージの柵
といったものに引っかけてしまうと引っ張られて痛かったり、高いところから落ちたりといった危険があるので注意が必要です。
その動きはどういうこと?感情がわかりにくいときがある
猫はしっぽで感情を表すことが多いですが、カギしっぽの猫のように短かったり折れ曲がってたりするとしっぽの動きがよくわからないことがあります。
例えば、猫のよく聞くしっぽの感情表現として
「嬉しいときはしっぽをピンと真上に立てる」
といったものがありますが、それとは逆の意味で
「不安なときは真上にあげたしっぽの先端だけ曲げる」
といった表現もあります。
カギしっぽの場合は元から曲がっているためこの違いがわかりにくいことがあり、猫の気持ちをきちんとわかってあげられない可能性もあるでしょう。
短いしっぽをピコピコ振る姿はとても可愛らしいけど、感情を読みとることは普通のしっぽの猫より注意して見てあげるようにするのニャ!
ちなみに「猫がしっぽで伝える気持ち」について詳しくはこちらを
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫のカギしっぽについて、発生する原因から特徴、気をつけることなどを解説してみました。
他の動物ではあまり見ることのないカギしっぽという変わった特徴。
普通なら奇形などと呼ばれ嫌われそうな気がしますが、逆にカギしっぽという呼び名をつけて可愛がられているのは猫のもともとの愛らしさから大事にされてきた証拠なのでしょうね。
みなさんもこの不思議で可愛らしいカギしっぽの猫を見かけたら幸せを感じてみてください。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。