こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事では
猫がむせたりせき込んだりする原因と可能性のある病気
について触れてるニャ!
それまで普通に元気だったのに
「急に猫がケホッケホッとむせだすことってありませんか?」
犬の場合だと口を開けて「へッへッ」と呼吸している姿を見ますが、
猫の場合、口を開けるどころか呼吸を乱している姿もあまり見かけません。
そんな猫が急に”むせたりせき込んだりしてしまう”とビックリしますよね。
まあ、むせたりせき込んだりしてもその後はケロッとしていることが多いですが、普段見せないしぐさや行動を見せられると
「何か異常があるんじゃないのか?」
と心配になりますよね。
ということで今回は
- 猫がむせる・せき込む場合に考えられる原因
- 猫がむせる・せき込む場合に疑うのはどんな病気?
- 猫がむせる・せき込むのを抑えるためにできること
について解説させていただこうかなと思います。
あまり見ることがない行動だからこそ、その原因など知っておきたいものですね。
ちなみに、猫の健康は”毎日の食事が大きく関係”しています。
病気にならず、いつまでも健康でいるために猫のキャットフードはしっかり考えて選んであげましょう。
猫がむせる・せき込む場合に考えられる原因
猫も人間と同じようにむせたりせき込んだりします。
ただ、人間のように
「食べ物や飲み物が気管に入るといったことはあまりない」
ので、人間よりはそんな場面を見ることは少ないかもしれません。
では、猫がむせたりせき込んだりする原因は何なのか?
それではパターン別に考えられる原因をピックアップしていきましょう。
むせたりせき込んだりするけどすぐに治まる
スヤスヤと寝てるなど、
普通にしている猫が急に「ケホッケホッ」とむせたりせき込んだりしたかと思ったらすぐに治まって何事もなかったかのようにしている。
そんな場合に考えられるのは
「外的要因」
です。
つまり、猫の身体の問題ではなく、過ごしている環境などが原因となっている可能性が高いと思われます。
部屋が”乾燥”している
まず考えられることは
「猫がいる部屋が乾燥している」
という場合です。
暑さや寒さをしのぐためにエアコンをつけたりすることが多いかと思いますが、長時間そんな部屋にいると乾燥して”ノドがイガイガしてくる”感じになりますよね。
猫も同じで
空気の乾燥によりノドに違和感を覚えてむせたりせき込んだりする
ようになります。
部屋が乾燥していると病気になりやすいなど人間にも猫にもあまりいい環境とはいえないので加湿器などでしっかりと対策をしておくと良いニャ!
トイレに使っている”猫砂”があやしいかも
猫が”特定の行動”をした後にむせたりせき込んだりしているということはありませんか?
そう!「トイレの砂かけ行為」の後です。
猫砂の質によっては砂かけをした後に粉が舞ってしまうものがあります。
それを猫が吸い込んでむせたりせき込んだりしてしまうことがあるようです。
人間でもホコリっぽいところに入るとむせたりせき込んだりしてしまいますよね。
特にトイレがドーム状になっているものを使っている場合、舞ってしまった粉の逃げ場がないため余計に吸い込みやすくなります。
トイレのたびにむせたりせき込んだりするのは病気じゃなくてもイヤなのニャ!
トイレや猫砂の選び方には少し気を使ってほしいのニャ!
