こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
「脱走だ!すぐに周囲を捜索しろ!!絶対に捕まえるんだ!!!」
と、ここまでは少し大げさかもしれませんが、猫の飼い主さんが心配することで危険度と手間がともに高い「猫の脱走」
犬と違い、体が小さく身軽なためどこに潜んでいるかまるでわからないですし、時間が経つほど「何かあったんじゃないだろうか?」と心配も大きくなっていく。
しかし、闇雲に探してもみつけられないですし、あなたもどんどん疲れてどこにいるか考えることもできなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
そこで今回は
- 猫が脱走してしまったときの探し方
- 脱走した猫をみつけたとき
- 猫が脱走することの危険性
について紹介と解説をさせていただこうかなと思っています。
「必ずみつけるんだ」という強い気持ちを持ちつつ、猫が脱走してしまったときの参考にしてみてください。
猫が脱走してしまったときの探し方
「しまった!猫が脱走した!!」
ってなったとき焦って、あわてて、それこそ”裸足でかけてく”ほどの気持ちになってしまうかもしれません。
深呼吸しましょう。いったん落ち着きましょう。
あなたまでパニックになってしまっては見つかるものも見つかりません。
落ち着いたうえで冷静に探しにいきましょう。
必要なものを用意する
探しに飛び出る前に、まずは必要なものを用意してから出るようにしましょう。
何事も準備が大事です。
「キャリーバッグ」
猫を安全に連れて帰るためにはキャリーバッグがあった方がいいです。
捕まえて抱っこで連れて帰っていると、車の音や何か他のものにビックリしてしまい、また力ずくで逃げ出すおそれがあるからです。
それにキャリーバッグに入れてあげると猫も落ち着きますし、保護したときにケガなどしていればそのまま動物病院へ連れていくこともできます。
「いつも食べているごはん」
やっと猫をみつけたとしても、すぐ捕まえれるようなところにいるとは限りません。
入れないくらいの狭いところだったり手の届かない高いところだったりした場合、猫のほうから近づいてもらわなければなりません。
そんなときいつも食べているごはんを出し、やさしく名前を呼んであげればこっちに来てくれるかもしれません。
「バスタオルもしくは洗濯ネット」
猫が手の届く距離に近づいてきて、いざ捕まえようとしたとき、また逃げだすかもしれませんし、抱きかかえた瞬間に暴れだすかもしれません。
バスタオルや大きめの洗濯ネットなどがあれば、パッと一気にかぶせて捕まえたり、暴れだしたときも引っかかれたりしてケガをするのを防ぐことができます。
バスタオルはできれば猫のニオイがついているもののほうがいいです。
自分のニオイがついていればかぶせるときもあまり警戒せず、逆に落ち着いてくれるかもしれません。
「懐中電灯」
夕方以降に探す場合はもちろんのこと、昼間に探す場合でも物陰や茂みなどに潜んでいると暗くて見えないことがあります。
猫の習性やパニックになっているであろう現状を考えると、そういった暗がりにいることが多いと思われるので、見落とさないためにも灯りは必要です。
家の近所をくまなく探す
完全室内飼いの猫であれば脱走したとしても、外の世界は見たこともないまったく知らない世界です。
そんな何もわからない世界に飛び出してもどこへ行っていいかわからないため、近くでじっと動かずにしていることが多いようです。
最初の捜索範囲としては、家を中心に半径50m以内にある物陰や茂み、車の下といった猫が好んで隠れそうなところを名前を呼びながら徹底的に探すようにしましょう。
夕方以降かいつもごはんを食べる時間に探す
なかなかみつからない場合は、暗く静かになりだす夕方以降だと警戒心を緩めて潜んでいる場所から動き出すかもしれません。
また、いつもごはんを食べている時間になればお腹が空くので食べるものを求めて動き出すことも考えられます。
そういう”猫が動き出しそうな時間”を狙って探すことで、みつかる確率をあげれるようになります。
いろいろな機関やSNSで情報を募る
どうしてもみつからない場合、自分や家族の力だけでは限界があります。
「首輪をしてない」「してたけど何かのはずみで外れた」という場合にはすでに誰かに保護されていることもあるので、動物病院や保健所といった機関に保護猫の情報がないか聞いてみましょう。
また、SNSで迷子猫の情報を拡散して目撃情報を集めるといったこともしてみましょう。
他にもチラシをつくって近所や人が多く集まるような場所に貼らせてもらうといったこともやってみましょう。
ここまでくるとやれることは何でもやった方がいいです。
脱走した猫をみつけたとき
「 ついに脱走した猫をみつけた!」というときには飛び上がるほど嬉しくなってしまうかもしれません。
しかし、ここでまた逃げられてしまうと「振り出しに戻る」の状態になってしまうので落ち着いて慎重に捕まえるようにしましょう。
あわてて近寄らない
猫をみつけたら、すぐ捕まえようと駆け寄りたくなりがちですが、いくら飼い主さんでも、急に近づいてこられると猫はビックリしてしまいます。
