こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事では
猫が日向ぼっこをする理由や効果、注意点
について触れてるニャ!
春になり、ポカポカ陽気と言われるような日には
「猫の日向ぼっこする姿が最高の癒しだと思いませんか?」
陽が昇るころになると窓辺に移動し、太陽の光を十分に浴びながらスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている。
多くの猫が大好きな...というよりもキライな猫はいないと思われる
「日向ぼっこ」
確かに自分たち人間でもポカポカ陽気の中にいれば気持ちいいですが、正直いつまでもそこにいようとまでは思いませんよね?(中には好きで全身真っ黒に日焼けしている方もいますが...)
でも、猫って基本的に暗くて静かなところが好きなはずですよね。
じゃあ、
なぜ猫はあんなに日向ぼっこが好きなのか?
なぜ猫は太陽の光を求めるのか?
そこにはただ好きだけではないちゃんとした理由や効果があったんです。
ということで今回は
- 猫が大好きな日向ぼっこにある5つの効果とは?
- より良い日向ぼっこをサポートしてあげるために
- 猫の日向ぼっこで気をつけておきたいこと
について解説させていただこうかなと思います。
日向ぼっこの効果を知ったら、明日から猫と一緒に日向ぼっこをしたくなる...かもしれませんよ。
猫が大好きな日向ぼっこにある5つの効果とは?
日向ぼっこには猫にとって重要な”5つの効果”があります。
それが
- 体温の維持とともに血もめぐって健康になります
- 毛を乾燥させ、湿気を取り除きフワフワの毛並みに
- 天日干しすることで殺菌・消毒
- 陽気にあてられ、より良質の眠りを得ます
- 体内時計の調整をしておこう
この5つです。
どれも猫にとって欠かせないことですね。
1つずつ詳しく解説していきましょう。
体温の維持とともに血もめぐって健康的になります
人間や犬などが寒さを感じた場合、動くことで体温を上げようとします。
でも、猫がそんな行動をしているのを見たことはないですよね。
それもそのはず、
もともと体力が少ない猫が走り回って体温を維持しようとしていては、いざ狩りを行うときにはバテバテで思うように獲物はとれないでしょう。
なので、普段から用のないときはあまり動かず寝て過ごすことで体力を温存しているんですが、寒い中で寝ていては体が体温を上げようとしてエネルギーを消費してしまいます。
つまり、日向ぼっこをすることは体を温めながら寝ることで省エネになり、より体力の温存につながるということなのニャ!
また、日向ぼっこで体が温まると血流が良くなり
- 「新陳代謝が良くなることで免疫力がアップする」
- 「栄養素が体のすみずみまで行き渡る」
- 「内臓の働きが良くなる」
- 「皮膚や毛艶が良くなる」
といったことがあらわれ、健康的にも良い効果があります。
毛を乾かして湿気を取り除いてしまおう
猫の毛は湿気を含んでしまうとジトジトして重くなりとても不快なものになります。
そこで
日向ぼっこをして毛を乾かし、湿気を取り除いているんです。
また、湿気を取り除いた毛は水分がないためフワフワな毛並みになるニャ!
皮膚への風通しも良くなり、皮膚病の予防にも効果が期待できるらしいのニャ!
天日干しをして殺菌・消毒しましょうかね
天気のいい日になると布団を干しますよね。
あれって普段、洗濯機で洗うことができない布団を日光に当てて、殺菌・消毒するためだと思いますが、それと同じように
猫も日向ぼっこをすることで自分の毛を殺菌・消毒しています
つまり、水に濡れるのがキライな猫が人間で言うところの「お風呂に入って体を洗う」のと同じく体を清潔に保つためのことだろうと思われるのニャ!
実際、猫にシャンプーをすることはあまりなくても
「体臭がキツイ」
といったことない気がしませんか?
むしろ、猫好きな方ならわかると思いますが日向ぼっこの後のぬくぬくした体に顔をうずめると...臭うどころか”たまらない幸福感”に包まれる感じがしますよね(笑)
また、日向ぼっこには他にも
「ダニや菌などの繁殖を抑える効果がある」
とも言われており、太陽のパワーには驚かされるものがあります。
ポカポカ陽気に包まれて極上の眠りを
「春眠暁を覚えず」
ということわざがあるようにポカポカの陽気にさらされるとウトウトしてしまいますよね?