「猫のトイレと猫砂」についてはこちらでいろいろとおすすめなどを紹介しています。
あわせて参考にしてみてください。
猫が”水を飲んだ後”を確認してみて
猫がむせたりせき込んだりすることがあるシチュエーションに
水を飲んだ後に決まってむせたりせき込む
ということがけっこうあります。
もともと猫の祖先は水の少ない砂漠で生活してきた動物。
なので、水を飲むという行動自体があまり得意ではありません。
特に、高齢のシニア猫になればもっと難しくなってくるでしょう。
そのため水飲み容器が猫に合ってないと、水を飲むときに
口だけではなく鼻も水に浸けてしまい水を吸い込んでしまう
ことがあります。
猫が水を飲んだ後にやたらむせたりせき込んだりするという場合には、猫が水を飲んだ後鼻の周りも濡れていないか確認するようにしてみてください。
もしそれが原因でむせたりせき込んだりしていることがわかった場合には
- 水飲み容器を底が浅いものに変えてみる
- 水飲み容器の下に台を置くなど高さを変えてみる
といったことを試してみてください。
”それでも治まらない”または”上手に飲んでいるのにむせる、せき込む”といった場合には、どこかに異常がある可能性があります。
特に「口の中」や「喉・気管支」に異常がないか確認してみましょう。
それらが炎症などにより水を飲むことで痛むためにむせたりせき込んでいることが考えられます。
少しでおかしいと感じたら動物病院の先生に相談するようにしましょう。
毎回のようにそうなっていると、ただでさえ水を飲もうとしない猫が水を飲むこと自体を嫌がってほとんど水を飲まなくなってしまうこともあります。
水分不足は「腎臓病」、「尿路結石」、「熱中症」、「脱水症状」などいろんな病気になってしまう可能性を高めてしまうので注意が必要なのニャ!
”息を吐く”のではなく”息を吸いながら”むせたりせき込んだりしている
普通、むせたりせき込むときには”息を吐く”ようにすると思いますが、逆に”大きく息を吸い込みながら”むせている感じになっているときがあります。
この状態を
「逆くしゃみ症候群」
と言い、鼻の中やノドに違和感を感じたときにすることがあるようです。
人間で言う「せき払い」みたいなものなので、体調が悪いというわけではありません。
たまにいますよね、「ゲェホゲェホ!」と心配になるようなせきをしている人。
あれと似たようなものだと思ってください。
説明だけだとちょっとわかりにくいかもしれませんので動画を探してきました。
参考にしてみてください。
ただし、1日に何度も繰り返し出ているようだと何かあるかもしれませんので1度動物病院に連れて行ってみた方がいいでしょう。
初めて見たときは「発作」や「呼吸困難」を起こしているようにも見えなくないためビックリしてしまうかもしれませんね。
ただ、逆くしゃみが出ているときはとても苦しそうなので出ないにこしたことはないです。
原因としては
- 「空気の乾燥」
- 「アレルギー」
といったことがあるらしいので、猫がいる部屋の生活環境をしっかり整えてあげるようにしましょう。
何回もむせたりせき込んだりして「ゼーゼー」などの異音が聞こえる
- 何回もむせたりせき込んだりしてなかなか治まらない
- せきと同時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった異音が聞こえる
こんな場合には何かの病気にかかっている可能性が高いです。
「歯周病」などで口の中に違和感があったり痛みが出ている場合にむせるようなしぐさをとることもあります。
意外と気づきにくい原因なので、まずは口の中に異常がないか確かめてみましょう。
上であげたものの他に
- 痰が絡むような湿ったせきをする
- 鼻水も出ている
- 食欲がない
- 元気がなく苦しそう
などの症状が見られている場合は要注意
猫はガマン強く、弱った姿をめったに見せない動物なのニャ!
あからさまに弱っているように見えたときにはすでに病気がかなり進行していることが多いのですぐに動物病院へ連れていくようするのニャ!
猫がむせる・せき込む場合に疑うのはどんな病気?
猫がむせたりせき込んだりする。
それは病気のサインであったりすることもあります。
では、「猫がむせたりせき込む症状が出る病気」とはどんな病気があるのでしょうか?