ましてや、何もわからない未知の世界に出てきてパニックになっているような状況では、飼い主さんであるとわからないまま大慌てで逃げ出してしまうでしょう。
猫をみつけたときは、まず一呼吸おいて落ち着きましょう。
そしてしゃがみ込み、低い姿勢になってなるべく威圧感を与えないようにします。
そうしてから名前をよぶなどして猫の警戒心を解くと同時に落ち着きを取り戻させていきましょう。
いつも食べているごはんやおもちゃなどで近くに来させる
猫が警戒心を解いたら、いつも食べているごはんや遊んでいるおもちゃなどで気を引き、こちらへ来るように誘導しましょう。
猫が近づいてくる間は、早く捕まえたいと思いますが動かずにじっと待ちましょう。
自分の足元まで来たら、ゆっくり動いて様子を見てください。
そのまま捕まえれるようなら、抱きかかえキャリーバッグに入れてあげましょう。
まだ少し警戒するようなら動かずにごはんを食べだすまで待ち、隙を見てバスタオルや洗濯ネットを一気にかぶせ、暴れられる前にキャリーバッグに入れてしまいましょう。
保護した後は動物病院へ
無事に保護できたら、まずは猫の様子を確認しましょう。
捕まえたときすでにケガなどをしているのがわかっていたらそのまま動物病院へ連れていきましょう。
特に何も無いようならいったん家へ連れて帰り、完全に落ち着くのを待ってから動物病院へ連れていくようにしましょう。
見た目には何もないように見えても、お腹が空いて変なものを拾い食いしている可能性もありますし、野良猫などと接触して菌やウイルスに感染している場合もあります。
保護した後は必ず動物病院で検査を受けるようにしましょう。
猫が脱走することの危険性
完全室内飼いの猫にとっては外の世界は危険がいっぱいの未知の世界。
猫が脱走することの危険性を知って、再発防止に努めましょう。
猫は脱走したとき自分で帰ってくる?
猫が脱走した場合、犬のように自分で家に帰ってくるのでしょうか?
結論から言うと、自分で帰ってくる確率は”とても低い”そうです。
普段から外に出ているような猫なら外での用事(縄張りのパトロールなど)がすんだら帰ってきます。
しかし、完全室内飼いの猫だと何も知らない世界へパニック状態で急に飛び出ることになるため、右も左もわからず帰り道がわからなくなることの方が多いようです。
交通事故にあう
猫はとても素早く、車にひかれるといったイメージはあまりないかもしれませんが、猫が車にひかれて命を落とすといったケースは意外と多いです。
脱走した猫はパニック状態になっていることが多いため、道路に飛び出したしまうことがあります。
その際、車が向かってきていると逃げずに防御の体制を取って丸まってしまうことが多いためそのままひかれてしまうようです。
また夜の場合は車のドライバーも気づきにくく、猫のほうも車のヘッドライトに目がくらんで動けなくなってしまうからです。
野良猫に出会うことによるケガや病気のリスク
外に出れば野良猫に出会うことがあります。
野良猫はなにかしらの病気を持っていることが多いです。
接触することによる感染のリスクは高いでしょう。
また、外に出ればそこはすべて野良猫のどれかの縄張りです。
出会うことになればケンカになることが多く、ケガをさせられることも少なくはないでしょう。
ノミやダニが寄生したり、誤飲・誤食をしてしまう
草むらなどを歩けば、ノミやダニなどが寄生してしまうこともあるでしょうし、野良猫と接触することで移ってきてしまうこともあるでしょう。
また、畑などが多いような地域では、間違って農薬を口にしてしまうといったこともあります。
他にもお腹が空いてしまったため、拾い食いをしてしまい下痢や嘔吐の原因になったり、ひどくなれば食中毒になる危険もあります。
心ない人から虐待を受けることも
家の中では猫が好きな人だけですからそんな心配はいりませんが、外に出てしまえば猫がキライな人も当然います。
追い払われるだけならまだいいですが、中にはわざわざ危害を加えるような人もいます。
警戒心の強い野良猫なら、そんな人が近寄ってくればすぐに逃げ出すので大丈夫ですが、飼われている猫だと人に慣れているので、連れ去られたり危害を加えられたりする可能性は高くなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は猫が脱走してしまったときの探し方とみつけたときの捕まえ方、それに脱走することの危険性を紹介、解説させていただきました。
まとめるとすると
- 猫が脱走してしまったときはあわてずに、一反落ち着いて冷静になる
- 探しに出る前にキャリーバッグなど必要なものを用意していく
- 最初は半径50m以内を徹底的に探す
- みつけたときはあわてて近寄らず、低い姿勢になりごはんなどでおびき寄せる
- 捕まえたら動物病院へ連れていく
- 完全室内飼いの猫が脱走してしまったときは自分で帰ってくる可能性は低い
- 猫にとって外の世界は交通事故、病気の感染、寄生虫や誤飲・誤食、虐待など危険がいっぱいある
といったところでしょうか。
脱走は猫にも悪気があってしているわけではないので、連れて帰った後も叱ったりするようなことはせず、未知の世界に飛び込んで怖かったであろう愛猫をやさしく慰め、しっかりと休ませてあげてください。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。