こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫が高齢のシニアの時期に入ったと思われる兆候
- 高齢のシニア猫の飼い方のポイントとなりやすい病気
「 ご長寿大国ニッポンという言葉、猫にも当てはまります?」
昔は「猫は10歳を過ぎたら妖怪になる」なんて言われていたようですが、
今や猫の平均寿命もどんどん上がって猫の間でも高齢化の波が押し寄せているのではないでしょうか?
そんなご時世ですから
「高齢の保護猫を引き取った」
「飼っていた猫が高齢になった」
といった感じで高齢の猫のお世話をする機会が増えてきていると思います。
しかし、人間と同じように高齢になればいろんなところが衰えてきます。
若い猫を飼うときとはまた違ったところを気をつけてあげなければならないので多少手がかかるのも事実です。
ということで今回は
- 猫のこんなことが見られたら高齢猫の時期かも
- 高齢猫の時期に入った猫のお世話で気をつけてあげること
- 高齢猫になるとよりかかりやすくなる病気とは?
について解説させていただこうかなと思います。
高齢猫の飼い方のポイントを知って、1日でも長く健康に過ごせるようにしてあげたいですね。
猫のこんなことが見られたら高齢猫の時期かも
一般的に猫が高齢の時期としてみられるようになるのは
”7歳”くらい
からになります。
しかし、猫も人間と同じように老いる速さは猫それぞれ。
現に、ウチの猫は15歳を過ぎた今でも走ったり飛び跳ねたりとまだまだ元気なご様子です。
猫は”顔にしわができる”といったこともなく、またガマン強い動物なため”弱った姿を見せない”ので見た目だけで老化を見抜くのは少し難しいかもしれません。
そこで、「猫が衰えてきたな」というときに見られることをまとめてみましたので、飼っている猫と照らし合わせて確認してみてください。
- 起きているのをあまり見ないほど寝るようになった
- 毛艶が悪くパサついたように見える
- 毛づくろいをしているのを見かけることが減った
- 爪を引っ込めている状態なのにはみ出るほど伸びている
- 高いところに登らなくなった
- 口のニオイがキツクなった
- 夜になると急に鳴くようになった
- 突然の物音などに対しての反応が薄くなった
これらのこと、特に「4」以降のことが見られたら体や内臓の機能が衰えてきていると思われます。
猫によっては他にもいろんなことが出てきたりしますが
「今までやってたことをしなくなった」
というのが老化のサインだと思われるので、普段の行動をよく観察しておいてあげましょう。
高齢猫の時期に入った猫のお世話で気をつけてあげること
高齢猫になるとそれまでと違って
「毎日のフード」
「生活環境」
といったいろんなことに弊害が出てくるので1度見直してあげるといいかもしれません。
元気で長生きしてもらうためにケアできるところはしてあげましょう。
高齢猫のごはんは十分な栄養を考えて
高齢猫、とりわけ「ハイシニア」と呼ばれる”12歳以上”になると
- 食事量が減る
- 運動量が減る
ということで
普通のフードでは十分な栄養やカロリーの摂取ができなくなります。
高齢猫になると少ない食事量でも十分な栄養が摂れるように
高たんぱく質・高カロリー
のフードを選んであげるようにしましょう。
また「腎臓病」や「下部尿路疾患(膀胱炎など)」の高齢猫がかかりやすい病気をケアしてあげることも大事になってきます。
「高齢猫のフードについてとおすすめ」はこちらで詳しく解説しています。
参考にしてみてください。
また普通の猫用食器ではどうしても”下を向いて”食べる形になりますが、高齢猫になると
食べたものを飲み込む力なども弱くなり吐き戻しの原因にもつながります
そこで
「脚がついていて少し高くなっているもの」
などが食べやすく飲み込みやすいので 、フードを入れる食器に関しても1度見直してみた方が良いかもしれません。
「猫のフードボウル(食器)」についてはこちらで紹介していますので参考にしてみてください。
生活環境を見直して高齢猫が過ごしやすいように
猫も人間と同じように
高齢になるとそれまでと同じ環境では過ごしにくくなってしまいます。
高齢猫が生活する空間をつくるため1度部屋の中を見直してみましょう。
バリアフリー化で動きやすくしてあげよう
猫も高齢になると足腰が衰えてきます。
それまで華麗に飛び乗っていたキャットタワーなども乗るのに苦労したり、飛び降りるときには「スタッ!」というような音ではなく「ドタッ!」といった明らかに無理やり飛び降りたような音が出始めます。
しかし、
「お気に入りのものは決まった場所にある」
というのが猫にとってはいちばん安心できます。
そこで「トイレ」や「ベッド」などの位置を変えるのではなく、
そこまでの道に補助台やスロープといったものをつけて乗り降りをしやすくし、足腰の負担を減らすようにしてあげましょう。
「猫用階段やスロープ」についてはこちらで紹介していますのであわせて参考にしてみてください。