一部ではありますが解説していきましょう。
「猫風邪」などの感染症
人間でも風を引けば”せきが止まらない”といった症状が 出ますよね。
猫も同じで「猫風邪」といった感染症にかかってしまうとむせたりせき込んだりします。
他にも発熱や嘔吐、下痢といった症状も伴うことが多いので病気だということは一目瞭然でしょう。
猫風邪の他に
- 「トキソプラズマ症」
- 「肺炎」
といった感染症もむせたりせき込んだりといった症状が出るようです。
トキソプラズマ症は人にも感染するおそれがあります。
特に過去トキソプラズマに感染したことのない妊婦さんの場合、お腹の中の赤ちゃんに問題が発生する可能性もあるので十分な注意が必要です。
「肺炎」は猫もかかってしまう感染症です。
しかも、命を落としてしまう確率が高い病気なんです。
むせたりせき込んだりといった以外に”少しでもおかしな症状がある”ようならすぐに動物病院へ連れていくようにしましょう。
「猫がかかりやすい病気」「猫から人にも感染する病気」についてはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
「猫喘息」
知ってました?猫も喘息になるんです。
おもに何かの原因から気管支に炎症が起こることで、むせたりせき込んだりするようになります。
ひどくなると”呼吸困難”になってしまう場合も...
初期の段階ではノドの違和感からせきをするというよりは
- ペロペロと舌なめずりをする
- 痰を飲み込むような動作をする
といった症状が出ます。
ノドの違和感だけなので元気がなくなるといったことがなく、猫喘息だと気づいたときにはかなり進行していることが多いので注意が必要です。
”重症化”してしまうと呼吸がしづらくなり「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」といった異音が出るようになります。
その後、呼吸困難により体に酸素を取り込むことができなくなるため
”内蔵が酸素不足により機能しづらくなる”ことで命の危険も出てきます。
おもな原因は
- ハウスダスト、花粉、タバコの煙などへのアレルギー
- 細菌やウイルスの感染
といったことがあげられます。
もし発症してしまうと、すぐに完治するといったことはないようで長い時間をかけて治療していくことになるのニャ!
日ごろから猫の生活環境には十分な配慮をしてあげましょう。
「毛球症」
猫が”寝る以外にいちばん長い時間を費やしているもの” それが
「毛づくろい」
です。
猫はキレイ好きなため、起きている時間のほとんどをペロペロペロペロと毛づくろいして過ごしています。
それだけ毛づくろいをしているのですから、口の中に入ってしまう抜け毛の量はかなりのものになりますよね。
飼っている猫が急にえづいて毛の塊を吐き出したことないですか?
初めて見たときはビックリするかもしれませんが、猫は定期的にお腹の中に溜まった毛を「毛玉」にして吐き出しています。
しかし、お腹の中で”溜まった毛が大きくなりすぎた”などで上手く吐き出せなくなることがあります。
その状態が「毛球症」です。
毛球症になると毛玉を吐き出そうとしても吐き出せないため見た目にはむせたりせき込んだりしているようなしぐさを見せます。
この毛球症、「たかが毛玉」と思うかもしれませんが、じつは危険な状態です。
”溜まった毛玉を吐く必要がある”ということは”飲み込んだ抜け毛は猫の胃の中で消化されない”ということなのニャ!
つまり、
毛玉を出せないと猫のお腹の中には飲み込んだ抜け毛がどんどん溜まっていく
ということになります。
そうなると、「食欲の低下」から「元気がなくなる」といったことにつながりますし、毛玉を吐こうとしてせき込むような嘔吐を繰り返すようになります。
また、毛玉が腸の方に流れて行った場合には
「腸閉塞」
になってしまうおそれもあり、命を落としてしまうことにもつながりかねません。
それらしい症状が見られたら放置せずにすぐ動物病院へ連れていくようにしましょう。
「心筋症」
心筋症とは
”心臓の筋肉の異常”
で、筋肉が薄くなったり厚くなったりしてしまう病気です。
心臓の筋肉に異常が起こることで心臓の動きが弱くなってしまいます。
猫にいちばん多く見られるのが、心臓の筋肉が厚くなる
「肥大型心筋症」
と言われています。
これは心臓の筋肉が厚くなり過ぎ、中の空間がどんどん狭くなっていくものです。