そのまま熟睡してしまい、気づいたときには「あっ!もうこんな時間!!」となってしまったことも数知れず(笑)
猫も同じでポカポカ陽気にさらされると気持ちよくなり、
質の良い睡眠をとることができます。
太陽の光を浴びると「セロトニン」というホルモンが分泌されるのニャ!
このホルモンは別名を”幸せホルモン”といい気持ちを落ちつかせリラックスできる効果があるのニャ!
ポカポカ陽気にさらされて眠ることでより気持ちよくリラックスできた猫。
目覚めたときには元気MAX!フルパワーで活動できることでしょう。
時計が狂わないように調整しないとね
猫って時計を見ているわけでもないのに、意外と毎日決まった時間に行動しませんか?
ウチの猫も必ず同じ時間に起きてごはんを食べていますし、どこにいてもその時間になればごはんの催促にきます。
逆に猫がごはんの催促をすることで
「あ~、今○○時くらいか」
と教えてもらうほどですから(笑)
それを可能にしているのが
「猫の体内時計」
なんですが、かなりの正確性を誇っています。
ただ、この体内時計は太陽の高さや方向をもとに時間をはかっているようです。
そのため普段からズレないよう
「日向ぼっこをして体内時計を調整している」
と言われています。
なので、曇りや雨の日が続いて太陽が見えないと狂ってズレてしまうこともあるみたいニャ!
より良い日向ぼっこをサポートしてあげるために
猫の日向ぼっこの重要性を解説してきましたが、完全室内飼いの猫では場所が限られるため満足に日向ぼっこができないかもしれません。
気持ちよく日向ぼっこをするには飼い主さんのサポートは必要不可欠です。
そこで、より良い日向ぼっこのためにできるサポートについても解説していきたいと思います。
陽当たりの良い場所と陽の当たらない場所をつくってあげる
家の中で日光が入るところと言えば窓際くらいしかないかもしれませんが、その中でも陽当たりの良い場所にくつろげるようなスペースを確保してあげましょう。
いちばん良いのは「窓際にキャットタワーを置いてあげる」ことです。
キャットタワーを置いてあげれば
「陽当たりが良くポカポカなうえ高い位置で寝れるので安心できる」
と猫がリラックスできる条件がすべて整っているのでオススメです。
また、窓から外を眺めることもできるので退屈することもないでしょう。
「窓から外を眺めていたら、ポカポカ陽気にあてられて眠くなりそのまま熟睡してしまう」
といった場面が想像できますね。
反対に
「陽の当たらない涼しい場所にもくつろげる寝床」
をつくってあげることもしておきましょう。
ずーっと日向ぼっこをしていると、ときには暑くなってしまうこともあります。
そんなときに涼しいところに避難して体温を下げれるようにしてあげることも大事なことです。
近くに飲み水を用意してあげる
あなたは
「陽の当たる気持ちいい場所でついウトウトしていたら起きたときにはノドがカラカラになっていた」
という経験はありませんか?
猫も同じで、いくら日向ぼっこが好きとは言っても長い時間太陽の下にいるとノドが渇いてきます。
しかし、猫は普段からあまり水を飲もうとしない動物です。
飲み水が遠い場所にあると面倒くさがってガマンしてしまうこともあります。
そうなると「脱水症状」などを引き起こしてしまう可能性もあるので、飲みたいと思ったときにすぐ飲める場所に飲み水を用意しておいてあげましょう。
また梅雨や夏など、時期によってはこまめに新鮮で冷たい水に入れ替えてあげるようにしましょう。
猫の日向ぼっこで気をつけておきたいこと
猫は日向ぼっこをしているのが大好きなので基本的にやりたいようにさせてあげるのいいでしょう。
ですが、いくつか気をつけてあげなければいけないこともありますので注意しましょう。
熱中症には十分な配慮をしよう
いくら日向ぼっこが大好きとはいえ、ずーっと日差しの下で過ごさせていては
「熱中症」
になる可能性が高くなります。
窓を閉め切っているような室内では空気の流れが止まっているので、そこまでの長時間ではなくても猫の体がすごく熱くなっている場合があります。
ウチの猫は外に出歩くので日向ぼっこも外でしている場合がありますが、
一度、帰ってきたときに体が熱くなっていて冷めるまで少し具合が悪そうに横たわっていたことがあります。
特に高齢の猫の場合はその辺りの感覚が鈍っていることもあるので、こまめに様子を見るようにしましょう。
寝起きに転倒や転落するかもしれないので注意
陽の当たる場所で昼寝した場合、起きたときに頭がボーっとしていたことありませんか?