水飲み場やトイレの数を増やしてあげよう
猫はもともとあまり水を飲まない動物です。
さらに高齢になれば寝ていることが増え、動くことをイヤがるようになります。
そのため、
水飲み場が遠くにあるとめんどくさがって水を飲まなくなってしまいます。
なので、普段寝ているところの近くに水飲み場をつくっておきましょう。
また、同じ理由からトイレを我慢してしまうこともあります。
トイレを我慢すると「膀胱炎」などの病気になってしまうおそれがあるので気をつけてあげましょう。
猫はある程度のことならガマンをしてしまう動物です。
「したいと思ったときすぐできる」
ように家の中の行動場所を確認しながら設置してあげることが大切です。
室内温度の最適化を考えてあげよう
猫は「暑さに強く寒さと湿気に弱い」と言われています。
しかし猫も高齢になれば「暑さへの抵抗力」は弱まり、「寒さと湿気への抵抗力」はさらに弱くなってしまいます。
猫の快適と感じる温度と湿度は
温度20℃~28℃、湿度40%~60%
と言われています。
ただ、”1年で人間の4年分”ほど年を取る猫。
前の年と同じ温度設定で快適かどうかはわかりません。
特に高齢猫は暑さ寒さを感じる機能が弱くなっていると思われますので、気づいたら
「熱中症」などを発症していたということもあるの注意しましょう。
ウチの猫は冬にこたつの中で寝ていて”熱中症気味”になってしまったことがあります。
高齢猫のため暑さを感じることが鈍っていたんだろうと思います。
「季節ごとの生活環境の整え方」と「梅雨時期などにおける湿気対策」についてはこちらで詳しく解説しています。
参考にしてみてください。
ストレスフリーな生活を心がけてあげよう
猫はストレスにとても弱い動物です。
ストレスから体調を崩し、病気にかかってしまう猫も少なくありません。
高齢の猫になると体の免疫力などが低下するためさらにストレスに弱くなります。
猫にとっていちばんのストレスは環境の変化です。
「犬は人につき猫は家につく」
という言葉があるように、自分の縄張りである家の中が変わるのが大きなストレスになります。
少しくらいの変化なら大丈夫でしょうが、
- 大幅な模様替えやリフォーム
- 引っ越し
といったことはできるだけ避けてあげるようにしましょう。
高齢猫になるとよりかかりやすくなる病気とは?
高齢猫になると免疫力や抵抗力が弱まるため、病気にかかりやすくなってしまいます。
中でも
- 腎臓病
- 糖尿病
- 下部尿路疾患(結石や膀胱炎など)
- 関節炎
- 歯周病
といった病気は高齢猫になるとより発症しやすくなっています。
その中でも特にかかりやすく重症化しやすいのが
「腎臓病」
です。
もともと猫全体でもかかりやすい病気ではあるのですが、高齢になるにつれて発症率が高くなり高齢猫の”25%”がかかってしまうと言われています。
腎臓病の初期症状として「多飲多尿」という状態になるのですが、同じ初期症状が出る病気で
「糖尿病」
もあります。
糖尿病は初期段階ではいつもと変わらず元気なことが多く、見逃しやすい病気でもあります。
しかし、重症化してしまうと命を落としてしまう危険が高く注意しておかなければいけない病気です。
どちらの病気も原因としてあてはまるのが
「肥満」
ということなので、いかに「毎日のごはんによるカロリーコントロール」が大事かわかってもらえると思います。
オス猫の場合であれば「結石」や「膀胱炎」などの
「下部尿路疾患」
にも注意が必要です。
結石であれば
- オシッコがキラキラ光ってるように見える
- 血尿が出ることがある
といった症状があり
膀胱炎であれば
- オシッコをするときに痛みが出て鳴く
- 違和感がするので陰部をしきりに舐める
といった症状がでます。
日ごろから猫のトイレの様子やオシッコの状態などを観察しておきましょう。
その他にも
筋肉が衰え、各関節部分に負担がかかることによる
「関節炎」
3歳以上の80%がなっていると言われ、年とともに悪化する可能性のある
「歯周病」
といったものも気をつけておかなければいけない病気です。
「猫の病気」について詳しくはこちらで解説しています。
参考にしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「高齢猫の飼い方のポイントとかかりやすい病気」について解説させていただきました。
今回の内容をまとめると
- 高齢猫の時期に入ると兆候が出始めるので見逃さないように気をつける
- 高齢猫には「毎日のフード」「生活環境」「ストレス」といったことに重点を置くようにする
- 高齢猫になると「腎臓病」や「糖尿病」などの病気のリスクがより高まるので十分に気をつける
といったところでしょうか。
つまるところ
「猫が1日でも長く生きれるかどうかは飼い主であるあなた次第」
ということになりますね。
お別れがくるその日まで、精一杯の愛情を込めてお世話してあげましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。