こんにちは!こんばんは!クロネコあぐりです。
この記事ではこんなことに触れています。
- 猫の年代別キャットフードの選び方
- キャットフードに関する注意点
あなたは
「猫に合うフードをきちんと見分けられますか?」
多くの方が
ペットショップやホームセンターなどに行くと猫関連のコーナーにズラーっと並ぶキャットフードを見て
「ウチの猫に合ったフードってどれなんだろう?」
と首をかしげているのではないでしょうか。
一般的なキャットフードを見てもいろんなものがあって
「これとあれって何が違うんだろう?」
と考えていると
「○○用キャットフード」とか
「○○をサポートする」とか
いろいろ出てきて、もうどうしたらいいか分からなくなりますよね。
しかし、
”猫の健康は毎日の食べるものが重要”
とも言われています。
猫は”大切な家族の一員”
適当に選んでしまうことはさけたいですよね。
ということで今回は
- 年代別のキャットフードを選ぶ3つのポイント
- キャットフードをあげるときに注意すること
について解説させていただこうかなと思います。
選ぶ基準が分かってしまえば...後はあなたのセンスと猫の好みです。
飼っている猫にいつまでも健康でいてもらうためにもきちんとしたキャットフードを選ぶようにしていきましょう。
年代別のキャットフードを選ぶ3つのポイント
猫も人間と同じように成長の度合いによって
”必要な栄養素”が変わってきます。
子猫のような成長期の場合は栄養価の高いものを食べさせてあげないといけませんし、
逆に成猫に子猫が食べるようなキャットフードを食べさせているとたちまち肥満猫へと変貌してしまいます。
猫の年齢に合わせたキャットフードの切り替えるタイミングとしては
- 子猫の期間(0~1歳)
- 成猫の期間(1~7歳)
- (ハイ)シニア猫の期間(7歳~)
と、だいたいこのくらいの期間ごとになります。
それぞれの期間ごとに必要な栄養素などポイントを解説していきましょう。
子猫の期間(0~1歳)のフード
子猫の場合、”生後30日まで”はおかあさん猫の母乳だけです。
その後、歯が生え始める頃から徐々に離乳食としてキャットフードをあげるようになってきます。
ただし、いきなりそのままのドライフードをあげると固くて食べれないので、最初は水やペット用ミルクなどでふやかしてからあげるようにしましょう。
そうやって成長するに従いドライフードの分量を増やしていき、
だいたいの目安として
”生後60日頃”にはキャットフードのみになっていればいいと思います。
ただし、子猫は体調を崩しやすいです。
様子を見ながらゆっくりと切り替えていくようにしましょう。
子猫の期間のキャットフードを選ぶ基準としては
- 総合栄養食で高カロリー、高脂質のもの
- 肉や魚などの動物性食材が主原料で高たんぱくなもの
- 初乳成分(コロストラム)が配合されたもの
といったことを気をつけて選びましょう。
それでは、ひとつずつ解説を加えていきましょう。
ちなみに「子猫用フードのおすすめ」はこちらで紹介していますので参考にしてみてください。
総合栄養食で高カロリー、高脂質のもの
まず、フードを選ぶにあたって
「総合栄養食」であるのは基本中の基本
です。
総合栄養食には”成長に必要な栄養素”がバランスよく配合されています。
一般食やおやつのようなものの方が食いつきがいいのは確かです。
そのためついついそういったフードばかりを上げてしまいがちですが、それだと栄養が偏ってしまいます。
人間で言うと
「育ちざかりの子供にハンバーガーやラーメンといったものばかり毎日食べさせている」
ようなものです。
それと子猫の期間は特にエネルギーが必要になってきます。
その必要量は成猫の2倍~3倍!