そうなると心臓に溜められる血液の量が減り、1回で全身に送る血液の量も減ってしまいます。
血液が上手く全身に回らないと
- 元気がなくなる
- 疲れやすくなる
といった症状や、肥大した心臓が気管を押し上げる形になってしまい
呼吸がしづらくなりせき込むようになってしまう
といった症状もあらわれるようです。
肥大型心筋症では、1回に送る血液量が足りなくなるため回数を増やして補おうとします。
何度もむせたりせき込むような場合に心臓の鼓動も早くなっているようなら
「心筋症」
を疑ってみましょう。
「巨大食道症」
巨大食道症とは名前の通り、
食道の一部が異常に広がった状態になっている病気
です。
この病気になってしまうと食道の運動が低下してしまい、
食べたり飲んだりしたものを上手く胃に送ることができなくなります。
そうなると
- 食べたり飲んだりした後に吐き出してしまう
- 吐いたものが鼻や肺に入る「誤嚥(ごえん)」を起こしてしまう
といったことになり、むせたりせき込んだりしてしまうようになります。
むせたりせき込んだりが止まらず、ごはんを食べたり水を飲んだりしたときすぐに吐き出すようなら「巨大食道症」を疑って、すぐに動物病院へ連れていくようにしましょう。
猫がむせる・せき込むのを抑えるためにできること
猫がむせたりせき込んだりするのを見るのは苦しそうでとてもかわいそうですよね。
できることなら症状が出ないようにしてあげたい...
ということで、猫がむせたりせき込んだりを抑えるためにできることを解説していこうと思います。
できることは何でもやってあげましょう。
部屋をキレイに保っておくことは必須
「ホコリやアレルギー物質が部屋の中で舞い踊っている」
そんな状態では猫のみならず人間もせき込んでしまうのは当然ですよね。
「ホコリひとつ残さずキレイにしろ」とは言いませんが、常識的な清潔さは保つようにしておきましょう。
汚く散らかったような部屋では、猫がケガをする原因になったりストレスから体調を崩してしまったりといった可能性もあるため良いことは何一つありません。
部屋が乾燥してしまうのもよくないので
ハウスダストや花粉、アレルギー物質を除去できて加湿機能もついている
「空気清浄機」
を使うようにしてみてはいかがでしょう。
ワクチンの接種を確実にしておく
猫がむせたりせき込むような症状が出る感染症にはワクチンを接種しておけば防げるものが多いです。
「完全室内飼いだから大丈夫だろう」
と思うかもしれませんが、菌はどこから家の中に入ってくるかわかりません。
もしかしたら、あなたが外から体にくっつけて持ち帰ってしまう可能性もあるわけですから。
油断せずにきちんとワクチン接種をしておくことをオススメします。
猫のワクチン接種に関してはこちらで
ブラッシングをこまめにしてあげよう
「毛球症」の原因は”毛づくろいのときに飲み込んでしまった抜け毛”です。
毛玉が大きくなりすぎないためにも日ごろからブラッシングを適度にしてあげるのは大事なことです。
特に「メインクーン」や「ノルウェージャンフォレストキャット」などの長毛種の猫は抜ける毛も長く大きな毛玉になりやすいと思われます。
また、ブラッシングで撫でたり、マッサージをしてあげることで
- スキンシップをとれる
- 体の異変に気付きやすい
といったメリットもあるのでぜひブラッシングをしてあげるようにしましょう。
猫のブラッシングに関してはこちらで
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「猫がむせたりせき込んだりするときに考えられること」について解説させていただきました。
今回の内容をまとめると
- 猫がむせたりせき込む原因として考えられるのは「部屋のホコリや乾燥」「猫砂」「水の飲み方」「逆くしゃみ」「口の中の違和感」「病気」
- 猫がむせたりせき込むときには「猫喘息」や「毛球症」など危険な病気の可能性もある
- 猫がむせたりせき込むのを抑えるために「部屋をキレイに保つ」「ワクチンを接種する」「ブラッシングをこまめにする」といったことをしてあげる
といったところでしょうか。
猫がむせたりせき込む姿はホントに苦しそうなのでかわいそうになってしまいます。
生活環境などしっかり整えてあげて楽しく暮らせるように努めてあげましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。