猫も同じで、長時間日向ぼっこをしていると起きたときに寝ぼけてキャットタワーなどから踏み外して落ちてしまったり、何かに引っかかってコケてしまったりすることがあります。
また、それとは別に
「猫高所落下症候群(ねここうしょらっかしょうこうぐん)」
というのを聞いたことがないでしょうか?
別名を「フライングキャットシンドローム」と言う、なんだかファンタジーな感じのする名前ですが、自分は聞いたことありませんでした。
これは猫が”マンションなどの数十メートルの高さから突然飛び降りてしまう”といった行動をすることがあるらしく
しかも
1度飛び降りたことのある猫は繰り返し飛び降りてしまう
といったものだそうです。
原因としてはいまだハッキリとしたものはわかっていないようです。
「猫は高いところから落ちても平気 」というイメージがあるかもしれませんが、数十メートルの高さから落ちて無事なわけがありません。
しかも完全室内飼いの猫だと「運動不足」や「肥満」により本来持っている能力を十分に発揮できない場合もあります。
事実、2階から飛び降りて命を落としてしまったケースもあるらしいので、低層階に住んでいる場合でもベランダなどには出さない方が良いかもしれません。
もし、どうしても出してあげたいという場合には「ネットを張る」などして十分な対策をしたうえで出してあげるようにしましょう。
紫外線を浴びすぎることによる病気もある
太陽の光と言えば
「紫外線」
です。
猫は日向ぼっこで紫外線を浴びることにより体の殺菌・消毒をしていると言いましたが、人間でもそうであるように紫外線の浴びすぎは体によくありません。
「猫って全身毛に覆われてるから大丈夫なんじゃない?」
といったことを思うかもしれませんが、よく見てください。
毛の薄い部分がありませんか?
「耳の周り」「目の周り」「鼻の周り」といったところは薄くなっていると思います。
そういった毛のない部分に紫外線があたることにより皮膚炎が起きてしまい、
- 「毛が抜ける」
- 「皮膚が赤くなる」
といった症状が出ます。
これを
「日光皮膚炎(にっこうひふえん)」
といい、高齢になると皮膚がんになる可能性もある病気です。
また、初期症状から進行してしまうと
- 「皮膚がただれる」
- 「潰瘍ができる」
といった症状があらわれます。
そのまま放置してしまうとまれに
「扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)」
という”悪性腫瘍”に進行してしまうおそれがあります。
この病気は毛の薄い部分に発症しやすいのですが、特に
- 「毛の白い猫」
- 「遺伝的にメラニン色素が少ない猫」
に多く見られるということです。
夏場など紫外線の強くなる時期には窓に「レースのカーテン」をつけて紫外線があたり過ぎないようにするなど対策をしてあげた方が良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫が大好き「日向ぼっこ」について解説をさせていただきました。
今回の内容をまとめると
- 猫が日向ぼっこをするのは「体温維持」「毛の乾燥」「殺菌・消毒」「睡眠の質の向上」「体内時計の調整」といった意味がある
- 猫が気持ちよく日向ぼっこをするために「陽当たりの良い場所と陽の当らない涼しい場所を用意してあげる」「近くに飲み水を置いてあげる」といったことをする
- 日向ぼっこには「熱中症」「転倒や転落」「皮膚炎といった病気」に対して気をつけてあげなければいけない
といったところでしょうか。
猫が日向ぼっこしている姿はホントに幸せそうですよね。
しかし、一つ間違えばケガや病気に繋がってしまうということも忘れることなく注意しておいてあげましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。