しかし体はまだまだ小さいのでたくさんのフードを食べられません。
なので、少ない食事量でも1度で必要な栄養素を摂るために
なるべく”高カロリー”なキャットフードを選ぶ
ことが大事になります。
中でも
「脂質」は猫の臓器や筋肉を動かすための重要なエネルギー
であり、その他にも
- 「猫に必要なビタミン類の吸収を助ける」
- 「皮膚や毛の健康を維持する」
といった役割もある栄養素です。
脂質は最低でも”9%”は必要です。
しかし、より健康にすくすくと成長してもらうためには
”脂質が20%”
くらいはあるものを選ぶようにしましょう。
肉や魚などの動物性食材が主原料で高たんぱくなもの
猫のおもなエネルギー源となる「たんぱく質」はどんどん成長していく子猫に特に必要な栄養素です。
できればパッケージに書かれている成分表を確認して
”たんぱく質が30%以上”
あるキャットフードか確認してください。
また、猫が体内でつくることができず、食事から摂る必要がある栄養素の
「タウリン」
は動物性食材に多く含まれており植物性食材にはほとんど含まれていません。
そういったことから主原料に肉や魚が使われているものを選ぶようにしましょう。
初乳成分(コロストラム)が配合されたもの
生まれて間もない子猫はおかあさん猫の
母乳から抗体をもらって免疫機能を維持しています。
その後、成長するに従い自分の体内で抗体を作り出し始めるのですが、最初の頃はどうしても免疫機能が弱い状態です。
野良猫はその免疫機能の弱った期間に菌やウィルスなどに感染して命を落とすこともあるそうです。
完全室内飼いであればそこまで心配はないかもしれませんが、できれば
初乳成分であるコロストラムが配合されたもの
をあげてその間の免疫機能を高めるようにしましょう。
成猫の期間(1~7歳)のフード
成長段階が終わり、大人になった成猫の期間は
子猫のときほどエネルギーを必要としません。
「外に出る猫」か「室内飼いの猫」かで1日に必要な摂取カロリーが違ってきますので注意しましょう
ただ、
妊娠している猫などは普通の成猫の2~3倍ぐらいのエネルギーが必要
になるのでその場合は栄養価の高いキャットフードをあげるようにしましょう。
成猫の期間のキャットフードを選ぶ基準として
- 動物性たんぱく質が豊富なもの
- できればグレインフリー(穀物不使用)のもの
- かかりやすい病気などがあればその病気対策用のもの
といったことでしょうか。
それでは解説を加えていきます。
「成猫用フードのおすすめ」はこちらの記事でを紹介していますので参考にしてみてください。
動物性たんぱく質が豊富なもの
猫は
「動物性たんぱく質」を摂取する方が栄養の補給がしやすくなっています。
また、成猫になると”カロリーはそこまで必要なくなる”のであまり高くないものを選びましょう。
この時期はカロリーが高いフードを食べさせているとたちまち肥満体型になってしまいます。
肥満になると”病気のリスク”も高くなるので、十分注意しましょう。
できればグレインフリー(穀物不使用)のもの
成猫になれば
総合栄養食の一般的なキャットフードをあげていれば問題ない
と思います。
ただ、どこでも売ってある一般的なキャットフードにはほとんど「穀物」が含まれています。
「食べて健康に影響があるか」というとそこまでの心配はいらないかもしれませんが、猫は本来、
肉食動物であるため穀物を食べる必要があまりありません。
食べる必要がないばかりか、
穀物は消化、吸収されにくく下痢や吐き戻しなどの原因になる
こともあります。
そういった背景から猫の健康を考えるのであれば一般的なものより値段は高くなりますが、穀物を使っていない「グレインフリー」のキャットフードを選ぶことをオススメします。
かかりやすい病気などがあればその病気対策用のもの
成猫になると猫それぞれの特徴なども出てきて、
- 「いつも元気な猫」
- 「病気になりやすい猫」
などいろいろわかってくると思います。
- 毛玉を吐くことが多いような猫なら「毛玉ケア用」のフード
- 肥満が気になりだした猫には「肥満猫用」のフード
といった感じに体調や病気に合わせて対策用のフードに変えてみましょう。
「今は健康だけどこの先何かの病気になるのかな」
と心配な場合は
「尿路下部疾患ケア」や「腎臓ケア」などの泌尿器系の病気対策
のフードをあげるようにしておきましょう。
猫は普段から水をあまり飲まないため、かかってしまう病気の中でいちばん多いのが泌尿器系の病気だからです。
(ハイ)シニア猫の期間(7歳~)のフード
高齢猫の期間は、心身ともに充実の成猫の期間が過ぎ
体にも衰えが見えてきます。
動くことも少なくなり、寝ている時間が増えるため食事の量も減ってきます。
そのため、
少ない食事量でも十分に栄養を摂ることができるキャットフード
がいいでしょう。
また消化器官などの機能も衰えてくるのでなるべく消化にいいものを選んであげましょう。
(ハイ)シニア猫の期間のキャットフードを選ぶ基準としては
- 動物性たんぱく質が多めに入っていているもの
- 脂質が多すぎず、消化吸収にいいもの
- 腎臓ケアができるもの
といった感じになります。
それでは解説していきましょう。
「(ハイ)シニア猫用のおすすめフード」はこちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。
動物性たんぱく質が多めに入っているもの
年を重ねるごとに食事の量が減ってきますので、
少量でもしっかりとエネルギーに変えることができる良質のたんぱく質
が必要な栄養素になります。
子猫のときと同じように
たんぱく質が”30%以上”入っている高たんぱくなキャットフード
を選ぶようにしましょう。
また、パッケージの表示を確認していわゆる「4Dミート」と言われるものが入ってないか調べておきましょう。
4D ミートとは人間が食べることができないほどの最低品質の肉のことで本来なら廃棄されていてもおかしくない肉のことです。
安く仕入れることができるため値段の安いキャットフードには入っていることがあります。
しかし、表示の義務がないため厳密には見分けることができません。
そこで「肉類」などの曖昧な表記のしかたをしているものはさけるようにした方がいいでしょう。
脂質が多すぎず、消化吸収にいいもの
「脂質」は体を動かす大事な栄養素であるうえ消化吸収にもいい
ので、猫が満腹感を得やすくなります。
ただし、多すぎても肥満の原因になったりと猫の負担になるので
”15%”くらい
の多すぎないものを選ぶようにしましょう。
他には「食物繊維」などを含んでいるものが腸内環境を整えるのにいいので確認してみましょう。
逆に穀物が入っているものは消化吸収によくないのでさけた方がいいでしょう。
パッケージを確認して「グレインフリー」と書いてあるものならば安心です。
腎臓ケアができるもの
猫は水をあまり飲まないため
腎臓に負担がかかりやすくなっています。
高齢猫になれば機能が衰え、負担も大きくなるのでより腎臓病になってしまうリスクが高まります。
実際、自分の家で飼っていた猫も10歳を超えてから腎臓病になってしまいました。
なので、
「7歳ぐらいだとまだ大丈夫なんじゃない?」
と軽く考えずそのぐらいの年齢からしっかりとケアをしていた方がいいと思います。
普段から常に清潔な水をたっぷりと用意してあげて水分をたくさん取れるようにしておきましょう。
キャットフードをあげるときに注意すること
猫の成長や状態に合わせてキャットフードを選ぶことも大切ですが、
”キャットフードをあげること自体”にも気をつけなければいけないことがあります。
少し手間のかかることもあるかもしれませんが飼っている猫の健康のためです。
きちんとやってあげましょう。
フードを切り替える時は時間をかけて少しずつ変える
「子猫用→成猫用→(ハイ)シニア猫用」
または
「成猫用→療法食」
といった具合に成長段階や状況によってフードを切り替える時期がくると思いますが、その際気をつけたいのが
「何日も時間をかけて少しずつゆっくりと切り替えていく」
ということです。
普通に考えると
「今まであげていたキャットフードがなくなったら次の日から違うキャットフードに切り替えよう」
となりそうですが、
急に違うキャットフードに切り替えると猫が食べるのを嫌がったり、中には下痢や軟便になってしまう猫もいます。
また、そうしたストレスから体調を崩してしまうといったこともありえます。
キャットフードを切り替えるときは慎重にやるようにしましょう。
具体的にはおよそ”10日ぐらい”かけて切り替えていくのがちょうどいいと思います。
やり方としては、
1日目にはそれまでのキャットフードに切り替えるキャットフードを10%ほど混ぜてあげるようにしてください。
そして2日目には20%、3日目には30%と徐々に割合を増やしていき
10日後にすべてのキャットフードが切り替わる
といった感じでやると猫のストレスもなくスムーズにいくと思います。
年齢や体調に応じてあげる量を調整する
「子猫のときは子猫用フード」といった具合に状況に合わせてキャットフードを選んでいたとしても
猫の欲しがるままに適当にあげていたのでは意味がありません。
キャットフードにはそれぞれのメーカーごとに
年齢や体重などに応じた”1日の適切な食事量”
があります。
パッケージにきちんと書かれているのでそれを参考に適切な量をあげるようにしましょう。
特に子猫から成猫の頃はあげればあげるだけ食べてしまうような猫が多いです。
欲しがるままにあげていてはすぐに”肥満猫”になってしまいますよ。
肥満になると、
病気のリスクなども高くなり、結果として猫を苦しめてしまう
ことになるので注意しましょう。
もし「肥満になってしまった」もしくは「肥満かどうか確認したい」場合にはこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「キャットフードの選び方」について解説をさせていただきました
キャットフードもいろいろな種類があるので気をつけなければいけませんね。
今回の内容をまとめると
- 子猫の期間には栄養価の高いものをあげる
- 成猫の期間にはバランスよく栄養が摂れ、健康や体重を維持できるものをあげる
- 高齢猫の期間には食事量が減るので栄養価は高く、消化吸収にいいものをあげる
- キャットフードを切り替えるときは時間をかけて少しずつ変えていく
- 年齢や体調に応じて適切な量をあげる
といったところでしょうか。
猫が健康に毎日を過ごすにはいつもの食事が大切になってきます。
適当に選んで適当にあげるといったことはしないようにしましょう。
それでは、この記事が少しでもあなたの参考になったなら幸いです。